前回の投稿で、sakuさんという方からコメントを頂いた。
以下引用。
>こんにちはー
>こういう時代背景とかは、どこで覚えてくるんですか?
>いつか、うんちくみたいなんを語れるようになりたいとか思ったりはするんですけど。
>あとはこの演奏家はこういう演奏をするとか。
>やっぱ聴き込む事が重要なんですかね??
以上。
これ、音楽リスナー、特にジャズリスナーにとっては普遍的なテーマのような気がしたので、sakuさんへのレスを独立した記事として書く事にしました。
sakuさん、コメントを引用してお気を悪くされたらごめんなさい。
ではsakuさんへのレスです。
>こういう時代背景とかは、どこで覚えてくるんですか?
>いつか、うんちくみたいなんを語れるようになりたいとか思ったりはするんですけど。
歴史背景やアーティストごとの演奏法の傾向などは、僕は基本的に本から身に付けることが多いですね。
雑誌を購読したり、もうちょっと突っ込んだ知識に興味がわいた時は、それに関する書籍を買って読みます。読んだあとにその書籍で採り上げられていた演奏を聴く、という手順を踏む事が多いです。
ただ、興味がないまんま、ただ「語るため」に本読んでもつまらないし、眠気をこらえて読破しても大抵身につきません。
ウンチクを語っても、そのウンチクに対して、語った本人がそこまできちんと演奏を聴いて楽しむ事が出来ていなければ、解説書の文面をなぞって身につけただけの知識を語っても、それはあまり説得力を持たないと思うんですね。その意味では僕もこのブログの記事に関しては、結構冷や汗を流しながら書いています。
知識をつけるのは「より楽しく聴くため」であって、知識のための知識ではないという事ですね。
まぁ語るのは楽しいですが(笑)。
>あとはこの演奏家はこういう演奏をするとか。
>やっぱ聴き込む事が重要なんですかね??
一番重要なのは聴く事、特に「聴き比べる事」ではないでしょうか。
良い演奏が分かるようになりたければ、悪い演奏も知らなければなりません。著名なアーティストの有名なアルバム、所謂「名盤」が、必ずしも良い演奏をしているとは限りません(名盤は大抵良い演奏ですが)。
良い演奏はどんな演奏で、悪い演奏はどんな演奏か、それはどんなに知識をつけても最終的に判断するのは「耳」そして「感性」です。知識はその耳と感性を鍛えるための肥やしと考えるのが良いと思います。
僕が今、音楽を聴く事を以前より凄く楽しめているのは、実地に演奏して食べている人たちと一緒に色々な演奏を聴く機会がたくさんあって、良い演奏と悪い演奏をたくさん教えてもらった事が大きかったです。
もちろん自分でも興味を持って知識をつけたし、たくさんたくさん聴きました。
知識は絶対に必要ですよ。
いくつもの演奏をたくさんたくさん聴き比べて、知識をつけて耳と感性を鍛える。そして、最終的には自分で鍛えた耳を信じる事だと思います。
よく「音楽は聴いて良いか悪いかだけ。ウンチクや理屈は不要」なんていう論調を目にする事がありますが、あんなもん嘘だから(笑)。
それはその人がそこまでしか音楽に興味を持たなかったと言うだけのお話。別にそれはそれで悪い事だとは思いませんが・・・・・。
また、たくさん知識がある人、たくさんのアルバムを所持している人、オーディオに多額の投資をしている人が、必ずしも音楽をより深くに聴いているかというと、そうとは限りません。そういう人にも、自分がリスナーである事そのものに満足していて、きちんと聴いていない人はたくさんいます。
「耳と感性」は、「知識量」「コレクションの数」「オーディオの値段」に必ずしも比例しません。もちろん知識もアルバムもオーディオも、あるに越した事はありませんが(笑)。
僕も、もっと聴く事を楽しめるようになりたいと、いつも思っています。
以下に、自分が思うジャズを聴き始めるにあたってのコツとか近道を、以前このブログに書いた記事へのリンクを張っておきます。
参考にしていただければと思います。
ではでは。
これからジャズを聴きたいと思っている人にお願い
ジャズを好きになるための聴き方3ヶ条
音楽の何を聴くか・・・・・
自分の耳を信じるという事
音楽を聴くのに、知識があるに越した事はない
以下引用。
>こんにちはー
>こういう時代背景とかは、どこで覚えてくるんですか?
