goo blog サービス終了のお知らせ 

花・昆虫との田舎暮らし暦

田舎暮らしも13年目、木々・草花・鳥・昆虫等々、自然は初めて知ることが多く楽しい。色々な経験を紹介していきたい

オオケダテ ブットレア ミソハギ パイナップルリリー オトギリソウ ハス

2024年08月01日 | 果実・花

 2mぐらいまで伸びた茎の先に紅色の花が垂れ下がるように咲いている、オオケダテだ。漢字では大毛蓼で大きくなる蓼で茎に毛が生えているような手触りからの名。”蓼食う虫も好き好き”と言う言葉があるがこの草花は同じタデ科のヤナギタデ類のことのようだ。存在感のある草花だ。

  

 “蝶の好きな花”と言われるブットレア、ジャコウアゲハもよく来ているがモンシロチョウなども来る。以前に紹介したカワミドリと同じく、花の形状が蜜を吸いやすいのだろう。ブットレアの花は上へ上へと長く咲き続ける。蝶にとってはうれしい花なのかも知れない。

  

 細かい花が連なっている花がある、ミソハギ(溝萩)だ。湿り気のある溝に生えることからの名のようだ。が、もう一つ別の説がある。昔の風習の様だが”花のついた一枝で盆の供え物に水をかけて浄めたようだ。これを禊萩(みそぎはぎ)と言い、これが略されてミソハギとなったとの説だ。

  

 鉢植えにしている花だが今年はたくさん芽を出した。その花姿から和名でパイナップルリリー、面白い形状の花だ。ギリシャ語で”きれいな髪の毛(あるいは髪飾り)”を表すユーコミスの名がある。株分けで増えるようだがやったことはないようだ。葉挿しでも増やせるようなので長い葉から増えたのかもしれない。

  

 家の周りの通り道脇に50cmぐらいの背丈で黄色い小さな花が咲いている、オトギリソウだ。このオトギリソウ、漢字では弟切草だ。曰くのありそうな名だ。謂れは鷹匠兄弟が秘密にしていた秘伝の鷹の傷薬である薬草を弟がばらしたことを怒った兄が弟を切り殺したことからの名のようだ。平安時代の伝説だ。

  

 駐車場横のフェンスに広がるテイカカズラの下、水を貯めた甕からグングン伸びた茎の先に白い大きな花が咲いた、蓮の花だ。1枚目の写真で右下に2つ目の花茎そしてツボミが見える。

  

 ハスとレンコンは同じものだ。ハスは植物名で全体を言い、レンコンはハスの地下肥大茎を言い、漢字では蓮の根で”蓮根”だ。蓮と言えば蓮の花に座る仏様を思い出す。これは仏様の住む浄土には蓮華が咲いていると信じられていることからだ。ハスは仏教生誕の地インドの国花でもある。東京単身生活を終えた60歳過ぎから寺巡りをしていた先輩に頼んで同行させてもらった。多宝塔・三重塔及び五重塔の塔巡りを中心に西国三十三所にも連れて行ってもらった。月に1,2度3年余り、旅をした。南は山口県の瑠璃光寺五重塔そして北は出羽三山羽黒山の五重塔まで巡った。60歳前半での長い期間の旅だった。今考えると殆ど年齢を考えることなく達成出来た。”年齢を10歳若く考え行動しよう”と提案する人がいたように思う。10年前か、確かに疲れ、ひいては年齢を思うことは少なかったように思う。無茶はしない範囲でこの猛暑の夏を楽しみ、乗り越えたいものだ。


 ペニーロイヤルミント オレガノ  風蝶草 ムラサキバレンギク カノコユリ  ヒオウギの不思議 

2024年07月25日 | 果実・花

 駐車場の周りに紫色の球が連なるような花が咲いている。花の形が硬貨のペニーに似ていることからの名、ペニーロイヤルミントだ。有毒性ではあるが虫除けになるようだ。が、繁殖力が強いようで他の草花を駆逐しないような監視も必要とのことだ。

  

 先のペニーロイヤルミントと競うように広がっている草花がある。同じくハーブの仲間でオレガノの名がある。写真のような可憐な花を咲かすがこのハーブも繁殖力が強く、畑には植えられないようだ。

  

 ビニールハウスの入り口に優雅な感じの花が咲いている。蝶が風に舞うような花姿から名付けられた風蝶草だ。英名はクレオメ、下部はもう種子になっている。下から上へ、長く花を付ける。

  

 大きな花びらを持つ花が咲いている、ムラサキバレンギクだ。木版画を製作するときに使用するバレンに花の形状が似ていることからの名のようだ。このように花びらが下向きに咲く花は舌状花と言うようだ。咲いてからの時間が経過すると更に反り返る。別名としてラテン名でエキナセアの名がある。

         う残るユリは高砂百合だけと思っていたがまだあった、カノコユリ(鹿の子百合)だ。四国及び九州のごく限られた地域のみに自生しているユリのようで絶滅危惧種に指定されている。

  

