珠美子的博客    

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赤頭巾ちゃん気をつけて

2007年09月24日 | Weblog
バルト9の中国映画祭では、前述の『公園』のほかには、『警察有約』と、『情人結』を観ました。
『警察有約』は 夏雨の起用の仕方としては、まぁ似合ってはいたけれども、
まぁ それだけの作品。梁静という女優さんは 『胡同のひまわり』に出ていた人かな、白目が白くてキレイな人だな。字幕は ほんとうにひどいものでした。
『情人結』の字幕は ほとんど問題なし。作品によって非常にばらつきが あったようでした。
そのあとは、また あたふたと 余裕の無い日々を過ごしていましたが、
ある方に 連れて行っていただいた歌舞伎町の湖南菜館は 面白かったし 癖になる味で美味しかった。
いつの間に 山椒が こんなに好きになったのでしょう。
とか言ってるうちに、『夜の上海』が もう公開になったわ。
これには、留学中に 友だちになった大塚シノブちゃん
ジャン・シンイーちゃんが出演しているので
レディースデーにでも 観にいこうっと。
東京国際映画祭の ラインナップが発表になって、
中国映画のことなど 調べていたら、
なんと 私の出演作品が。
年がばれるけど、1970年作品。『赤頭巾ちゃん気をつけて』です。
ラストのほうに出てくる 赤頭巾ちゃん(赤頭巾ちゃんの絵本を探す少女)は、
6歳の私です。
今の子役と違って お芝居へた、台詞棒読みだし、
歯並び矯正途中で 横顔しゃくれてるけど、
ドアのノブより小さいし、全く太ってはいない私です。
DVDも去年から売っているようですが、あんな大きな会場で観られる機会は きっともうないでしょうし、
映画祭には日参しているでしょうから、観に行こうかなと思っています。
10月24日水曜日お昼の12時45分から
渋谷のルシネマ1です。
主演の岡田裕介さん(今は 東映株式会社 代表取締役社長)の
トークショーもあるようです。
当日券で楽勝だと思いますので、
お時間のある方は いらしてくださいね。
来年こそ 新作映画に出たいぞ。

『公園』

2007年09月03日 | Weblog
中国映画祭で観てきました。やはり 広報不足で 観客もまばら、
尹麗川監督も 舞台挨拶にいらしたのに、お客が少なくて気の毒でした。
それに 上映前の挨拶ではなくて 上映後の ティーチインにしたら
もっと有意義なものになったのに。ここ
よると、尹麗川監督は前衛詩人として有名で、映画はこの作品が第一作。
北京大学卒業後、パリで映画制作を学んだ、と。
一作目とは 思えないほど、破綻はなく 落ち着いて撮られている感じがしました。
舞台は 雲南の昆明。でも ことさら昆明に こだわったお話ではなく、
今の中国の公園で 普遍的に見られる出来事、
適齢期の子を持つ親が、自分の娘・息子 の おつりがき(プロフィール)を
持って お見合い相手探しを する、というのが 描かれています。
(以下 ネタバレ含みます)
主人公を演じるのが 『故郷の香り』(原題:暖)でヒロインを演じた李佳。
テレビ局でレポーターの仕事をしている。
年下のミュージシャンの彼氏がいるが、結婚の話はでない。
そこに 教師を 退職した 父親が やってきて、
あれこれ世話を焼く。お母さんは彼女が小さいときに亡くなっていて
兄弟もなく、父娘 ふたりきり。
父が 公園で 意気投合した 上品な夫人の息子と
お見合いすることになる。
彼は 社会学的に ドキュメンタリーを 撮っていて
公園での お見合い相手探しも 撮影していた。
仕事の内容も 近いし、親同士の相性も良さそう、
お似合いかも、と 思われたが、彼は 同性愛者だった。
この役を演じた王学兵さんは、ドラマの主演とか よくやっているらしいのですが、
どっかで見たなー と思ったら
朋友のブログで 見たのだった。
そのあと だんだん 父親は弱っていき、中風になったり 鬱になったり
して、彼女は 元彼と よりを戻し、
結婚することになりそう・・・。
私は、個人的に 身につまされることが多く、号泣モードでした。
我が家も 母を亡くしてからの ある時期、
適齢期を過ぎつつある娘と 父の ふたりっきりの
生活でしたから。
大切には 思っていても、なんとも うっとおしい存在。
嫌悪と愛情と責任。
これは言っちゃ おしまい、ということを口にしてしまったり。
お父さん役の俳優、王徳順さんは
ちょっと円の先輩の草野さん
似てました。
背中の芝居に 哀愁が・・・。
中国映画を 観るたのしみの 一要素は、
言葉も文化も違う国なのに、
俳優の顔が 知り合いの誰かに似ていたりしちゃうことです。
監督は 若くてスリムで おしゃれな女性で、
前衛詩人なんていうと、どんな とんがった作品かと思いきや、
きめ細かに 父娘の機微を描いた つらくて優しい映画でした。
このあと 埼玉映画祭でも 上映するそうなので お近くの方はぜひ。