大今里4丁目の国道308号線が通る交差点に笠石を乗せた道標が立っています。
これは、道標でも珍しい火袋式(ひぶくろしき)です。上部をくりぬいて火袋にし、中にろうそくを灯し、夜間の通行を助けました。江戸時代、夜間は旅をしませんから、物資の夜間運搬用に灯籠型にしたようで、設置したのは「江戸積の釘問屋」と道標に表示されています。
道標には、「左ならいせ道 右きしのだう くはんぜをん 志ぎざん 八尾久宝寺 道 文化三年丙寅孟春 施主江戸積釘問屋世話人当村弥三七」と記されています。
元は、南東約20m先で北八尾街道が分岐しており、その分岐点にあったものだそうです。今里界隈は、昔から交通の結節点であったことを示しています。
火袋式笠型道標
道標の中でもかなり珍しいそうです。
場所:大阪市東成区大今里4-27
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