 以前に紹介したヒオウギ(檜扇)が全盛期を迎えたようであちこちでたくさん咲いている。よく見ると2枚目の写真、手前の方にねじったような花びらが見える。

  

 檜扇は午前中に咲いて夕方にはしぼむ一日花だが1枚目の写真のような閉じ方をする。が、明くる日の朝にはこんな姿になっている。

  

 花びらを1枚づつ散らすでもなく、”何んと行儀のよい花!”と叫びたくなった。捩じれた花ビラの下に種子が出来るとのこと。閉じた花びらは種子が育つにつれてねじた状態で落ちるようだ。が、花びらの捩じれた形状がしばらく残るようでユニークな花材として知られているようだ。種子は5mmぐらいの大きさで黒いとのこと、檜扇が増えるのはこの種子がこぼれ、初芽するようだ。晩夏には、種子袋を裂いて中を見てみたい。”ねじれ”、今年はこのキーワードでの発見が多い、捩花は知っていたがアルストロメリアの葉は捩じれ、葉の裏表がひっくり返る。そしてこの檜扇の花びらの不思議さ。悪友連に”捩じれ”の話をすると、”捩じれた奴が見つけるんや”等々、言われそうだ。捩じれの話は捩じれた心に仕舞っておくのが無難なようだ。

 

 

 


ユウスゲ ヤマユリ(山百合) カサブランカ2色 カラマツソウ(唐松草) ネジバナ(捩花)

2024年07月12日 | 果実・花

 夕方に咲き始める花は少ない。が、一日花と言うか一夜花は時々ある。以前に紹介した月見草がそうだが数少ないうちの1種にユウスゲがある。夕方に咲き始め朝には花びらを閉じる。漢名は夕管、細長い葉がスゲ(管)類の葉に似ていることに加え夕方に咲くことからの名のようだ。

  

 前回、紹介した鉄砲ユリに続くユリの花を2種紹介する。先ずはヤマユリ(山百合)だ。大きな花びらで堂々と咲いている。こんな花を山中で見つけたら感動の声を上げそうだ。

  

 2種目はカサブランカだ。カサブランカの花も大きいが我が家ではヤマユリのほうが少し大きい。今の時期、花瓶に生けられたカサブランカを時々、お店などで見かける。白い花が多いと思うが今ではこのような紫色のほか黄色・赤色そしてピンク色もあるようだ。

  

 カサブランカはヤマユリが品種改良されて生まれたようだ。歌の世界の話だがカサブランカ・ダンディと言う歌を沢田研二氏が歌っていたのを思い出す、ヒットしたのは1979年だ。その後、1996年には鳥羽一郎氏がカサブランカ・グッバイをリリースしヒットした。後者はカラオケ事業に携わり始めたころの曲でよく歌っていた、思い出深い曲だ。

  

 玄関先の梅の木の下に白く可憐な花が咲いている、カラマツソウ(唐松草)だ。花が唐松の葉に似ていることからの名のようだが一つ一つの花が線香花火のようで愛らしい。

  

 ネジバナ(捩花)が他の花が植わる鉢で伸び、花を咲かせ始めた。ねじり花の別名もあるがクルクルと茎を回るように花が咲く。

  

 ネジバナ多くは上から見て反時計方向の左巻きが多いが、右巻きも数は少ないが時々見かける。話は飛ぶが故郷徳島県と淡路島の間の海では世界でも珍しいらしい自然現象の渦潮が出来、”鳴門の渦潮”と呼ばれている。古くから観光スポットで遊覧船が出ている。子供のころの記憶であいまいだがバス旅行の時に”鳴門の渦は左巻き?右巻?”と問われてことがあった。その時にバスガイドさんが回答を言うときにリズムを付けて”鳴門の渦は左巻き、あなたの頭は・・・”と歌っていた覚えがぼんやりとある。実際は鳴門側と淡路側とも時間によって変わる潮の流れでどちらもできるようだ・・・それなら良いが私は・・・。


ムクゲ 西洋接骨木(セイヨウニワトコ)ウイキョウ 鉄砲ユリ カワミドリ アルストロメリア(原種)

2024年07月05日 | 果実・花

 チラホラと咲き始めた木の花がある、ムクゲ(木槿)だ。毎年、幹だけを残し刈り込むのだがそこから真っ直ぐ伸びた枝に花を付ける。写真でもツボミがたくさん見えるがこの花、9月ぐらいまで咲き続ける。淡い紫色の花、涼しそうで良い。

  

 赤い実が生るのを楽しみに植えたようだが何年経っても実が生らない、そして紅葉もしないまま葉が枯れる。調べてみるとどうも西洋ニワトコのようだ。漢名は接骨木。何故、この漢字と不思議に思い調べてみたら木を煮詰めたものを骨折した患部に湿布して用いられていたようだ。”骨を接ぐ木”と言うところか。

  

 和名はウイキョウ(茴香)、そして英名はフェンネルの花だ。茎が長く伸び背丈を超え、2mぐらいに達した。香りの良さから香辛料として使われるほか薬草でもあり、消化機能を助ける・風邪予防更には免疫力アップにも効果があるとされているようだ。

