あの灼熱の夏は何処へ、と思わせるような今週、台風来襲の影響もあり涼しい日々だった。季節はすっかり秋に移り変わったようだ。秋の代表草花ススキが若々しい姿で爽やかな風に揺れている。
秋空の下、散歩コースでは田畑を守るフェンスに可愛い花が咲いている。今が盛りのマルハルコウソウそしてヘクソカズラの花だ。マルハルコウソウは以前にも記したが今が花の盛りのようだ。ヘクソカズラ、見るたびにいくら何でもこんな名前、よく付けたものだと思う。漢字だと”屁糞葛”だ。もう一つ、花言葉は”人間嫌い”だ。
ゲンノショウコも今が盛り、庭・畑でたくさんの花が咲いている。小さい可憐な花だ。中心から放射状に花弁を走る線がアクセントになっていて綺麗だ。
ナナカマドの花が咲いた。あれっ、春にも咲いていたような・・・。調べて見るとやはり6,7月の花のようだ。でも、今も盛りのように咲いている。
こちらも咲いている。プラムそして桜だ。この地に来て初めて今頃に咲いているのを見たときは驚いたものだ。が、これらの花が今頃咲くのは珍しいことではなく、多い少ないはあるものの毎年咲いている。
季節外れに咲く花は一般的には”狂い咲き”と言われる。”帰り花”とも言う。が、帰り花は初冬の季語にもなっている。と言うことは11月初旬ごろに狂い咲きしている花だけを帰り花と呼ぶのが正しいように思える。でもこれだけ毎年咲くと狂い咲きもないだろうと思うのだが。狂い咲きは季節外れに花が咲くことの意味の他、もう一つ”盛りを過ぎたものが、ある一時期、勢いを盛りかえす”の意味もある。盛りを過ぎたのは間違いないが勢いを盛り返すことはなさそうだ。そうだ、自分がするのではなく盛りを鑑賞する側でも良いか。狂い咲きの花、美しい。