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花・昆虫との田舎暮らし暦

田舎暮らしも13年目、木々・草花・鳥・昆虫等々、自然は初めて知ることが多く楽しい。色々な経験を紹介していきたい

沙羅 ヒメイワダレソウ 花菖蒲 アジサイ 花とガク

2024年06月15日 | 果実・花

  梅雨入り前の青空に屋根まで伸びた木の先で沙羅(シャラ)が咲き始めた。白い花は青空では格別に美しい。一夜花で別名夏椿の花、1日で落ちるにはもったいない花だ。

   

 道路脇を燐家に向かい広がったヒメイワダレソウ(姫岩垂草)が水路方向にも広がって来た。燐家との間を流れるこの水路は部落管理の官地で水路の上側は我が家、下は隣の家が草刈りを受け持っている。背丈の低いヒメイワダレソウで他の草が生えなくなると助かるのだが・・・。

  

 いずれ菖蒲か杜若、ではないがぱっと見には区別がつかないもう1種の花が咲いた、花菖蒲(ハナショウブだ。比較すると他の似た花よりは花弁が大きく華やかさは1番かも。

 今年は梅雨入りが遅れていて中部地方は来週もどうだかと言う予報だ。6月だと言うのにあまりの暑さ、鬱陶しいい雨の季節である梅雨入りを待つと言う例年にはない気持ちになっている。雨の似合う花のアジサイには待ち遠しい梅雨入りか。アジサイとは不思議な花とつくづく思う。周りで花に見えるのは萼(ガク)でその中に見える小さく咲くのが花だ。ガクは装飾花の名がある。

    

 そしてこちらの西洋アジサイも同じのようだ。違いはガクの出来方だ。見えているのは花ではなく萼、装飾花で本当の花は萼をめくると中に見える。

  

 花は一般に花弁、雌しべ、雄しべで構成されている。その外側にガクが存在するのが一般的だがアジサイはこれが別に構成されていると言う珍しい花ということか。花弁に見えるがそれが萼(がく)あるいは苞(ほう)と言う花は少なからずあるようだ。1枚目は過日に紹介したヤマボウシだが、白く4枚の花弁らしく見えているのは総苞片の名がある。真ん中は小さい花の密集で実になるときは集合果と呼ぶようだ。因みにハナミズキも同じ構成のようだ。

もう1枚、ご存じの十薬の別名がある薬草ドクダミの花だ。この白く花弁に見える4枚の片、これも実は花ではなく総苞片のようだ。

 アジサイもヤマボウシも萼あるいは苞は時を経て色の変化はあるものの長い期間残り、いつまでも花が咲いているように見える。西洋アジサイなどは最後は立ち姿がライフラワーのようになることがある。花の構成は雄しべと雌しべ等々・・・と知識としてはあったが萼がこんな形で見え、更に苞の存在など奥深さを知らされた。まだ知識は完全ではない。ホー、ホーと感心しているが、いつかガクガクと崩れることを心配する。両性花と装飾花の2種類で構成される面白い花アジサイ、”夏の夜の夢”で終わらずもう少ししっかり学びたい。


フェイジョア 柘榴(ザクロ) ツツジ カラー ニゲラ アルストロメリア 

2024年06月12日 | 果実・花

 如何にも南国風と言う花が咲き始めた。中南米原産のフェイジョアだ。鮮やか過ぎてマジマジと見たことがなかったがこうして見ると綺麗な花だ。この後、緑色の楕円形の実がなり、晩秋ぐらいに食べごろになる。花は好きになれないが実は大好きと言う人もいる。半分に切り、スプーンで掬って食べる。甘酸っぱい香りと味で、美味しい。

  

 

 こちらにも鮮やかな花が咲いた。ザクロ(柘榴)2種だ。最初の花は実が生るザクロで、八重の花は花ザクロで食べられる実にはならない。ザクロの実は子供時に憧れたものだが近年は酸っぱ過ぎてとても食べられない。

  

 去年は花後直ぐに剪定したツツジ、功を奏したか今年はそれなりに咲いた。それまでは晩秋の頃に大きな木を剪定する頃に一緒に切っていたが花数が少なくなったので早めた。サツキはもう終わり、ツツジも咲き終わり間もなく剪定の時期になる。

  

 金魚・メダカを飼っていることもあるが水生植物もボチボチある。その一つ、カラーの花だ。以前より“カラー”と言う名は日本名かと気になっていた。調べてみるとカラーは英名で日本名ではオランダカイウの名があるようだ。カイウは海芋で”海を渡って来た芋”の意味のようだ。サトイモ科の植物だ。

