珠美子的博客    

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5年ぶりの北京 その1

2010年01月20日 | Weblog
やっと お正月気分も終わり、今年から始めたお仕事にも ちょっと慣れてきて
ほっとしたところです・・・
昨年末の 5年ぶりの中国の写真をアップします。
今回は 上海だけ滞在の予定だったのですが、北京で観たい芝居があり、
急遽上海から 北京にも行くことにしました。
飛行機は高いのでパス。夜行列車(寝台車)なら そうキツくない、と
聞いていたので、朝イチで 上海ウルムチ路の 切符売り場に。
その日の夜のチケット希望だったので 寝台車は全て売り切れ
でも 早く行かないと 芝居は終わってしまうし、
帰りに 一緒に上海まで連れてきてくれる方の都合もあり、
どうしても その夜に乗りたかったので 硬座の席を購入。
200元くらいだったかな。三千円で北京に行けるなんて
多少の辛さは我慢できるわ。

一人 上海火車站へ。
早めに着いたので 地下街のお店をチェック。
ミッキー柄の マスクをゲット。

駅には 大きな電光掲示板があって
ホームや 待合室がわかるようになっている。



人人人。なんか民工にでもなった気持ちで 緊張したけど
無事乗車。
六人掛けの硬い席で しかも真ん中で 身動きとれずに
13時間。
私って 我慢強い。
夜が明けたら 延々と山東の荒涼とした荒野が続いている。
最近読んだ本 『毛沢東のバレエダンサー』 や
莫言の文学の舞台は こんな所だったのかなぁ と
朦朧と車窓を眺める。
ヤフオクで激安でゲットした中国の携帯(手機)の電池が不調で
すぐに無くなってしまう。
北京に着いたら 迎えに来てくださる方に メールや電話できないので
困っていたら、隣の席の お兄さんが携帯貸してくれた。
他のみなさんも 気が良くて親切でした。
13時間を耐えた 共感みたいなのも芽生えていたし・・・
明けない夜は無い・・・



眠いけど解放感の方が大きく、無事北京駅に到着。
それから 地下鉄に乗って
待ち合わせ場所に。
迎えにきてくださったのは、マダム・チャンさん←(ブックマーク参照くださいませ)
の甥ごさん。
ちょうど マダム・チャンさんが 北京北部の撮影所に
映画のリハーサルの仕事でいらしていたため、
巨大撮影所に入れていただいた。
な、なのにー デジカメの電池も切れて、
日本の携帯は 上海に置いてきちゃったから
写真が取れなかった

帰りの車で 一瞬電池復活で 一枚だけ。



夕日が大きくて
あー 大陸に来たのだ、としみじみ。
海淀区に 戻ったところで降ろしてもらって
タクシーで 海淀劇場へ。
夕方のラッシュで 大渋滞だったけど 間に合って
楽屋に 行って
留学中から ずっと 大好きだった彼に
5年ぶりに再会。
思ったより 格好よくなっていて ちょっと動揺しました。
それから 芝居を観て 終演後は
彼と 2人で 飲みに行きました。
大人になったなぁ!なんか いじらしいなぁ!
でも電池は無いし、ストロボも無いし、
写真が 撮れなかった。
真遺憾! でも心のアルバムのほうが美化できるもん。
それでよし、としましょう。

2010年 あけましておめでとうございます

2010年01月01日 | Weblog
新年好!

明けましておめでとうございます。
旧年中は お世話になりまして ありがとうございました。
本年もよろしくお願いいたします。

今回も 紅白おもしろかった!
さくらまや こまっしゃくれているー と思いきや
後ろで 大漁旗を持って踊る さかなくん!
さかなくん 大好き。

ドリカムの 『その先へ』
よく耳にする曲だったのに、初めて歌詞を知りました。
身につまされる・・・感動・・・

♪何も起こらないように願って
 誰とも関わりたくなくて
 でもそんな日々を過ごすために 
 ここまで来たわけじゃない

 人生の意味なんて知らない
 開き直りでも何でもいい
 眠れない夜の 悲しみの海の
 出口の見えない暗闇の その先へ

 跳べ その先へ 跳べ その先へ その先へ♪

アドリブで 「その先へ、来年へ」と
歌ってましたね。
涙。
やっと 禊が済んだ気分の今。
私も今年は その先に 行けますように。

今年の追っかけ その3

2009年12月31日 | Weblog
今年の初めは、胡軍のドラマの字幕のお仕事のため、毎日十時間くらい
胡軍の顔を観続けていました。
その後、キネマ旬報社から 来年1月に発売予定の


