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書道 直庵(筆耕所)

寒 望月にかかる雲

「すぐ見よ!」とふ電話 寒夜に出てみれば空一面の雲に月照る 丹人


昨日(一月二十二日 旧十二月十五日)午後九時のことなり
携帯電話の鳴るに 手に取りて見れば 
小美玉は鷺沼の一老師からなり

申す申す お晩に御座る 寒き望月の夜なりと申し上げれば
一老師曰く
空を見よ いと凄し 見る間に流れていけば 急ぎて電話したれる
すぐに外に出でて空を見上げるがよろし


上衣を纏ひて外に出でて空を見上げれば
をを
いと凄し
筆にて一文字を書くがごとき細長き雲の空一面を覆ひたる
望月白く輝きて 薄明の空なれば
いよいよ雲の筋の不気味なるほどに見へきたる

をを
これを写真に収めんとて
急ぎ庵に戻りてカメラもちて
再び外に出でれば
雲の筋の形の風に靡きて崩れはじめたる

ぱちり ぱちり ・・・

十一枚を撮るも
雲の筋の写るは
ここに掲げたる一枚のみ

是なる不気味なる雲の
何かの前兆なるかと気になりて
恐る恐る朝を迎へたる

けふは気温五度より上がらず
冷たき雨の一日となる
東京は大雪なるときける

されば
寒の望月の筋雲は是
寒き日の予告なるとなんおもへる


*寒の望月の夜の巻層雲 2008.1.22 21:10 庵庭にて撮影
            
↑現在13位なり↑現在茨城1位なり
毎日一打頂戴すれば いと有難し 宜敷願上奉候

コメント一覧

あかひと
お父さん
御来訪ありがたし
ご無沙汰をお詫び申し上げる次第に候

さても
ご令嬢様の感性の
いと高くして
また
父と娘のあたたかき間柄の
彷彿とすれば
心やすらぐあかひとなり
いとうらやまし

頓首
あかひと
幽黙氏
氏の仰せのとほりにして
夜の景に
見逃したるもの多きとこそおもへれ

電話ありてこそ見られたる雲なればなり

時に夜空を見るもまた
よろしとなんおもへる

頓首
お父さん

http://www.aa.alpha-net.ne.jp/kurata91/index.htm
 こんばんは お邪魔します

我が家でもこの雲を見ていました
丁度午後九時頃、私の母が娘を呼んでいました
珍しい雲だというので私も外に出て
この雲を見たのでした 

それにしても一老師らしいですね
一老師の想いを受け止めた人が
友部に居たことを喜びます
 
幽黙
月の暈
寒の頃は
空の現象がいろいろ
綺麗に見えますね
夜はなかなか
外に出ないから
いろいろ見逃しているだろうな~
と思ったりします
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