2mぐらいまで伸びた茎の先に紅色の花が垂れ下がるように咲いている、オオケダテだ。漢字では大毛蓼で大きくなる蓼で茎に毛が生えているような手触りからの名。”蓼食う虫も好き好き”と言う言葉があるがこの草花は同じタデ科のヤナギタデ類のことのようだ。存在感のある草花だ。
“蝶の好きな花”と言われるブットレア、ジャコウアゲハもよく来ているがモンシロチョウなども来る。以前に紹介したカワミドリと同じく、花の形状が蜜を吸いやすいのだろう。ブットレアの花は上へ上へと長く咲き続ける。蝶にとってはうれしい花なのかも知れない。
細かい花が連なっている花がある、ミソハギ(溝萩)だ。湿り気のある溝に生えることからの名のようだ。が、もう一つ別の説がある。昔の風習の様だが”花のついた一枝で盆の供え物に水をかけて浄めたようだ。これを禊萩(みそぎはぎ)と言い、これが略されてミソハギとなったとの説だ。
鉢植えにしている花だが今年はたくさん芽を出した。その花姿から和名でパイナップルリリー、面白い形状の花だ。ギリシャ語で”きれいな髪の毛(あるいは髪飾り)”を表すユーコミスの名がある。株分けで増えるようだがやったことはないようだ。葉挿しでも増やせるようなので長い葉から増えたのかもしれない。
家の周りの通り道脇に50cmぐらいの背丈で黄色い小さな花が咲いている、オトギリソウだ。このオトギリソウ、漢字では弟切草だ。曰くのありそうな名だ。謂れは鷹匠兄弟が秘密にしていた秘伝の鷹の傷薬である薬草を弟がばらしたことを怒った兄が弟を切り殺したことからの名のようだ。平安時代の伝説だ。
駐車場横のフェンスに広がるテイカカズラの下、水を貯めた甕からグングン伸びた茎の先に白い大きな花が咲いた、蓮の花だ。1枚目の写真で右下に2つ目の花茎そしてツボミが見える。
ハスとレンコンは同じものだ。ハスは植物名で全体を言い、レンコンはハスの地下肥大茎を言い、漢字では蓮の根で”蓮根”だ。蓮と言えば蓮の花に座る仏様を思い出す。これは仏様の住む浄土には蓮華が咲いていると信じられていることからだ。ハスは仏教生誕の地インドの国花でもある。東京単身生活を終えた60歳過ぎから寺巡りをしていた先輩に頼んで同行させてもらった。多宝塔・三重塔及び五重塔の塔巡りを中心に西国三十三所にも連れて行ってもらった。月に1,2度3年余り、旅をした。南は山口県の瑠璃光寺五重塔そして北は出羽三山羽黒山の五重塔まで巡った。60歳前半での長い期間の旅だった。今考えると殆ど年齢を考えることなく達成出来た。”年齢を10歳若く考え行動しよう”と提案する人がいたように思う。10年前か、確かに疲れ、ひいては年齢を思うことは少なかったように思う。無茶はしない範囲でこの猛暑の夏を楽しみ、乗り越えたいものだ。