  

 7月はユリが咲き始める季節とも言える。一番手は懐かしい花、鉄砲ユリだ。小学生のころ、学校の通学路で風に揺れていたのを思い出す。年を取ってから覚えた花の名は直ぐに忘れるが幼きにして覚えた名は頭の奥深くに刻まれているか直ぐに名が出てくる。ユリ類はこの鉄砲ユリを皮切りに、鬼百合・ヤマユリそしてカサブランカが同じころに咲き、最後は高砂百合が長く咲き続ける。

  

 蝶がよく蜜を吸いに来る花が咲き始めた、カワミドリの花だ。カワミドリは薬草でもあり芳香性健胃薬として食欲不振・下痢などに用いられてきたようだ。このカワミドリ、蝶が好きな花と言われるブットレアと花の形状が似ている。蝶にとって蜜が吸いやすい形状だと思える。幼虫を育てるウマノスズクサを育てていることから多く飛ぶジャコウアゲハも蜜を吸っているのをよく見かける。

  

 東側の土手のアジサイの近くに赤く見える花が広がっている。アルストロメリアの原種の花で、プルケアの名があるようだ。強い花でほかの場所で枯れたように見えた根付きの草花を捨て置いていたらここまで広がった。

       

 以前に紹介したアルストロメリアも載せておいたが親族と思えることが。やっぱりこの花も葉が全て捩じれている。我が友でも少々捩じれた奴はいる、いや人の多くは何処か少しは捩じれていると言っても良いのかも知れない。それが個性となるのではないだろうか。過ぎたるは猶及ばざるが如し、で捩じれ過ぎは対応に苦慮しそうだが、花も人もこの少々の捩じが楽しいように思える。過日、悪友連で昼飯で集まったときに”真っ直ぐな輩はいないな、どこか変”と言うと”類は友を呼ぶって言うやろ、元凶やで”と返ってきた・・・ムムム。

 


水生植物3種 オモダカ他 メハジキ キキョウ チコリ 半夏生

2024年06月28日 | 果実・花

 水生植物の1種目はメダカが好きな草花と聞くオモダカだ。各容器に鉢植えを入れている。真っ直ぐ高く伸びた花茎に白く小さい花が咲き始めた。キレイな花だが高く伸びすぎ鳥から金魚・メダカを守る囲い・張り巡らしたテグスを乱す。花が咲き終わったらハサミで切り除く。

   

 水生植物2種目はコウホネだ。今の時期に黄色の花を付ける。コウホネ(河骨)は水中、泥の中に伸びる根が動物の骨に似ていることからの名だ。以前に紹介した根がエビに似ていることの名エビネ(海老根)と同じ理屈だ。3種目はカラー、白色だけでなくこんな色もある。

   

 暑い時期に咲く花は花茎が長く伸びる草花が多い。代表格はヒマワリ、そしてユリ類も長く伸びた茎の先に咲く。玄関先、長く伸びた茎の葉ごとに咲く花がある、メハジキ(目弾き)だ。昔の子供の遊びからの名前のようだが目に挟んで遠くへ飛ばすと言う遊びは記憶がない。

  

 暑い夏、清々しい花が咲いた、桔梗だ。多年草であることから毎年、今頃同じ場所で咲いてくれる。

  

  見たことない花だ。長い茎の葉ごとにポツポツと咲いている。何の花?チコリ(あるいはチゴリ)と言う野菜から出た芽を放置していたらこんな花が、と言うことらしい。チコリは岐阜県中津川市の名産品だ。

  

 白い花が、と言いたいところだがこれは白くなった葉、半夏生だ。2枚目の写真に白い穂状の花が見える。強い花で毎年、かなり抜いて取り除くようだが今年も芝生の中にここまでの光景を見せる。

  

 半夏生名の由来は半分化粧したように見えるからと言われている。が、七十二項の一つに“半夏生”と言うのがあり、この頃に最上部の葉が白くなる頃からの説もある。実はこの”半夏生”、ちょっとややこしい。先ず七十二項の“半夏生”は”半夏が生え始めるころ”を表し、”田植えはこの頃までに終わらせる”の意味がある。では半夏とは?となる。半夏はサトイモ科のカラスビシャクの別名で七十二項の半夏生は”半夏が生ず”でカラスビシャクが生える頃を表している。ここに紹介する写真の草花半夏生はドクダミ科の花で薬草でもある。七十二項の半夏生”半夏(カラスビシャク)が生える頃”に葉が白くなることで片白草の別名として半夏生と呼ばれたようだ。

が、今では葉が白くなる半夏生の花が広く知られている事もあるか、片白草(半夏生)の葉が白くなる頃を七十二項半夏生と思っている人が多いのではないかと思う。そういう私もその一人だった・・・が、同じ頃だから、”まっ、いいか”と思うのは歳のせいか性格か・・・。因みに今年の七十二項半夏生は7月1日から5日である。