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がん免疫療法の誕生 科学者25人の物語

2019-03-29 06:57:09 | 命・地球 NPO
以前、*NPO「命・地球」の招聘により、ご講演いただきました河本宏先生(京都大学ウイルス・再生医科学研究所副所長、再生組織構築研究部門再生免疫学分野教授〕の新たな翻訳書が出版されました!
https://www.amazon.co.jp/%E3%81%8C%E3%82%93%E5%85%8D%E7%96%AB%E7%99%82%E6%B3%95%E3%81%AE%E8%AA%95%E7%94%9F-%E7%A7%91%E5%AD%A6%E8%80%8525%E4%BA%BA%E3%81%AE%E7%89%A9%E8%AA%9E-Neil-Canavan/dp/4815701415/ref=mp_s_a_1_3?_encoding=UTF8&imageClass=hi-res&keywords=%E6%B2%B3%E6%9C%AC%E5%AE%8F&phoneCarrier=wifi&phoneType=iPhone&qid=1553810123&rd=1&s=gateway&sr=8-3&view=Touch9

内容紹介
2018年にノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑氏やジェームズ・アリソン氏をはじめとする、がん免疫療法の基礎・臨床研究のパイオニア25人をジャーナリストが取材。それぞれの研究内容に加え、重要な発見に至るまでの苦難と成功を具体的に描く。研究者直筆のイラスト、生い立ちや人となりもあわせて紹介し、難解ながん免疫療法の全体像を最後まで興味深く知ることができる。
出版社からのコメント
祝・ノーベル賞受賞! がんの「第4の治療法」の原点

本書は研究者へのインタビューのみにもとづいて執筆された、がん免疫学の開拓者たちの物語だ。失敗と復活、救済と成功―発見と、直観と、狡智の物語だ。地球上で最も才能に恵まれた医学者たちの人生と思考を垣間見るものだ。がん免疫療法を実現するために人生を捧げてきた、生きて、息をして、考える、魅力的で、傲慢で、愉快で、頑固で、執念深く、喜びにあふれ、飲みすぎの、あるいは一滴も飲まない、一流の人間の物語だ。(「序論」より)


目次

セクション 1 
CTLA-4(第1章 ジェームズ・アリソン―CTLA-4を発見:免疫チェックポイント阻害薬の開拓者;第2章 ジェド・ウォルコック―イピリムマブ臨床試験を先導;第3章 アクセル・フース―がん免疫療法における治療効果判定法の見直しを提唱)
セクション 2 
PD-1(第4章 本庶佑―PD-1を発見;第5章 ゴードン・フリーマン―PD-1のリガンド,PD-L1を発見;第6章 スザンヌ・L・トパリアン―抗PD-1抗体の臨床試験を先導)
セクション 3 
免疫監視機構(第7章 ロバート・シュライバー―免疫監視機構の存在を証明)
セクション 4 
ワクチン(第8章 ドルー・パードル―GVAX:がん細胞を用いたがんのワクチンを開発;第9章 エリザベス・ジャフィー―GVAXで膵臓がんに挑戦)
セクション 5 
基礎的な発見,概念実証(第10章 ラルフ・スタインマン―樹状細胞を発見;第11章 タック・マック―T細胞受容体を発見;第12章 フィリップ・グリーンバーグ―養子免疫療法の開発;第13章 スティーヴン・ローゼンバーグ―養子免疫療法の元祖)
セクション 6 
キメラ抗原受容体発現T細胞(CAR-T細胞)(第14章 ジーリグ・エシュハー―CAR-T細胞の創始者;第15章 パトリック・フー―CAR-T療法の固形がんへの応用に挑戦;第16章 カール・ジューン―CAR-T療法で白血病を治療;第17章 ミシェル・サデライン―臨床応用に向けたCAR-T療法の技術開発)
セクション 7 
ビジネス・アット・ザ・ベンチ:1個のタンパク質,1個のウイルス(第18章 パトリック・バウエル―二重特異性抗体の開発;第19章 ロバート・コフィン―腫瘍溶解性ウイルス療法の開発)
セクション 8 
制御性T細胞(Treg)(第20章 ★坂口志文―制御性T細胞を発見;第21章 ジェフ・ブルーストン―制御性T細胞を用いた細胞療法を開発)
セクション 9 
細胞とシグナル:良くも悪くも(第22章 デヴィッド・マン―IDOの免疫系での作用を解明;第23章 ドミトリー・ガブリロヴィッチ―骨髄由来抑制細胞(MDSC)の発見
第24章 トム・ガジュースキー―インターフェロン遺伝子刺激因子(STING)をがん免疫療法に応用
第25章 ロランス・ジトヴォーゲル―マイクロバイオーム(腸内細菌叢)を用いてがん免疫療法を強化)
著者について

