朝咲いた花が昼にはしぼむことが朝露を連想させることから露草と名付けられたと言う説が有力な雑草の一種だ。”雑草と言う草はない”は牧野富太郎博士の名言とされている。露草は野に咲く花として、子供のころから親しみのある花だった。濃い緑の葉に濃い青花、目に留まる花だ。
鬼門の角に白い穂が長く伸びているススキに似た草花がある、パンパスグラスの名がある。珍しい草花と思うのだが近くの家々で2,3ヶ所見かける。草花・木々では地域性があるのだろうか、木の花ではシデコブシそして常緑種ではトネリコもよく見かける。”地域の草木”とも言えそうだ。
そのパンパスグラスの近くに橙色の花が咲いている、クワンソウだ。クワンソウはノカンゾウとよく似ていて見間違える。名を思い出せずネットで調べていて新しい知識が。クワンソウにはオキシピナタニンと言う成分が含まれていて眠りを促す効果があるようだ。マウスを使った実験ではグリシンの100倍以上の効果を確認できたデータもあるようだ。試してみたい気になる花だ。
猛暑日が続いた夏、花々が少なくなった。そんな中、長く咲き続けている花を2種紹介する。1つ目はこの花、モミジアオイだ。長く伸びた茎そして艶やかな大きい花が目を引く。大きな花ながら大きく開いているので蜜を吸いやすいか、蝶がよく来ている。見栄えのする花だ。
蝶が来ると言うことでは負けていない、テイカカズラだ。テイカカズラは春の終わりから初夏に咲き始める。その後、花は一旦お休み状態になり夏に蔓を伸ばすが初秋からこの伸びた茎に再び蕾が付き、花を咲かし始める。長く伸びた蔓、切りたくもあるのだが花を咲かせるとなると・・・晩秋まで待とう。
どう見たって花ではないか、と思えるアエオニウムの今だ。花弁のように見えるのは葉で花はこの後に真ん中の凹んだ部分で咲く。アエオニウムは冬に成長する多肉植物の中ではポピュラーな品種の1つのようだ。
”これが葉!”と突っ込みたくなる草花だが、これを調べていて妙なことでひっかかった。私のスマホは日本語で同じ行(例えばア行が続くとき)は1字ごとに矢印で進めないといけないのだがアエオニウムの最初3字はア行だ。”あ”を打って”▶”を打ってから次の”え”を打ち、また”▶”を打ち、進めてから”お”を打つ。後は行が異なるので”に”、”う”、”む”と連続で入力できる。こんな花の名前は珍しいのではないかと発見したように喜んでいたら・・・今回紹介したモミジアオイも後半3文字がそうだった。何となく損をしたような残暑の1日だった。