『中華電影データブック 完全保存版』
俳優紹介の 胡軍の記事と、
彼の出演作品『東宮西宮』について書かせていただくことになり、
改めて 彼の出演映画のDVDを観直しました。
そんな 胡軍漬けの日々の中、
八月に レッドクリフPartⅡの DVD発売のプロモで
胡軍本人が 来日!
場所は

六本木アークヒルズの中庭。
黎明迷のMさんのお助けもあり、(感謝)
記者席のすぐ後ろ、至近距離で 胡軍を拝むことができました。
次回作の役柄で 坊主にしたあと 伸びかけの
しょぼしょぼのM字額ではありましたが、
背が高くて 笑顔がかわいくて、素敵でした。
豪放磊落なアニキキャラでありながら、
とても繊細な芝居のできる人です。

その後は、
九月に 『高興』が、したまちコメディ映画際で
上映された際に、

来日した阿甘監督にお会いしました。
なんと 私と同じ年。
(日本風で言えば 学年は あちらが1つ上だけど、
中国は9月新学期だから 8月生まれの私は同学年なのかな)

10月は 東京国際映画祭の共催企画
中国映画週間のオープニングで

『建国大業』を観にいきました。
作品自体は、「この2009年に 毛主席万歳!は、ないでしょう
・・・という内容でしたが、
来日ゲストを 至近距離(1列め)で バッチリ見た!

チャオ・ウェイも 目が大きくて可愛かったけど、
ファン・ビンビンのあまりの美しさに驚愕!

この人 写真写り悪すぎじゃないのかな。
映画で観ると ふつうの美人だから。
ホンモノは モデル並みの頭身に、抜けるような色白美肌、
匂いたつような美女オーラ全開!
いままで日中ともに いろんな女優さんを見たけど、
いちばん美しかったかもしれない。

などと
東京にいながら 中華芸能をチェックする日々でしたが、
急に11月から12月にかけて 中国に行くことができました。
5年ぶりの 中国上陸~
きっかけは、好朋友(大学同学)のY子さんが、
マイルの航空券をくださったからです。
感謝!
中国旅行の写真は、
お正月休みに ポチポチ アップしていきます。

今年の追っかけ その2

2009年12月30日 | Weblog
デジカメが故障して 携帯で撮影したので ピンボケ!
でも 素敵な おじさまなのはわかるかなぁ?
プー・ツンシンさまです。
五年前に 北京の首都劇場の前で撮っていただいたのは
こちら
 ↓

日中文化交流協会のイベントだったのですが、
あいかわらずのマダムキラーぶりは健在で
会場のご婦人方の目はハートになってました。
京劇俳優の方と ご一緒だったのですが、
さりげなく年配の先輩をフォローしていて
大スターなのに フットワークが軽いのが 
またよかったです。
舞台俳優ってそういう方多いけど。
どうして50歳を過ぎても 湯上りみたいな清潔感が
あるのでしょう。
朗読も素晴らしかった。

今年の追っかけ その1

2009年12月30日 | Weblog
年の瀬も 押し迫りまくり、
今年のうちに ちょっと書いておきましょう
中国や香港に 明星を追っかけに行く状況にありませんので、
むこうから 来てくれる、とあれば やっぱり気合入っちゃいます
まずは 『梅蘭芳』の来日プロモのレオン・ライ(黎明)と
ジャン・ツィイー(章子怡)@新宿。
黎明に対する愛と情熱は だいぶテンション低くなったものの、
本人を見れば、まだまだイケる!
女形の役作りで 丸顔になっていたのも だいぶ戻っていたし、
さすがに年取ったものの 一時よりは持ち直しているし
やっぱり世界一好きな顔!
章子怡は、いーっぱい映画を観ているのに、ホンモノは
初めてでした。
整形もやりすぎていないし、くせの無い顔でかわいかった。
色黒なのは、欧米風のバカンスの日焼けね。
この2人が共演するなんて、章子怡のデビュー時には
思いもしなかった。
その後 『梅蘭芳』について 記事を書かせていただけることに
なって、スクリーンで観た後に 何回もDVDを観ました。

