今拓哉さんが出演する「twelve」を観に青山円形劇場へ行きました。
原作は1957年のアメリカのテレビドラマで、その後映画や舞台で多く取り上げられています(昔見たような記憶があるのですが、詳しい内容は思い出せませんでした)。といっても今回の作品は今の日本の社会にうまく置きかえて書かれています。
◆こちらが原作
父親殺しで逮捕された少年の裁判で、12人の陪審員が評決(全員一致でなければならない)に達するまでの密室ドラマ、といえば簡単ですが、最初から最後まで自分が傍聴席で一緒に参加しているような気分になってしまいます。
青山円形劇場は初めて行ったのですが、あれだけ近いところでステージを観ることはなかったので臨場感がすごくて緊張(笑)
役者さん方もいちど出たら出っぱなしなのでこわいでしょうね。「覚悟決めて開き直るしかない」(今さん)とのこと(笑)
ストーリーなどについては差し控えますが、役者のみなさん一人ひとりが個性的で実に上手い。特に思ったのは、セリフがない時やただ座っているような時でも表情や動作や身体の動きが刻一刻と変わっていくこと。そしてあれだけの量のセリフを12人が次々にやりとりしてつないでいくのにも驚くばかり。あらためて「プロってすごい!」と思いました。
演出の望月龍平さんが「この作品が生まれた時から、青山円形で上演すると決めていた」と書いているのですが、納得!です。
これだけ集中して劇の中に入り込んだのは初めてでした。演劇を堪能。
(2014.09.01)