 ニゲラの花があちこちで咲いている。種に毒性があり繁殖力が強いことから育てるには子供・ペットがいる家は注意が必要との記述もある。花後、真ん中に出来る果実に黒いゴマのような種子が出来ることから黒種草の和名がある。

  

 今回は鮮やかな花が多いがもう一つ、アルストロメリアだ。我が郷の周りの町々では色々な花が育てられていてユリ・バラ・ボタン園などがある。アルストロメリアの生産では南隣の神戸町(ごうどちょう)が力を入れている。

  

 ところで、このアルストロメリア、面白い特性がある。よく見ると中心の茎から伸びているそれぞれの葉が一回転している。どちらが本来の表かわからないが面白く楽しい習性だ。以前、フウチソウ(風知草)の葉が回転していることを紹介したことがあるが、この葉が回転する理由はよくわかっていないようで、イネ科の植物では時々あるようだ。以前からそうなっているのだろうが大発見した気になる、間もなく咲き始めるネジバナ(捩花)は茎が舞う。面白い植物を見つけるのは楽しい。

 


池田町のホタル ヤマボウシ テイカカズラ ホタルブクロ 朴ノ木 アケビ・ムベ・ポポーの実成 コンニャクの花 

2024年06月08日 | 果実・花

 ひらひらと4枚葉で円盤のように見える花が咲いている。ヤマボウシ(山法師)の花だ。1ヶ月ほど早く咲くハナミズキと花の形状が似ているがヤマボウシの花弁は若干尖った形状だ。ハナミズキの実は美味しくないようだが、ヤマボウシの実は熟して赤みが黒ずんでくると甘く美味しい。

  

 西に張られたフェンス沿いに白い花が無数に咲いた、テイカカズラだ。漢名は定家蔓、歌人藤原定家が思いを寄せていた後白河天皇の娘のお墓に絡みついた蔓に付けられたの名のようだ。風車のような可愛らしい花が長く咲き続ける。

  

 昔、子供たちが蛍を捕まえたときに入れて、花弁からぼんやり見える光を楽しんだと言われている花、ホタルブクロだ。強い花であちこちに紫色と白色の花が咲いている。我が郷の蛍は今が最盛期。この2,3年、蛍が最も飛んでいる場所は大津谷のキャンプ場の下流だ。特に200mほど下流に架かる橋からは乱舞状態を楽しめる。以前、多く飛んでいた池田高校横の水路・杭瀬川は今年は少なかった。

  

 大きな葉に守られるように咲く朴ノ木の花だ。日本の木の花ではタイサンボクと並び1,2位を競う大きさだ。朴ノ木は岐阜県の名産品朴葉寿司に用いられる。我が家でも時々、バラずしを載せて頂く。

  

 以前、花を紹介したアケビ・ムベそしてポポーが可愛い実を見せている。先ずアケビだ、受粉が上手く出来た花ではこんな風に5,6個の実りが見える。そしてムベ(郁子)は蔓から上向きに実が生る。最後にポポーだ。写真はアケビと同じようにたくさん生っているが1,2個づつ生ったものが多い。アケビ・ポポーそしてムベの順で初秋から実り始め、最後の郁子は晩秋まで生っている。

      

 先日、紹介した忍冬(別名スイカズラ)の白い花が咲いた。これは野に咲いていたものを数年前に持ち帰り育てたものだ。テイカカズラも野で見かけるが育てた花々を野で見つけるのは嬉しい。園芸種に比べ野の花は、蔓・葉・花とも堅く強い感じがする。

 畑のあちこちににょきにょきと伸びた茎?花?と首をかしげるものがある、コンニャクの花だ。コンニャクは根に出来たコンニャク玉と言われる芋を湯がいてあく抜きをし、食べるのだが2,3年を要する。

  

 何処に植えられているか植えた本人も忘れるようでニョキニョキと芽を出しつけた花にはギョッとすることがある。コンニャクの花を紹介すると暫くコンニャクは食べられないと言う人もいるぐらいだ。こうして出来たコンニャク、無添加なこともあるか育てたものはとても美味だ。が、あまり偉そうなことは言えない、私は食べるだけの人・・・。    

 


ヤマアジサイ カワラナデシコ ヒメヒオウギ リョウブ スモークツリー

2024年06月01日 | 果実・花

 6月、梅雨入りが近いと感じる天候が続くが平年の梅雨入りは6月6,7日のようだ。過日のブログで雨の似合う花としてアヤメを紹介したが最も似合うのはこの花だろうか。アジサイが咲き始めた、これはヤマアジサイだ。アジサイの中で早く開花する。花と見間違えるガクが先ず開き、守らるように花が咲く。

