島根県立博物館の前を通り過ぎ、左手にある県庁電光掲示板の大文字に目を留めた。そして薄笑いを浮かべた。
何の価値もない毒島など強欲で恥知らずの無知な連中にくれてやれ、と思ったのだ。最近では隠岐まで自国領と主張するバカモノが出てきている滑稽さ。何かとイチャモンをつけては日の丸を燃やし、エネルギーを浪費する隣国には憐れみすら感じる。
日本国民の戦争責任についての認識が甘いことは確かである。昭和天皇に責任があるとするならば、その時代を生きた国民すべての責任を問わなければならない。それを言及せず、敗戦後、主義主張をコロッと変えた某新聞(低レベルな社説で有名)などの責任はもっと重いと思う、旧文部省以上に(笑)。これこそ売国奴だ。
そのあたりをしっかり押さえておけば、別に土下座する必要はないと私は思う。泣いて謝る前に、冷静かつ客観的に両国の資料を分析し、自分で判断する重要性を今の日本人は忘れている。
方原町の【西洋軒】に向かう。お店の前が堀川で、時折遊覧船が通り過ぎていく。なんとものどかだ。
午前10時半に開店するので、せっかちな人間にはとてもありがたい。店員さんのすすめでオムライスセット(1000円)にした。
サラダで手を抜かないあたりに自信の程が伺える。マカロニ、ワカメのグニュグニュした食感は新鮮で立派な一品になっている。
チキンライスは甘さを極力抑えた大人の味。具材は鶏肉、タマネギ、グリーンピースと非常にシンプル。ドミグラスソースは少しほろ苦く、豊潤な味わい。時代に迎合しない老舗(昭和7年創業)のセンス。しめのコーヒーが実においしかった。
私は名店だと思う。ベタベタしない接客態度が見事である。旧制松江高校の生徒もここでハイカラな西洋料理を堪能したことだろう。昭和初期の雰囲気にひたるのもまた楽しい。近所にこんなお店があれば毎週通うはず。松江の人は本当に幸せだ。