♨三昧
今回の訪日は温泉三昧であっと言う間に終わってしまった。
宮城県の遠刈田温泉、飯坂温泉、穴原温泉、岳温泉と皆温泉で事を済ましたいのか
温泉が好きなのかは解らない。
確かに個人の家で集まるよりは楽に決まっているが、私的には温泉はどうでもよい。
先ずは食事が美味しくないし、サービスは良くてもビジネス的のサービスだから。
こちらではお客さんを招く時、一番の待遇は家庭に招くことだ。
レストランやホテルはビジネス的で一寸違う。
だから実家や姉の所に泊まったのは最高に楽しかった。
姉達は身体がヨタヨタだから一緒に走りまわることは出来ないので宿に残し、寸暇を惜しんで姪と一緒に駆け回った。
降りしきる雪の中を郡山市のデパート迄走ったり、土湯峠を越えてブテイックにある陶器を見に行ったりかなりの冒険もやってきた。
そして姉達の待つ宿へ、ああ楽しかったと笑い転げる私たちを心から喜んでいる姿は
母親の姿に重なってじ~んと来る。
成長期には五人も姉妹が居て嫌だった。
さっさと嫁に行ってよと悪態も付いた。
今はその姉達が母親に代わって異国に住む私を支えて居てくれるのだから有難い。
私は総勢七人兄弟姉妹、殿はなんと九人兄弟姉妹が居る。
本当の所、今の日本は豊かなのか、貧しいのか私には解らない。
外見を見る限りでは店頭には物が溢れ、新宿の一寸素敵なレストランだと一人最低
一万二、三千円、其れに一杯やれば二人で三万円は楽にかかる。
私は高いと思うのだが、乙姫の時代遅れなのだろうか。
日本に行ったら美味しいものは何でも食べて来るつもりが旅の疲れはそれを遮ってしまった。
でも食べなきゃ損と心が囁く、でも無理して食べるには高すぎる、結局はファミリーレストランを試みたが一万二千円で一寸箸を付けた
だけ、ああ、やっぱり勿体なかったとつぶやく乙姫はケチなのだろうか。
結局は異国でも住めば都のここの我が家が最高、なんと落ちついて穏やかで自由この上なし、
浦島殿にもっと感謝して過ごそうと密かに誓った乙姫です。
写真はプライベートのものが多く、其れに雪景色だけでアップするものが余りなかったですね。
岳温泉で
曇り空の中での夜明け
束の間の朝日
直ぐに曇空の中へと隠れてしまいました。
二本松岳温泉の宿の窓から
九人兄弟全員健在は珍しいらいと、義弟が属している三味線メンバーが祝福してくださいました。
同級生の芸披露
土湯峠を越えてショッピングへ
足の弱い姉達の為にテーブルを用意して貰いました。
三月はまだまだひな壇が飾られていますが
このような吊るし雛も沢山あるのですね。
つまらないことをぐたぐた書いても仕方ありませんので
今回の日本訪問記は一応終わることにします。
記事とも言えない変り映えのしない記事を読んでくださった方々に感謝です。
私は浦島殿の八十六歳になる長兄からお小遣いをたんまり頂いちゃって喜んで良いのか、何だか複雑な心境です。