よみがえる桐たんす 杉山箪笥店「 四代目の日記」

私は関市で古い箪笥、思い入れのある桐たんすなどを修理して依頼主様より笑顔を頂ける事を喜びとして仕事をしています。

グレードの高い婚礼支度箪笥の持ち主の方が扱いが悪い

2015年03月22日 | よみがえる桐たんす
桐たんす・時代箪笥の修理を多くの方から依頼されます。婚礼支度で親は恥をかかない様にと娘へ思いを込め道具をそろえます。支度してもらった箪笥に感謝する人・感謝しない人がいますが、今までの経験から言いますとグレードの低い支度箪笥の方が大切にされていると思います。親からの思いに感謝し箪笥見るたびに親との思い出がよみがえる記念の品とされているからだと思います。
本題ですが昔の桐たんすは4種類「総桐箪笥・四方桐箪笥・三方桐たんす・前桐たんす」に分かれると思います。この4種の中で微妙に仕様変わりグレードが変わることがあります。
依頼たんすの多くは前桐・三方桐たんすがほとんどです。
ホームページを見ていると、こんな一説がありました。業者に来てもらい桐たんすの再生見積りを依頼したところ三方桐だから価値がないので桐たんすが欲しいのなら新品を作ったほうがいいと言われたそうです。それで廃棄してしまい親に対して申し訳ないと結う言う記事です。
思い入れのあるたんすなら直すのが職人の心意気で価値の「ある・ない」は受ける側が言うべきことではないと思います。
今日紹介するたんすは昔では、ほとんど無い総桐箪笥です。
依頼を受け取りに行った所は豪邸ですが取り壊しになるとの事で、荒れ放題の所に放置された箪笥でした。状態は割れた所からねずみが入り噛み跡がおおく残っています。この箪笥をまた日の当たるところに出すのが私の仕事です。
一言言われました「親からもらった箪笥だから」これで箪笥と親とのつながり保たれると思います.




長らくお待ち頂いた修理たんすの納品〔犬山市H様〕

2015年03月22日 | 思い入れのある箪笥の修理
今日の午前中に犬山市のH様邸に修理を依頼して頂いたたんすを4本お届けしてきました。

奥様は車から下ろすたんすを見てその綺麗さに驚きの声を出されました。納品時のとても嬉しい一瞬です。喜びの写真が撮れましたのでご紹介します。

さらに嬉しい事はご主人がみえてやはりその綺麗さに驚かれ奥様と一緒の写真に入ってくださったことです。

設置後 京都の大学より春休みで帰宅されたお子様が買ってこられたバームクーヘンを茶菓子で頂き、おみあげとしても頂き感謝です。有難うございました(^-^)/

たんすの修理依頼にあたって3件ほど見積もりを取ったそうですが、当店に頼み本当に良かったと感謝され良いひと時を過せました。

こちらのホームページにもたくさんのたんすを掲載しております。どうぞご覧ください。
 杉山箪笥店
 桐たんすの洗濯