4月には 六本木シネマートで ひっそりと

『エンブレス 運命の戦い』が公開されたけど、
お客さん少なかったなー
ボロは着てても漢方医の黎明、

気球に乗ってる黎明、

私としては けっこうツボでしたが。

ドクター小石の事件カルテ⑥異物

2009年11月05日 | Weblog
放送日 決定しました。
11月6日 金曜日
夜9:00~10:52
フジテレビ系 金曜プレステージ



橋爪功さんが派遣医師を演じるシリーズ。
私は ドクター小石が往診に行く家の
おばあちゃまを介護しているオバサン役で出演します。
文化財になっている 藁葺き屋根の民家でロケをしました。

制作会社のオセロットさんのブログ にも載っていたし、
15日発売のテレビガイド誌・TVJapanでも
明日の金曜夜九時から 放送予定みたいだったのですが、
どうやら 急に差し替えになってしまったようです。

イチローが大記録を樹立したので
イチローが犯人役の『古畑任三郎』を急遽放送
することになったようです。

明日放送だと お知らせしましたお友達の皆様
ごめんなさい。
来週かな?

半年ぶりの更新です

2009年09月17日 | Weblog
半年間ほっぽっちゃった~
四月に生まれて初めて 原因不明の湿疹ができて
「一生このままだったらどうしよう」って気持ちが落ち込んで
内向きになってしまいました。
やっと治った頃には 初めての書くお仕事をいただいて、
そんな大量ではなかったのですが、不慣れなもので
あーでもない こーでもない と格闘していました。
そんなわけで 気が付けば ブログを半年放置しちゃった。
そんな放置ブログを 各検索から 見てくださって
ありがとうございました。
きっと スローペースだけど 再開します。
皮膚のほうは、まだイマイチ治っていない箇所もありますが
ピーリングみたいに 一皮向けてキレイになったかな。
原因が特定できないので いつ再発するか
おののいていますが 今のところは まぁキレイ。
日テレの『魔女たちの22時』で やっていた
韓国の干し鱈のスープや 豆乳を飲んでいます。
これ以上薬は飲みたくないから 食べ物飲み物に
気をつけて 半年で5㌔減量しました。
あと5㌔減らして 北京にいた頃の体重に戻したい。
(っていうか そんなにリバウンドしていたのがねー)


告知です♪

2009年03月20日 | Weblog
昨年三月に リクルートのフリーペーパー R25の
コラボ企画のCMの パイロット版を 撮影しました。
私の役柄は
謎の中年卓球選手さとみ。



(著作権に抵触しないよう 加工してあります・・・)

今年は 
謎の中年テニス選手役で
一回だけ テレビでも オンエアされることになりました。

日テレ系
『メレンゲの気持ち』
3月28日 土曜日 正午から午後1時半 までの
番組中で このCMが オンエア予定です。
お見逃し無く♪ と 言いたいけれど
瞬間芸だし、かなり ブラックな仕上がりも予想され、
内心葛藤はございます。とほほ。
この企画 シリーズ化するといいなぁ。

1月に 観た映画

2009年02月01日 | Weblog
お正月休みも無く 一月中はずっと ひとり胡軍祭りが続いていました。

そんなお篭り期間の中で 試写会が当たって 
『戦場のレクイエム』を
公開前に 観に行きました。


これだけ 中国映画を 観ているけれど
内戦の物語は 初めてかもしれない。

悪者が 日本鬼子でないのは、
少しばかり ほっとするけれど、
同じ民族が 殺し合いをするのは 
戦争の悲惨さ 残虐さを よけいに 際立たせているように
思いました。




出番は ちょっとだけど
この作品にも 胡軍が出演しています。

それから
年末年始に 北京にいらした 我が恩人さまが
DVDを 買ってきてくださって
『梅蘭芳』を観ました!!
東京では 三月 公開ですが
もぉ 待ちきれなかったので 本当にうれしかったです。

チェン・カイコー監督で
京劇を題材にしている作品だから
どうしても 『覇王別姫』と 比較されてしまうし、
黎明(レオン・ライ)は 今は亡きレスリー・チャンと
比べられてしまうけれど、
この作品は これはこれで オリジナルなのだから
比べる必要は無いわ。