>いつか、うんちくみたいなんを語れるようになりたいとか思ったりはするんですけど。
>あとはこの演奏家はこういう演奏をするとか。
>やっぱ聴き込む事が重要なんですかね??
以上。
これ、音楽リスナー、特にジャズリスナーにとっては普遍的なテーマのような気がしたので、sakuさんへのレスを独立した記事として書く事にしました。
sakuさん、コメントを引用してお気を悪くされたらごめんなさい。
ではsakuさんへのレスです。
>こういう時代背景とかは、どこで覚えてくるんですか?
>いつか、うんちくみたいなんを語れるようになりたいとか思ったりはするんですけど。
歴史背景やアーティストごとの演奏法の傾向などは、僕は基本的に本から身に付けることが多いですね。
雑誌を購読したり、もうちょっと突っ込んだ知識に興味がわいた時は、それに関する書籍を買って読みます。読んだあとにその書籍で採り上げられていた演奏を聴く、という手順を踏む事が多いです。
ただ、興味がないまんま、ただ「語るため」に本読んでもつまらないし、眠気をこらえて読破しても大抵身につきません。
ウンチクを語っても、そのウンチクに対して、語った本人がそこまできちんと演奏を聴いて楽しむ事が出来ていなければ、解説書の文面をなぞって身につけただけの知識を語っても、それはあまり説得力を持たないと思うんですね。その意味では僕もこのブログの記事に関しては、結構冷や汗を流しながら書いています。
知識をつけるのは「より楽しく聴くため」であって、知識のための知識ではないという事ですね。
まぁ語るのは楽しいですが(笑)。
>あとはこの演奏家はこういう演奏をするとか。
>やっぱ聴き込む事が重要なんですかね??
一番重要なのは聴く事、特に「聴き比べる事」ではないでしょうか。
良い演奏が分かるようになりたければ、悪い演奏も知らなければなりません。著名なアーティストの有名なアルバム、所謂「名盤」が、必ずしも良い演奏をしているとは限りません(名盤は大抵良い演奏ですが)。
良い演奏はどんな演奏で、悪い演奏はどんな演奏か、それはどんなに知識をつけても最終的に判断するのは「耳」そして「感性」です。知識はその耳と感性を鍛えるための肥やしと考えるのが良いと思います。
僕が今、音楽を聴く事を以前より凄く楽しめているのは、実地に演奏して食べている人たちと一緒に色々な演奏を聴く機会がたくさんあって、良い演奏と悪い演奏をたくさん教えてもらった事が大きかったです。
もちろん自分でも興味を持って知識をつけたし、たくさんたくさん聴きました。
知識は絶対に必要ですよ。
いくつもの演奏をたくさんたくさん聴き比べて、知識をつけて耳と感性を鍛える。そして、最終的には自分で鍛えた耳を信じる事だと思います。
よく「音楽は聴いて良いか悪いかだけ。ウンチクや理屈は不要」なんていう論調を目にする事がありますが、あんなもん嘘だから(笑)。
それはその人がそこまでしか音楽に興味を持たなかったと言うだけのお話。別にそれはそれで悪い事だとは思いませんが・・・・・。
また、たくさん知識がある人、たくさんのアルバムを所持している人、オーディオに多額の投資をしている人が、必ずしも音楽をより深くに聴いているかというと、そうとは限りません。そういう人にも、自分がリスナーである事そのものに満足していて、きちんと聴いていない人はたくさんいます。
「耳と感性」は、「知識量」「コレクションの数」「オーディオの値段」に必ずしも比例しません。もちろん知識もアルバムもオーディオも、あるに越した事はありませんが(笑)。
僕も、もっと聴く事を楽しめるようになりたいと、いつも思っています。
以下に、自分が思うジャズを聴き始めるにあたってのコツとか近道を、以前このブログに書いた記事へのリンクを張っておきます。
参考にしていただければと思います。
ではでは。
これからジャズを聴きたいと思っている人にお願い
ジャズを好きになるための聴き方3ヶ条
音楽の何を聴くか・・・・・
自分の耳を信じるという事
音楽を聴くのに、知識があるに越した事はない
あれ以来、ここのブログを過去ログから拝見させてもらっています。
私は最近ジャズに興味を持ち、聞くようになったんですが、ジャズの歴史や初心者に向けられた記事、大変興味深く拝見させてもらっています。
