福山城の周辺は神社仏閣が多く散策という楽しみもある。蓮池や護国神社・三蔵稲荷まで足を延ばしてもさほど時間はかからないはず。
穴場としては三の丸公園(三之丸町13)がある。公園の西端(仕出し錦水園南の歩道寄り)に外堀橋の石碑が移設されている。合わせて市営三之丸駐車場地下の外堀の遺構を見れば面白いだろう。
追加情報
JR福山駅西側高架下、西町第1橋りょう横(県立歴史博物館と市営三之丸駐車場のほぼ中間に位置)にも福山城の貴重な遺構(史跡)が残っている。
4.三之丸 (3)西側
重役の家老屋敷のつづく三之丸西側の中央に西御門(十一間・三間)があり、橋をもって枡形に達していた。現在、県立歴史博物館南のJR高架下に、もと西外堀に沿う西御門前の石塁でかこむ出枡形が現存する。もとこの上に櫓を建てる計画であったが、そのままになったようである。
西側の堀内は敲土居をもってめぐらされていて、塀は設けてなく土塁となっていた。
現在、県立歴史博物館がある一帯は勝成の隠居屋敷であったが、勝成卒去後に筆頭家老の居宅となった。
『新版福山城 / 福山市文化財協会(2006年)』
日中、史跡前には車が並んでいるので県立歴史博物館に向かう観光客の多くはその存在に気付いていない。三之丸西御門櫓台跡の小汚い説明板を作り変えず放置していることや福山駅から史跡までの道順を示す標識がないことは現市政が武家文化に対して微塵も敬意を払っていない証左であろう。城下町育ちの人間としては恥ずかしい限りである。市には早急な改善を求めたい。
観光客の率直な意見を集約し「また福山へ行きたい」と思ってもらえるような街作りを進めていく必要がある。公務員に過大な期待を寄せずに先ず自分(市民)が動くこと(暑苦しい地元マンセーではない正確な情報発信など)が重要だと私は思う。