:Neil Canavan
キャナヴァン,ニール
科学・医学分野を20年以上にわたり取材してきた経歴をもつベテランジャーナリスト。この5年間は特に抗がん剤開発に関するテーマに強い関心を寄せている

河本/宏
京都大学ウイルス・再生医科学研究所副所長、再生組織構築研究部門再生免疫学分野教授。血液内科医から免疫学研究者に転向。2012年より現職。造血過程の研究と再生T細胞を用いたがん免疫細胞療法の開発研究を進めている

三枝/小夜子
東京大学理学部物理学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

★坂口志文先生の医療と哲学の関連性が大変興味深い
ゆらぐ自己と非自己―制御性T細胞の発見
http://brh.co.jp/s_library/interview/89/


*NPO「命・地球」の講演会のお知らせ
(修了しました。ご来場の方々に感謝いたします。)

(Life Saves the Earth LSE JAPAN)

テーマ:
「 命とiPS細胞の未来(白血病と癌をたたく) 」

内容
~京都大学再生医療研究所の河本教授の講演と病気体験者談~

(日時・場所・参加)

日時2016年10月2日(日)
講演会は1時~3時30分

場所
「あーすぷらざ」
神奈川県立地球市民かながわプラザ

 横浜市JR本郷駅より徒歩2分
(根岸線 JR横浜駅より25分
 JR大船駅より3分)

テーマ:「 命とiPS細胞の未来(白血病と癌をたたく) 」
~病気体験者談の紹介と京都大学再生医療研究所の河本教授の講演~

会場 「映像ホール」 125名収容

時程 司会 NPO「命・地球」(常任理事)

・NPO「命・地球」代表挨拶
 13:00
 
・講演 河本宏教授 
京都大学再生医療研究所
(再生免疫学分野)

再生免疫学
河本 宏 教授の取組
Hiroshi Kawamoto, M.D., Ph.D, Professor

http://www.med.kyoto-u.ac.jp/organization-staff/research/doctoral_course/r-089/ より

造血においては多能造血幹細胞から順次分化能が限定されていき、いろいろの系列の単能前駆細胞が生成する。我々の研究室が目標としていることは,この分化能限定過程において,前駆細胞の運命を振り分ける分子機構を解析することである。造血過程の全体を研究対象としているが,中でもT細胞に至る過程に比重を置いて研究を進めている。
また、再生免疫細胞を用いたがんの免疫細胞療法の開発にも取り組んでいる。

 13:05~13:50
「命とiPS細胞の未来(白血病と癌をたたく)」前半

(休憩)

「命とiPS細胞の未来(白血病と癌をたたく)」後半 
 14:00~14:45

・作文朗読 小学生
(命・地球会員) 
 14:45~14:55

・講話、パネルディスカッション
 14:55~15:30

闘病の体験談(白血病体験者) 

サポート代表(命・地球常任理事)

闘病体験談(癌体験者) 
 ~15:30終了

聴講やご参加を心より期待しております。それでは、当日、お待ちしております。
                     
本会:NPO[命・地球]は、特定の党派・宗教・思想はもちません。

○講演に至る経緯です。
「 子供まだ中学生、働き盛りだった二人の父親に突然の病気が襲いかかります。告知されたのは「急性骨髄性白血病」と「ガン(リンパ)」でした。その時から長い闘病生活が始まります。あわせて妻や子の戦いも始まり、家族は献身的な日々を送ります。
 そのような中、病室で出会い多くありました。それがきっかけで、同じ病気などで戦う者と家族との励まし合い、若者の姿もありました。妻は夫の病気の回復を祈りつつ、皆の就学・就労を願って、NPOを立ち上げました。そこには、ドクターや看護士、友人、知人の励ましや協力がありました。
 難治性の高い病気経験中で、一筋の光が見えたのは、河本教授のiPS細胞研究の記事でした。闘病中に脳出血や再発を起こしてしまった夫の願い=(将来のiPS細胞で白血病やガンから患者を救う)を込めてiPS細胞研究の河本先生に直接お話を伺い、研究所(チーム)を訪問しました。
 今回の講演は、闘病の体験(社会復帰を目指す)と現在の医療(治療)・最先端医療の現状などを内容としてNPO「命・地球」の主催で講演会を企画しました。
 小学1年生だった夫は1964年の東京オリンピック(平和の祭典)に感動し、小学生3年生の1966年の(今井正アワー 主演 松村 達雄「がんかて笑って死ねるんや」)を見て、初めてガンの恐ろしさを痛感したと言います。時を経て、この2つが頭の中をよぎっています。2つのことは共に「命の大切さ」を考えるテーマ(夢の実現)として、将来2つの願いが叶えられることを願うばかりです。」
                *尚、NPO「命・地球」の詳細につきましては、「鎌倉のNPO(市民活動団体)紹介」をご参照下さい。
http://www.kcn-net.org/npo/641.html