音楽を聞くことは昔から好きですがそれはポップスやロックであり、ジャズのような音楽とは無縁でした。
音楽的な知識は皆無で、その上音痴で、音楽ははっきり言って苦手です。最初聞いたときはトランペットとサックスの音の違いもわからず、わからなくても何か雰囲気がよければいいやと思っていたんですが、本などを読んで歴史やミュージシャンの名前や楽器の音など少しわかることが出て来るとより楽しめるようになったと思います。
今でも当然わからないことだらけで、わからないことを開き直るがごとく、雰囲気がよければいいやという考えも抜け切れていないような気がしますが、少しずつでも知識を増やしてより楽しめるようになればと思っています。
これからも、初心者に向けた記事なども書いてくださるとありがたいです。
長文、申し訳ありません。
この辺で失礼させてもらいます。
ジャズを聴き始めて4,5年なのですが、少しずつ耳が良くなってきたように思います。
同じCDでも聴くたびに違う演奏に聴こえたり、こんなフレーズやってたんや、みたいな新たな発見があったり。
正直TAROさんは、単にうんちくを語るだけの方かと思ってました。(気を悪くされたらすみません。)
というのも単にうんちくを語るだけの方ばかりだったからです。どっかから引用してきただけのごたくを並べてるだけで。(某レコード店員)こっちは聴きたくて買おうとしてるのにこんなん聴くの?みたいな反応をされて、あーやこーや言われて、でも聞いてて中身が無いんですよね。だからどーしたみたいな。
でもTAROさんは全然違うくて、うまく表現できないけど、純粋に『ジャズ』が好きで聴いてるんだなって。人それぞれ価値観は違うから、TAROさんが全て正しいとは思いませんが、こういう見解もあるんだなーって。楽しいんですよ。
私もまだまだ聴いた事のないアーティストがたくさんいるのでTAROさんのを参考にしてたくさん聴いていきたいと思ってます。
こんな風に取り上げていただいて驚きましたが嬉しかったです。これからもよろしくお願いします!
癒される感覚って人によって違うし、しかも癒しを求められても、、、とか思いながら適当に何枚か、貸しました。
ちなみにその時貸したのが、ビルエバンスのワルツフォーデヴィ、オスカーピーターソンのザ・トリオ、ジョーパスのヴァ―チュオーソだったのですが、ジョーパスが一番気に入ったようでした。
こんにちは。もちろん覚えていますよ。
その節はどうも。
ジャズを好な人が増えるのは、同好の士が少ない僕としては嬉しい限りです。
音楽を聴くにあたって、難しく考える事は一切ありません。
いい雰囲気だから聴く。カッコイイから聴く。極端な話し、「ジャズを聴いている自分がカッコイイと思うから聴く」でも構わないと思います。
好きになればそれでいい、そんな風に思います。
知識に関しては、無理をして「お勉強」しなくても、ジャズを好きになればなるほどドンドン興味がわいてきて、自然と吸収しようとしてしまうものだと思うんですね。
その人ごとの興味の範囲がどこまで伸びるかは人それぞれ、決まった聴き方があるわけではなく、知識をつけることは良い事でも悪い事でもないです。
ただ、知識があった方が、より楽しめるというのは確実だと思います。
のんびり聴きたいように聴いていって、気がついたらもっともっととのめり込んでいた、というのが理想ですよね。
お互いに、音楽を楽しく聴いていけたらいいですね。
■グラントさん
こんにちは。
ジャズは確かに環境音楽的な使い方が出来るものは少ないかもしれませんね。
このブログの記事で「本日の安眠盤」とか書いてみたりしてますが、実際には音楽かけたまんま眠りにつく事はありません。
フレーズが耳に入ってくると意識がそっちに持ってかれて目が覚めちゃう。無理に聴きながら寝ようとすると苦痛になる(笑)。
これは熱気ムンムンのハードバップはもちろん、耽美系のソロピアノのアルバムやムーディーなバラード集、例えばKeithの「The Koln Concert」とかColtraneの「Ballads」でも同じです。
なんで寝れないんだろ・・・・・不思議ですね(笑)。
寝れる人もいるのかな・・・・・グラントさん寝れますか?。