  

 カワラナデシコが咲いた。この花、秋の7草の1種なのだが毎年、今頃に咲く。如何にも開花は早いだろう、と口には出さず突っ込むのだが・・・。それを笑うかのようにまた9月ごろに別の場所で咲き始める。

  

 ムラサキツユクサがあちこちで咲いた。野に咲く露草も間もなく可憐な花を見せてくれるだろうが趣はかなり異なって見える。露草も花弁は3枚なのだが1枚が雄しべの下にあり2枚に見えるためだろうか。紫・ピンク色の他、白い花もある。

  

 ユキノシタの密集地に可憐な花が咲いた、ヒメヒオウギ(姫檜扇)だ。檜扇の小さい版と言うところだろうが属は異なる。毎年、同じ感想を持つが下3枚の花弁の赤色が何とも可愛く、おちょぼ口に口紅のように感じる。

  

 リョウブ(令法)の花だ。和名の漢字が不思議に思い調べてみた。昔から若葉を食用としていたため飢餓時の備えとして栽培を推奨する官令が発せられたようだが、これが令法となったようだ。 

  

 個人的な思いであるが、ナンジャモンジャと並び”なんじゃこりゃ!”と叫びたくなる花が咲いた、スモークツリーだ。覗き込むように見ても花の本質がよくわからない。

  

 我が家のスモークツリーは鉢植えだ。理由としては6,7mぐらいまで成長すること、根を浅く張る性質があるようで風で倒れやすことに加え、徒長枝が乱雑に伸び樹形を保つのが難しいと聞いたこともある。スモークツリーの名もそうだが花が咲いたときの見え方が不思議なことからケムリノキの他カスミノキの別名がある。朴ノ木・タイサンボクのように大きな花を咲かせる木もあれば、ナンジャモンジャ・スモークツリーみたいな咲き方をする木もある。見ていて飽きない木の花だ。


ジャスミン 忍冬(吸葛) 夏ロウバイ ツクバネウツギ マムシグサ トンビとキジ

2024年05月28日 | 果実・花

 西側のフェンスに沿って咲いていたジャスミン、玄関先の鉢でも育て始めたようだ。ジャスミンの花は種類が多い。この花は花弁の幅が広いが狭く細長く見える花弁を持つ花が多いように思う。何れも可憐な花だ。

  

 一時は絶えそうだった花がたくさんの花を付けた。まさに耐えたと言える花、忍冬だ。寒い冬を耐え忍び、花を付けることからの名だ。スイカズラ(吸葛)の別名もある。スイカズラ名の由来は諸説あるが何れも甘い蜜を出すことに由来しているようだ。ピンク色の蕾が白い花を咲かせ、枯れる前に黄色く変わる。

  

 夏蠟梅(ナツロウバイ)の花が咲き始めた。大きな葉に隠れるように咲き、寿命が長くないため見逃しそうになる。春先に咲くロウバイと同じように花が蠟細工で出来ているように見えることからの名だ。見えなくもないがロウバイには幾分負ける。軽やかなツバキの花に見える。

  

 東側のフェンス沿いにツクバネウツギが咲き始めた。ツクバネは衝羽根、花が似ていることからの名のようだ。以前に梅花空木を紹介したが茎に空洞がある空木の花は多そうだ。今頃、散歩するとウツギの花もよく見かける。

  

 私も嫌いだが相方は蛇が大の苦手。畑などで見かけると暫くその場所へ行かない。なのに、であるがこんな花が。名前も見かけからマムシグサだ。花が舌を出すマムシに似ているが、茎の模様もそっくり!面白い花とは思うが・・・。

  

 春先からトンビが舞う姿をよく見かける。今年はピーヒョロヒョロの鳴き声が近くから聞こえてくる。近くに立つ電信柱に留まるトンビだ。我が郷、キジも多い。近くの荒れ地を歩くキジだ。

  

 この地へ終の棲家を構えて15年を経過した。当初は遠くにキジを見つけると追っかけたものだ。キジは飛ぶことは少なく走る。驚くのはその早さ、直ぐに見えなくなる。鳥が多いお陰で、鳴き声の幾つかは鳥の種類がわかるようになった。雀のチュンチュン、モズのキィーキィーキチキチキチ・・・。カッコウ・エナガを見つけたときは感激した。カァーカァーのカラス、好きになれない声、聞くと何か狙ってないかの警戒心が湧く。警戒と言えばサギも多い・・・騙される危険はないが。