www.npo-kama.sakura.ne.jp › partpdf

また、河本宏教授(チ-ム)に関しては、
以下⬇ホームページをご覧下さい。
http://kawamoto.frontier.kyoto-u.ac.jp/
以上、よろしくお願いいたします。

参考情報
「トムソン・ロイター引用栄誉賞」(ノーベル賞予測)2016年、日本からの受賞者は3名の、
ノーベル賞候補者の受賞理由が、以下のように、「がん免疫療法やがん治療」の分野に集中しています。

ノーベル賞発表前に、とてもタイムリーな講演会、11月2日午後1時より(あーすぷらざ)ができますこと、まさにすばらしいことです。

河本宏教授も本庶佑(Tasuku Honjo)氏も京都大学医学部で、お互いにお知り合いですね。
↓下記の資料を参考にしてください。

2015年10月6日(火)-7日(水)
http://kawamoto.frontier.kyoto-u.ac.jp/labNews/labNews2015.html 
第2回IFOM-京都大学合同シンポジウム「がん生物学の展望」

「がん免疫の業界ではPD1抗体がいろいろながんに奏効するというのが大きな話題になっているが、PD1は元々は本庶先生がクローニングしたということで、がん免疫分野での活躍が多くなってきている。」河本教授HPより

 
ノーベル財団は、今年のノーベル賞の発表日程を公表した。

10月3日の医学生理学賞を皮切りに
4日に物理学賞、
5日に化学賞、
7日に平和賞、
10日に経済学賞が発表される。

文学賞の発表日は、慣例により後日明らかにされる。授賞式は、創設者アルフレッド・ノーベルの命日に当たる12月10日に行われる。
 平和賞を選考するノルウェーのノーベル賞委員会は、今年の平和賞候補として過去最多となる計376の個人・団体の推薦を受けたとしている。(共同通信より)


「本庶 佑(Tasuku Honjo)氏 <医学・生理学> 京都大学名誉教授

「プログラム細胞死1 ( PD - 1 )およびその経路の解明により、がん免疫療法の発展に貢献」

松村 保広(Yasuhiro Matsumura)氏<化学>

国立がん研究センター先端医療開発センター新薬開発分野 分野長
「がん治療における高分子薬物の血管透過性・滞留性亢進(EPR)効果の発見」

前田 浩(Hiroshi Maeda)氏<化学>

崇城大学DDS研究所 特任教授
熊本大学 名誉教授
「がん治療における高分子薬物の血管透過性・滞留性亢進(EPR)効果の発見」

http://ip-science.thomsonreuters.jp/press/release/2016/nobel-laureates/

「トムソン・ロイター引用栄誉賞」(ノーベル賞予測)2016年、日本からの受賞者は3名


世界的な情報サービス企業であるトムソン・ロイター(本社米国ニューヨーク、日本オフィス:東京都港区)は、2016年の「トムソン・ロイター引用栄誉賞」を発表いたしました。2002年より毎年9月の発表が恒例化されている本賞は、学術論文の引用データ分析から、ノーベル賞クラスと目される研究者を選出し、その卓越した研究業績を讃える目的で発表されるものです。15回目となる本年は、日本人研究者3名を含む合計24名が受賞しました。このうちハーバード大学のStuart L. Schreiber氏は2度目の受賞となりました。本賞で二度の受賞を果たしたのは、過去には理化学研究所の十倉好紀氏のみで、異なる研究トピックにおいても非常に卓越した業績が讃えられています。

日本からは、化学分野において2名、医学・生理学分野から1名が選出されました。崇城大学DDS研究所特任教授・熊本大学名誉教授の前田浩氏と、国立がん研究センター先端医療開発センター新薬開発分野分野長の松村保広氏は、ともに「がん治療における高分子薬物の血管透過性・滞留性亢進(EPR)効果の発見」において今回の受賞となりました。また、京都大学客員教授の本庶佑氏は、「プログラム細胞死1 ( PD - 1 )およびその経路の解明により、がん免疫療法の発展に貢献」による受賞となりました。