■sakuさん
こんにちは。
重ね重ねの御来訪ありがとうございます。
>同じCDでも聴くたびに違う演奏に聴こえたり、
>こんなフレーズやってたんや、みたいな新たな発見があったり。
それはありますよね。
あと、ひとつの音がどれだけ繊細にコントロールされて出されている音であるかがわかると、音楽への感嘆は驚くほど増します。
例えば同じサックスの音でも、単純に音程の合った音を出すというだけでなく、凄く意識して「これだけの強さと、これだけの音量と、こういった音色で」と、きっちりコントロールして演奏されてる。
一流の演奏者の良い演奏は、無造作にポーンと音を出してしまう事は絶対にありません。
乱雑に聴こえる音を出していても、それはカッチリとコントロールされた上でのものであって、演奏が乱雑なのとは雲泥の差があります。
Charlie Parkerとか、グチャグチャの演奏してるColtraneなんかも、音そのものをよーく聴いてると繊細ですよ。スッゴク繊細。歌おう歌おうとしてるの。
アーティストは繊細じゃなきゃダメ。ジャズでもたまにいるけど、雑な演奏するヤツは許せん。いや、別にそういう人の演奏は聴かないだけなんですが(笑)。
>正直TAROさんは、単にうんちくを語るだけの方かと思ってました。
ギャハハハ、まぁ半分は当たってるかも知れませんなぁ。
語るのは好きですよ。
っていうか、好きな事の話を語る事が楽しくない人って、それは本当に好きじゃないという事なんだと思うんですね。
みんなそうじゃないですか。サッカー好きな人、将棋が好きな人、車が好きな人、どんな人でも本当にのめり込んでいる事を話す時って、人って楽しいものですよね(笑)。
ジャズでは特に「マニア気質」の人が多くて、それがジャズの敷居を高くしているという傾向はありますが、僕は「マニア」の対義語は「ミーハー」という言葉だと思っているので、ミーハーになるなら僕はマニアになりたいですね。
ひとつの事にきちんと夢中になれている証拠ですよ(笑)。
聴くという事をすっ飛ばして、語る事に血道をあげるような困った人たちが多いのも、ジャズファンの傾向ではあるんですけど、ね(笑)。
>人それぞれ価値観は違うから、TAROさんが全て正しいとは思いませんが
それでいいと思います。
「この人が正しい」と考えるのではなく「自分が聴いて感じた事が正しい」と考えるのが1番ですよ。
「このアルバムを聴くのが正しいジャズへの入り方だ」なんてクソ食らえですね。
知識をつけるのもアルバム買うのも、偏に「もっと楽しく聴きたい」からなんですよね。そのためにあーでもないこーでもないと毎日毎日やってるわけで、だから僕は「自分の耳と感性が絶対正しい」と思っています。
それでいいんですよ。それでいいと思います。
>ジャズで癒される
癒し系・・・・・難しいですよね。ってか、正直困る(笑)。
音楽で癒される経験は、僕は一度だけした事があります。
本当に癒される時ってある瞬間に突然来るもので「癒されるためにこういう雰囲気の音楽を聴く」とか「これで癒されよう」と思っても無理だと思うんですね。
あれは、あの瞬間は意識して求めたからって来るもんじゃないです。
だから、癒し「系」なんてもんは存在しないと思ってるんですが、どうでしょうか?(笑)。
またいらしていただければと思います。
ではでは。
私の戯言にまでちゃんと聞いて頂いて、ちゃんと意見して頂いて、気持ちがいいです☆
ちなみにTAROさんのブログブックマークに入れさせてもらいましたー。
私がすぐ行ける様にしたかったってのが大きいんですけどね。。。
またきますねー
師匠だなんてとてもとても。
僕からして師匠たちから色々教わっているくらいですから、まだまだこれから。音楽を聴くのが楽しくなってくるのはまだまだこれからだと思っています。
もっともっと楽しく聴けるようになりたいですね。
ブックマークありがとうございます。
僕は自分の文章を読んで意見を述べてくれる人の言葉を無碍にする事はありません。
勝手気ままに書き散らかしているこのブログにコメントをいただけるだけでもありがたい事ですから、レスは必ずするようにしています。
これからも覗いていただければと思います。
ではでは。