『覇王別姫』の主人公の女形は
舞台を降りても 女性の心を持っていたけれど、
『梅蘭芳』は
“舞台を降りたら 一人の男”という心を
描いているのだから、
もし レスリーが生きていて もし50歳じゃなくて
もっと 若くても この役には そぐわないでしょう。
やさ男だけれど 同性愛の感じが無い 黎明だから
よかったのだと思う。





公開前なので ネタばれは 控えますが・・・
私が20代の頃 芝居でご一緒した 六平直政さんや
『非常麻将』に出演していた 呉剛さんが
出演していたのも うれしかった。

先輩の京劇役者を演じていた 王学圻さんは


私のダンスの先生 村田大さんに似てたなぁ。

坊主頭じゃない 孫紅雷は 初めて見たかも。
彼は 巧いなぁ。

配給会社や 宣伝の担当の方は
梅蘭芳の 少年時代を演じた余少群くんプッシュみたいですが
(彼も とっても綺麗だし 本当に伝統劇やっている人だから
もちろん すばらしいけど)
黎明さんも 公開前に 東京に 宣伝活動に
来てくれるといいなぁ。
以前のような 情熱はないけれど
やっぱり 世界一 タイプの顔です。



新年好!

2009年01月01日 | Weblog
あけましておめでとうございます
昨年もお世話になりまして ありがとうございました
本年もよろしくお願いいたします
いいことが いっぱい ありますように!

胡軍まつり

2008年12月03日 | Weblog
『レッドクリフ』まさかの大ヒット。
ふだん 中国映画を観ない方が この映画を観て、
趙雲(ちょううん)が気になった、
ファンになっちゃった、という方も多いのでは?
この俳優さんは 胡軍さんといいまして
公式HPによると・・・

フー・ジュン/趙雲(ちょううん)
中国・北京出身。『東宮西宮』(97)で、
中国ではまだナイーブなテーマである同性愛者の男性を演じ、
世界的に認められる。
続いて、中国を舞台にゲイ・カップルを描いた、
スタンリー・クワン監督作品『藍宇 情熱の嵐』(01)に出演。
この作品が数々の映画賞にノミネートされ、
2002年の香港国際映画祭で、金紫荊賞を受賞。
その後、日本でも大人気を博した『インファナル・アフェア』の
続編『インファナル・アフェア 無間序曲』(03)に出演した他、
スタンリー・クワン監督と再びコンビを組んだ
『長恨歌(原題)』(05)で、香港の映画賞ノミネートを受けている。

うふふ
ここに書いてある映画は 全部観てます。
『東宮西宮』は 当時練馬に住んでいたのに
キネカ大森まで Y子ちゃんと 遠征して鑑賞。
衝撃でした。

時新電影倶楽部
さんによるプロフィール。
(このサイトいつもお世話になってます)

日本のファンサイト
日本胡軍影友会も詳しいです。

私が初めて 胡軍を 観たのは
1995年の映画 『歌手』でした。
さいたま映画祭まで ひとりで観にいったのですが、
この作品は 霍建起監督作品で 字幕は マダム・チャンさん
だったのですね。
まだ 中国映画を観始めたばかりの頃で
そんなことは露知らず・・・。

その後 フィルメックス映画祭で観た
  『藍宇』で
決定的に好きになってしまいました。

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タッパがあるから
 スーツも似合う。
テレビドラマの
 『画魂』もよかった。
これは 北京でも観ていたし、帰国後は
GYAOで ちまちま 全部観た。
頼れる男も、落ち目になってからの 情けない男も
両方 似合うのが この人らしいと思った。

今 必要があって
 このドラマを観ているのですが・・・
中国の連続時代劇は、
一話 45分で 45回とかなのです。
10回分 続けて観ると 450分 胡軍を観ているわけで、
夢にまで 見ちゃったよ~

さいごに おまけショット。


2005年の東京国際映画祭の時に
無謀にも大スターに話しかける私(後姿)と
ちゃんと 顔を見て 答えてくださる やさしい胡軍です。

私服の趣味は最悪だけど
北方の 大男は 素敵でした。
M字の額と 天然パーマが弱点だけれど
時代モノで かつらを被れば
欠点なし!
柴犬のような 人懐っこい笑顔と
たくましい勇姿、殺陣もばっちり。
おおらかでいながら とても繊細な芝居もできる。
いつまでも 観ていたい と思える胡軍さん、
あなたで良かった。