■ 受賞コメント
『この賞に選ばれましたことは誠に光栄なことと存じます。ありがとうございます。わたしたちの研究がガン治療に役立ち人の命を救えたという事が何よりの喜びです。』


前田 浩(Hiroshi Maeda)氏<化学>

崇城大学DDS研究所 特任教授
熊本大学 名誉教授
「がん治療における高分子薬物の血管透過性・滞留性亢進(EPR)効果の発見」

■ 受賞コメント
『癌に薬剤をピンポイントにターゲッティングするEPR効果発見から30年を経て、それがようやく世界に広く浸透し、この度、トムソン・ロイターによって評価されましたことに対し研究者としてこの上ない喜びを感じております。この受賞により、EPR効果の原理を充分に理解した癌治療法の臨床への応用に広く関心を持っていただけることと思います。このような名誉ある賞を頂けましたことは、今後の研究の励みになります。誠にありがとうございます。』


松村 保広(Yasuhiro Matsumura)氏<化学>

国立がん研究センター先端医療開発センター新薬開発分野 分野長
「がん治療における高分子薬物の血管透過性・滞留性亢進(EPR)効果の発見」

■ 受賞コメント

『30年以上前、がんによる血液凝固に端を発する、腫瘍血管透過性亢進により、抗体などの高分子蛋白が腫瘍に集まりやすいというEPR効果を見出して以来、血液凝固系分子抗体を作り、CAST (Cancer Stromal Targeting) 療法を提唱しました。また、種々のがん特異抗体も作りました。今回の受賞を誇りとし、私どもの抗体医薬が患者さんの役に立つことを証明するまで、研究開発に全力を尽くします。』


<トムソン・ロイター引用栄誉賞とは>

トムソン・ ロイター引用栄誉賞は、トムソン・ロイターのデータベースを用いた論文・引用分析において、ノーベル賞クラスと目される研究者を発表するものです。世界 トップクラスの研究者の功績を讃え広めることで、科学がより身近なものとして認知されることを目的に、2002年からノーベル賞に先駆けた発表を恒例化しており、本年が第15回目となります。 ノーベル賞の科学系4賞(医学・生理学、物理学、化学、経済学)と同カテゴリで構成されており、これまでに39名が実際にノーベル賞を受賞しています。


<トムソン・ロイター引用栄誉賞の選考基準>

トムソン・ロイター引用栄誉賞は、過去20年以上にわたる学術論文の被引用数に基き、各分野の上位0.1パーセントにランクする研究者の中から選ばれていま す。主なノーベル賞の分野における総被引用数とハイインパクト論文(各分野において最も引用されたトップ200論文)から、ノーベル委員会が注目すると考 えられるカテゴリ(医学・生理学、物理学、化学、経済学)に振り分け、各分野で特に注目すべき研究領域のリーダーと目される候補者を決定します。 本賞は引用分析から「近い将来ノーベル賞を受賞する可能性の高い研究者」を発表することを目的としており、その年のノーベル賞受賞者を予測するものではありません。


<選出に使用するデータベース>

本賞は、世界最高水準の学術文献引用データベース「Web of Science® Core Collection 」 を用いて、医学・生理学、物理学、化学、経済学のノーベル賞4分野において最も影響力があった研究者を分析・発表しています。当社の過去30年以上にわた る分析から、学術論文の被引用数と同分野における研究者間での高評価には、強い相関関係があることが分かっており、論文の引用頻度が高いことは、学術分野 における影響度の大きさを示しています。

<過去の日本人受賞者>

過去に本賞を受賞した22名の日本人研究者については以下のサイトをご覧ください(理化学研究所の十倉好紀氏は異なるトピックにより2回受賞)。

2002-2016の日本人受賞者一覧

22名の受賞者のうち、山中伸弥氏は2012年にノーベル医学・生理学賞を、
中村修二氏は2014年にノーベル物理学賞をそれぞれ受賞しています。

http://ip-science.thomsonreuters.jp/press/release/2016/nobel-laureates/ より


ノーベル賞有力候補に本庶、前田、松村氏を予想 トムソン・ロイター社
http://scienceportal.jst.go.jp/news/newsflash_review/newsflash/2016/09/20160923_01.html# より

