ミヤコワスレ(都忘れ) (キク科) 撮影地 能代市風の松原

2013年03月26日 13時01分36秒 | Weblog

このブログは、先人が能代市風の松原内を調査した、 『植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001年発行別冊』 の植物目録に基づいて、能代市 「風の松原」 内の植物を、追跡調査できた範囲内での記録を、アイウエオ順で掲載しているものです。但し、先人が調査したものの中で探しきれないものもあります。絶滅した種もあるようですが、現在調査中ですので、見つけ記録でき次第投稿いたします。又その逆で新種もあり、新種については付け加えて投稿しております。

 

この、ミヤコワスレは、「植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001発行別冊発行」の植物目録にはありません。新しく出た新種です

 

ミヤコワスレ緒言:多年草又は一、二年草の種もあるようです(栽培品種です)。

耐寒性がある。

山地の陰地に育ち、20~50cm花の色は青紫、青、淡紅、白など多くの改良品種がある。ミヤマヨメナより舌状花の花冠が幅広い。5~6月。

根出葉は長楕円形で葉柄があり、上部の葉も長楕円形で葉柄が短くなっていきます。いずれも鋸歯があり、葉は互生しています。

花は散房花序に花を咲かせ、側枝の先端に単生する。筒状花は両性。舌状花の花色は、野生種のミヤマヨメナは白~青紫色等があるようですが、園芸品種のミヤコワスレは、白・紫・桃・青紫色等があるようです。

筒状花ともに稔性《稔性とは:受粉して種子ができることを、「稔性がある」といいます。また、種のできやすさを相対的に表わす表現として使われることもあり、「高い」「低い」と表わされることもあります。「稔性が高い」と種がたくさんとれるということになります。「不稔性」はその逆で、種ができないこと。》がます。

花が終わった後に根出葉の葉腋から吸枝《吸枝とは:匍匐枝の一種。直立する茎の基部に生じ、地中を横に伸びて各所から根が出、先端の芽は普通は休眠芽にならずに生長する。キクの地中に発生する枝は吸枝である。》と呼ばれるロゼット状の側枝《側枝とは:植物の中心となる主幹や主枝(しゅし)から、側方に出る枝のこと。》が発生します。

種間交雑しやすく分類や同定が難しいと言われています。日本で昔から栽培され、親しまれてきた。基部が木状の種もあるようです。

和名の由来は、承久の乱にて佐渡に流された順徳天皇がこの花を見ると都への思いを忘れられるとの話によるとされ、この由来によって花言葉は「別れ」や「しばしの憩い」などといわれる。

 

01.11年06月10日 ミヤコワスレ 風の松原内では始めてみますが、調べてみると園芸種とのことでどこから逃げてきたものやら。風の松原内では松の脇でやや湿った一日中日があたらない日陰地で咲いています。よくこんなところで生育していると思います。花は(頭状花序)側枝の先端に単生する。

 

02.11年06月10日 ミヤコワスレ 株状になっているものを1本だけ株分けてしたものです。葉は互生しています。

 

03.11年06月10日 ミヤコワスレ 茎は緑色で無毛です。茎の最下部は木質化しています。

 

04.11年06月10日 ミヤコワスレ 茎の断面ですが、茎は硬く稜があり楕円形に見えいます。

 

05.11年06月10日 ミヤコワスレ 根ですが大きくて相当に強い根張りがあります。

 

06.11年06月10日 ミヤコワスレ 茎は多少曲がりながら伸びているようです。葉は互生。

 

07.11年06月10日 ミヤコワスレ 葉の形ですが、長楕円形です。左側から下部の葉で右側にいけば上部の葉になります。下部の葉の葉柄は長く翼があり、上に行くほど丙が短くなります。

 

08.11年06月10日 ミヤコワスレ 葉の表側に毛があります。

 

09.11年06月10日 ミヤコワスレ 鋭い鋸歯があります。

 

10.11年06月10日 ミヤコワスレ 葉先は漸鋭尖形。

 

11.11年06月10日 ミヤコワスレ 葉柄ですが翼があります。基部は楔形です。

 

12.11年06月10日 ミヤコワスレ 葉の裏側は無毛です。

 

13.11年06月10日 ミヤコワスレ 花(頭状花序)は側枝の先端に単生してつけます。

 

14.11年06月10日 ミヤコワスレ この個体の花の色は紫色でした。舌状花は13個のようです。

 

15.11年06月10日 ミヤコワスレ 花を横から。

 

16.11年06月10日 ミヤコワスレ 萼筒部。

 

17.11年06月10日 ミヤコワスレ 総苞片。

 

18.11年06月10日 ミヤコワスレ 舌状花は長楕円形で先は鈍頭。

 

19.11年06月10日 ミヤコワスレ 筒状花。

 

20.11年06月10日 ミヤコワスレ 筒状花から柱頭が出ている。

 

21.11年06月10日 ミヤコワスレ 筒状花を半分に切断したものです。

 

22.11年06月10日 ミヤコワスレ 1個の筒状花。

 

23.11年09月12日 ミヤコワスレ 冠毛はとうとう見られなかった。種子と思われます。

 

(注):私は植物調査と、写真撮影の技術も、始めたばかりで、本当のまだかけ出しです。あくまでも個人の趣味で調査したものです。間違った情報が多々あると思いますが、間違いを発見された場合御一報下されれば幸いです。宜しく御願い致します

 

 

 

 

 

 

 

 

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