『超強台風』

2008年10月23日 | Weblog
先週末開幕した 東京国際映画祭。
毎年中国映画を 何本も観ているけれど、
今年は 諸般の事情で 2本だけ鑑賞。
オープニングの『レッドクリフ 赤壁』は
ゲストが見たくて ぴあ のプレリザーブに申し込んだけど
当らなかった。倍率高い!
映画祭とは別の試写会に当ったので そちらで観る予定です。

最初に観たのは コンペに出品した 『超強台風』。
前評判が あんまり・・・だったので
中国映画通の方でも スルーしちゃった方が多いと聞きました。
いやー ベタでした、あまりにも。

有史以来 五回目(だっけ)の強力な台風が
南方の沿海の市(温州かな)を襲う。
台風は進路を変えるのか?
上陸するなら 住民を避難させなければならないが、
進路が逸れたなら、その苦労は無駄になり
経済的にも損失が出る。
苦悩する市長と その部下たち。
学術的に 台風を 観察、分析する 気象学者は
市長の小学校の 恩師だった。
自分の危険も省みず、一人でも多くの市民を救うべく
身を挺して戦う市長。
悲惨な自然災害に ほんとうに頼りになる人民解放軍。

やっぱり 中国映画は 国策のプロパガンダなのね、と
痛感してしまうストーリーなのですが、
でも あそこまで 徹底してくれると
すがすがしさ すら感じてしまうし
私は 面白かったです。

主演の市長役の 巫剛さん、確かにいい男だけど
あそこまで完全無欠のヒーローにしなくても・・・。
彼が 登場すると
市井の一般庶民は 水戸黄門にひれ伏すように
ははぁー となっちゃう。
それに 市長が ヒロイックなところで
笑っちゃうような 感動音楽が お約束で流れるの。
私の周りは 同年代の男性(サラリーマン風)が
多かったのですが
最初は 意地悪な感じで苦笑していたのが、
だんだんと好意的な笑いに 変化していったのがわかりました。
この映画は いっそ笑っちゃっていいのね、と。

市長の小学校の恩師役であり、
五十年前の台風で父親を亡くした女性気象学者を演じた
宋暁英さんの芝居がよかったです。

宋さん この映画のパンフだと 小英さんて 書いてあったけど
中国電影展のチラシだと 暁英さんて 書いてある。
小英さんで ググっても ほとんどヒットしないので
正しくは 暁英さんかな。
しかし 発音が一緒だからって 間違える?改名したの?

上映後の ティーチインでは
この宋暁英さんと フォン小寧監督、インターン女医役の 劉小微さんが
登壇。



監督さんと 劉さんは ご夫婦だそうです。
うーん、年の差夫婦ね。
宋さんは 非常にクレバーな印象で きれいな女優さん。
役柄は けっこうオヤジな市長の恩師、ということで
老けて つくっていたので、
よりいっそう 「ほんものキレイ♪」と思ってしまった。
それで ティーチインのとき 一列目で じーっと見ていたら
退場するときに むこうから 握手してくださって
いい人だぁ。
それから 二時間後くらいに
偶然 ヒルズの シネマカフェ前で お会いしたときは、
マダム・チャンさんが
「この人も演員なのよ」と言ってくださったこともあり、
さらに フレンドリーに 2ショット写真も 撮ってくださいました。

宋さんて 『初恋の想い出』(原題:情人結)で
陸毅の こわーいお母さん役を 演っていた女優さんなんですね。
あれも 内に秘めたテンションが高くて、 ヒステリックで
怖かった~ 
あの怖い母親じゃ 恋のほうを 諦めざるをえない、みたいな
説得力あったもん。
芝居が 巧いだけじゃなくて パッションと 風格があるの。
この映画の ベタな ステレオタイプの 脚本も
彼女の芝居で ずいぶん 説得力が増していると思う。
芝居では 凄みがあって、
ふだんは きれいで さっぱりしてて ユーモアがあって
姿勢がよくて。
私も 五十代は そういう方向に行きたいです。
道険し。



『言えない秘密』

2008年09月21日 | Weblog
あくせく ふらふら ひと夏過ごして 
またまたブログを ひと月以上放置してしまいました・・・
お芝居のDMなど いただきながら、またまた 不義理をして
しまいました。ごめんなさい。
オリンピックも終わり、パラリンピックまで終わってしまって・・・
そのあいだに 映画は 二本だけ観に行きました。