国際情報企業のトムソン・ロイター社は21日、今年あるいは近い将来ノーベル賞を受賞する可能性が高いと予想する研究者24人を発表した。日本人では、医学生理学賞候補に本庶佑(ほんじょ たすく)京都大学名誉教授(74)、化学賞候補に前田浩(まえだ ひろし)崇城大学特任教授(熊本大学名誉教授)(77)と松村保広(まつむら やすひろ)国立がん研究センター分野長(61)の3人を挙げている。

本庶氏は、日本の分子免疫学の権威で数々の業績を残して2013年には文化勲章を受章している。今回同社がノーベル賞候補に挙げた業績は「プログラム細胞死1(PD1)およびその経路の解明により、がん免疫法の発展に貢献」。免疫に重要な役割を持つタンパク質「PD1」を発見して免疫にブレーキをかける役割を解明、全く新しいメカニズムのがん免疫療法に道を開いた。この成果を基にPD1に作用する新薬「オプジーボ」が開発され皮膚がんや肺がんなどに使用されている。

前田氏と松村氏は、腫瘍には高分子薬物が集まりやすく、蓄積しやすいという「EPR効果」を発見。この成果を基に高分子型の抗がん剤開発に結び付けた。

トムソン・ロイター社は、2002年から毎年、学術論文の引用データなどを分析して独自に候補者を予想、発表している。日本人はこれまでに延べ22人が選ばれ、このうち山中伸弥(やまなか しんや)京都大学教授が医学生理学賞を、中村修二(なかむら しゅうじ)米カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授が物理学賞を受賞している。

今年のノーベル賞は10月3日に医学生理学賞が、4日に物理学賞が、5日に化学賞がそれぞれ発表される。


本庶佑博士がPD-1でノーベル生理医学賞候補に!プロフや経歴は? [ニュース]
http://masakichi0628.blog.so-net.ne.jp/honjo-tasuku

本庶佑(ほんじょたすく)博士がPD-1で2016年のノーベル生理医学賞の候補に選ばれています。

今回は、大学進学時に外交官か弁護士か医者の三択で悩んだという本庶佑博士についてまとめてみました。

本庶佑博士がPD-1でノーベル生理医学賞候補に!

出典 ttp://www.taiwanngo.tw/files/16-1000-25234.php?Lang=zh-tw


2016年ノーベル賞の生理医学賞の候補として、本庶佑博士の名前が挙げられています。

もし受賞することになれば、アメリカのジェームズ・アリソン博士との共同受賞になるそうです。

本庶佑博士の研究テーマは、「プログラム細胞死1(PD-1)およびその経路の解明により、がん免疫療法の発展に貢献」です。

うーん、研究テーマからすでに難解ですね。

なるべく分かりやすいように解説しますが、もし間違いがあっても多少の間違いならご容赦ください。

人間には免疫機能という、免疫細胞が病原菌など身体に有害なものを攻撃して排除する仕組みがあります。

しかし健康な細胞まで攻撃して排除しないように免疫細胞にはブレーキがついていて、そのブレーキは「PD-1分子」と呼ばれています。

ガン細胞も有害な「異物」なので、もちろん攻撃の対象になるのですが、ガン細胞は自分達を攻撃しようとする免疫細胞のブレーキ「PD-1分子」を操作して、免疫細胞の活動を止めることがあるそうです。

このブレーキの仕組みを解明したのが本庶佑博士の功績です。

ガン細胞がブレーキを操作させないようにする物質(ニボルマブ)を作れば、免疫細胞が通常通りにガン細胞を攻撃して排除します。

マウスで実験した結果、本庶佑博士の仮説は証明されました。

有望なガンの治療法になるとして、2002年に論文を発表します。

しかし、多くの製薬企業はまったく相手にしなかったそうです。

自分の研究を信じた本庶佑博士はめげることなく、共同研究をしてくれるパートナーを根気強く探しました。

そして2005年、小野薬品工業とアメリカの企業が、本庶佑博士の思いに押されて名乗りを上げます。

研究に取り組んで9年後の2014年、「オプジーボ」として販売されることになりました。

最初は皮膚ガンの薬として販売されましたが、現在は肺ガンにも適用が広がっています。

今後も腎臓や胃など、様々なガンで使えるようになると期待されていて、世界中で臨床試験が進んでいます。

2016年ノーベル生理医学賞の発表日は?

2016年ノーベル生理医学賞の発表は、10月3日(月)18時半からとなっています。

毎年のように日本人がノーベル賞を受賞していますが、今年も受賞者が出たら嬉しいですね。

本庶佑博士に期待したいと思います。まさに同感です・・・以上

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