水彩紙の比較
水彩画を描く者にとって、この紙が一番大事です。
絵具や筆も確かに大事なのですが、私は紙がよければ何とかなると思っています。
新しく発売されたアヴァロンと以前からあるウォーターフォードです。
ウォーターフォードは私も以前よく使っていました。
自然な白さと適度なドーサで気に入っていましたが
他にも色々な水彩紙を試したかったので久し振りです。
上がアヴァロン、下がウォーターフォード
私は普段「ドーサ」と呼んでいますが、「サイジング」とも言うらしいです。
画材屋さんが言うぐらいですから「サイジング」が主流なんでしょうね。
では、ここでは絵具屋さんに合わせましょう。
アヴァロンはサイジングが強めで絵具の乾きがゆっくりのタイプです。
絵具を乗せた後でもティッシュで拭き取れば雲の形が描けます。
リンゴの背景の雲はその様にして描いています。
にじみを試す為に赤を薄く塗った所へ黄色をチョンチョンとたらすと・・・
いい感じに滲みます。
赤をもう少し強くしたいのでリンゴの真ん中辺りにさらっと赤の筆でさわってみる。
いいね~
上のリンゴのハイライトは後からティッシュで拭いました。
***
同じ絵具を使っているのに発色が微妙に違います。
家にたくさん水彩紙があるのですが
『紙が風邪を引いたらどうしたら・・・?』とお尋ねしました。
※紙が風邪を引くとは・・・サイジングの際に使うドーサ液が湿気でダメになってしまう事
風邪を引いた紙は、半紙のように絵具が染込み、絵具の発色がとーっても悪くなります。
回答は
もう、元には戻りません。
ドーサ液を塗ってもムラができて、なかなか難しい。
諦めてください。でした(-д-;)ショック!!
湿気のないところで保管しないと紙は傷んでしまうのですね・・・(ノT-T)ノ
帰り際にスケッチブックのいい保存方法は?とお尋ねしました。
買った時に入っていた透明の袋に入れておくとあまり湿気を吸わずに保存できますよ
とお返事を頂きました。
あの袋、これからは捨てずに取っておこうと思います。