台湾のスーパースター、ジェイ・チョウの初監督作品
『言えない秘密』、原題は 『不能説的秘密』を
新宿武蔵野館で観ました。
いろんなブログや サイトで話題になっていたし、
写真も 何枚か事前に見ていたので、
きっと ロマンチックな かわいい青春もの でしょう、と
決め込んで 観に行ったら、
いい意味で 裏切られた!
いやー いろんな紹介サイト 見事なまでに
ネタバレしていませんでした。
びっくりしたよー。
去年 円でやった芝居『実験』に似た驚きもあったかも。
ジェイは 音楽の才能はもちろん、
こんな脚本思いついて、監督して、
芝居も 自然で、見た目は ブサカワで、
表情がいいねぇ。

高校生に見えるかどうかは ギリギリだけれど、
スピリッツは 青春だから いいよね。
台湾の景色も 和む。
板張りの 橋が ながーく続いている道とか、
日本でも 大陸でも 見た事ない景色。
中国一辺倒の私だけど 台湾にも興味出てきました。
当然のことながら 主人公と ガールフレンドに
感情移入しながら観てしまうけど、
実は私は 彼の役のパパ世代。
実際 パパ役の 黄秋生とも 同い年だし。
はかなく可憐な ルンメイちゃん演じる幻の恋人とも
同世代。(ネタバレご容赦!)
彼女が もし生きていたら 私くらい おばちゃんに
なっていたのかな・・・時は残酷。
途中まで 単純な私は 完璧に騙されました。



ロビーで ジェイと写真を撮った。
新宿武蔵館は こういうお楽しみ 前にもあったような。
もう十年位前
『上海グランド』のときには、
レスリー・チャンと アンディー・ラウの
間に挟まって 3ショットでプリクラが撮れたの。
あの頃は 携帯カメラも デジカメも普及してなくて
プリクラだったのね。
今は みんながカメラ持ってるから ハリボテのジェイでいいわけ。
進んだのか退化したのか。

もう一本は、中国インディペンデント映画祭
上映された『高三』です。東中野ポレポレまで行きました。

この映画祭 もっと観に行きたかったけど
最終日に やっと これだけ観られた。
こちらは 劇映画ではなく、ドキュメンタリーで
ひたすらリアルに 福建省のとある高三のクラスの
受験戦争を描く。
ロマンも 恋愛も すべて 受験まではご法度。
貧しい土地で 大学進学は親戚で初めて、とか
プレッシャーでしょうね。
子供達は 素直であどけなく、高三って こんなに
子どもだったっけ?とも思ったり。
ネットカフェのゲームで 賭け事をして 月に何万円も
儲ける子がいたのもビックリ。(単にネット中毒ということではない)
多感な時期に 受験に没頭するのは 大変。
日本でも。誘惑も多いし。
大学受験しないで 大学に進学できた私は
申し訳ないような気持ち・・・。
そこでラクしたツケは いま苦労してるかも。
担任教師の 情熱にも好感持てました。
ちょっと 張元の『クレージーイングリッシュ』の
クレージーな英語教師を思い出してしまったわ。
そういえば あの映画も 東中野ポレポレで観たんだった。

張元といえば、今公開中の『小さな赤い花』

だいぶ前に 試写で観させていただきました。
主人公は 私と同世代でしょうに、
全く違う 中国の幼稚園生活。
全寮制で 昼も夜も 24時間 幼児にとっては
逃げ場の無い幼稚園生活。
全体主義的な 中国の秘密の一端を知ったような
とても興味深い映画でした。
こちらも おすすめの映画です。

2008年8月8日午後8時

2008年08月10日 | Weblog
先のことだと 思っていたのに
ついにこの日がやってきました。
北京オリンピック開会式。
雲南や新疆で テロがあったり、
鳥の巣の テロ予告があったりしたので
「とにかく無事で」と祈るように見始めたけど、
そんなこと 途中から忘れちゃう 圧巻の幕開けでした。
張芸諜ワールド炸裂!
映画『英雄』『王妃の紋章』のような
恐るべし人海戦術。
会場内のパフォーマンスも美しかったけれど、
天安門広場方面から 鳥の巣 に北上する
足跡の 花火がよかった!
あの足跡の下に 私の好きな


こんな胡同が あるんだなぁ と思うと しみじみしちゃう。

旗手の愛ちゃんは
小さな体で 大きい旗を 長時間持って
試合前に 体力消耗したのが心配でしたが
こんなに 中国人に人気の有る選手は ほかには
いませんから、最高の人選。
胡錦涛さん来日のときの 早稲田での ピンポン外交の
時も思ったけれど、
彼女の小さな肩に、日中友好だけじゃなく
いろんな大人の 思惑や プレッシャーが かかっているのでしょうが、
どうか その重さに負けないで。

加油 日本隊!


開会式の パフォーマンス
私も含めて 日本人には おおむね好評のようでしたが

欧米なんかは
少数民族を侵略 弾圧しておいて
<ひとつの地球>だなんて、という 批判的な感想も
多かったそうです。

北京のともだちと
チャットやメールしながら 見ていたのですが、
彼は ちょっと ひねくれていて
「人海のパフォーマンスは大キライ。失望した。」と。
中国人には エキゾチックな感じが無いから
感動しないのかなぁ。
私が 日本人には おおむね好評 だと伝えると
本気でビックリしていました。
まぁ 最初は 感動して見ていた私も、
紙も 活版印刷も 羅針盤も 中国が発明したんですよー、と
これでもかって感じだと、
どうして そんな 偉大な国が 1950、60、70年代
あんなに 停滞して 遅れをとってしまったの?
と 意地悪な気持ちになって
おなか一杯になってもいたのですが。

ワイヤーが切れたり 事故もなかったようで
無事に終わって ほっとしていたら
鼓楼で アメリカ人旅行者が 殺されたという悲しいニュースが。
亡くなった方は アメリカのバレーボールの監督さんの
親戚だった、と。
日本にだって 通り魔はいるし、
政治的背景も不明なまま 犯人は死んでしまったし、
現時点で 事件の全容は不明ですが、
こういうことが もう起こらないように祈ります。

そうそう
オリンピック前に またひとつ 年とってしまいました。

Y子ちゃん 毎年 かわいいカードをありがとう。

こんなはずじゃなかった、という 不本意な年のとり方を
している気がして
心から 誕生日がうれしくないのだけど、
来年こそは いい誕生日を迎えられるよう
これから 一年 がんばります。


賞味期限8月8日のミッキーのパン。
888で 発財、と いきましょう。

四年前の ギリシャのアテネオリンピックは
北京の アパートで 一人で見ていました。
オリンピックの前後は お友だちが北京に来て
内モンゴル行ったり 観光名所に行ったり
楽しくしていたのだけど
ちょうど その合間の ぽっかり空いた時間に
一人で オリンピックを見ながら いろんなことを
考えていました。
そのとき危惧していたことは 現実になってしまったり、
四年間の時間の重さを痛感しています。

四年後 ロンドンのオリンピックは どこで 誰と
見ているのかな。
そのとき キュウリをポリポリ かじりながら
一人で 北京オリンピック開会式を見ていた日を
思い出して どんな気持ちになるのかな。

上海チキン 小閣樓

2008年07月07日 | Weblog
久々に 大塚駅前を ふらふら 歩いていたら
見慣れないお店を発見。
上海チキン 小閣樓
というお店で ここでは 五月に開店。
以前 駒込で営業していたお店が立ち退きで 四月に閉店、
ここに移転してきたそうです。

ふだんは もっぱら自炊派の私ですが、
中国っぽい レトロな雰囲気に惹かれて ふらふらと店内に。
ランチの時刻は過ぎていたので お客は私だけでした。
名物は 店名にもある ローストチキンらしいけど、
一人では 食べきれなさそうなので、
お薦めの 坦坦麺を。



「香菜シャンツァイ多めで」 という 私のワガママなリクエストにも
おおいに 応えてくださって、
ごま味濃厚で 中国山椒も ふんだんに使われていて、
かなーり 美味しいと思います!

私は 唐辛子の辛さは わりと弱いんだけど、
中国の山椒の 痺れる 麻の辛さは 時々 無性に恋しくなります。
うん、この坦坦麺 おいしいよ!
980円と ややお高めでは ありますが、
うちの近所のスーパーで 香菜これだけ買ったら
トッピングの香菜だけで400円くらいしちゃうし、
この味なら 妥当とも 思えます。

大塚には、
龍興刀削麺舗
という 刀削麺のお店もあって、
こちらは もちもちの麺が美味しいけれど、
坦坦麺のスープの味は この 『上海チキン 小閣樓』のほうが
気に入りました。