珠美子的博客    

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『言えない秘密』

2008年09月21日 | Weblog
あくせく ふらふら ひと夏過ごして 
またまたブログを ひと月以上放置してしまいました・・・
お芝居のDMなど いただきながら、またまた 不義理をして
しまいました。ごめんなさい。
オリンピックも終わり、パラリンピックまで終わってしまって・・・
そのあいだに 映画は 二本だけ観に行きました。

台湾のスーパースター、ジェイ・チョウの初監督作品
『言えない秘密』、原題は 『不能説的秘密』を
新宿武蔵野館で観ました。
いろんなブログや サイトで話題になっていたし、
写真も 何枚か事前に見ていたので、
きっと ロマンチックな かわいい青春もの でしょう、と
決め込んで 観に行ったら、
いい意味で 裏切られた!
いやー いろんな紹介サイト 見事なまでに
ネタバレしていませんでした。
びっくりしたよー。
去年 円でやった芝居『実験』に似た驚きもあったかも。
ジェイは 音楽の才能はもちろん、
こんな脚本思いついて、監督して、
芝居も 自然で、見た目は ブサカワで、
表情がいいねぇ。

高校生に見えるかどうかは ギリギリだけれど、
スピリッツは 青春だから いいよね。
台湾の景色も 和む。
板張りの 橋が ながーく続いている道とか、
日本でも 大陸でも 見た事ない景色。
中国一辺倒の私だけど 台湾にも興味出てきました。
当然のことながら 主人公と ガールフレンドに
感情移入しながら観てしまうけど、
実は私は 彼の役のパパ世代。
実際 パパ役の 黄秋生とも 同い年だし。
はかなく可憐な ルンメイちゃん演じる幻の恋人とも
同世代。(ネタバレご容赦!)
彼女が もし生きていたら 私くらい おばちゃんに
なっていたのかな・・・時は残酷。
途中まで 単純な私は 完璧に騙されました。



ロビーで ジェイと写真を撮った。
新宿武蔵館は こういうお楽しみ 前にもあったような。
もう十年位前
『上海グランド』のときには、
レスリー・チャンと アンディー・ラウの
間に挟まって 3ショットでプリクラが撮れたの。
あの頃は 携帯カメラも デジカメも普及してなくて
プリクラだったのね。
今は みんながカメラ持ってるから ハリボテのジェイでいいわけ。
進んだのか退化したのか。

もう一本は、中国インディペンデント映画祭
上映された『高三』です。東中野ポレポレまで行きました。

この映画祭 もっと観に行きたかったけど
最終日に やっと これだけ観られた。
こちらは 劇映画ではなく、ドキュメンタリーで
ひたすらリアルに 福建省のとある高三のクラスの
受験戦争を描く。
ロマンも 恋愛も すべて 受験まではご法度。
貧しい土地で 大学進学は親戚で初めて、とか
プレッシャーでしょうね。
子供達は 素直であどけなく、高三って こんなに
子どもだったっけ?とも思ったり。
ネットカフェのゲームで 賭け事をして 月に何万円も
儲ける子がいたのもビックリ。(単にネット中毒ということではない)
多感な時期に 受験に没頭するのは 大変。
日本でも。誘惑も多いし。
大学受験しないで 大学に進学できた私は
申し訳ないような気持ち・・・。
そこでラクしたツケは いま苦労してるかも。
担任教師の 情熱にも好感持てました。
ちょっと 張元の『クレージーイングリッシュ』の
クレージーな英語教師を思い出してしまったわ。
そういえば あの映画も 東中野ポレポレで観たんだった。

張元といえば、今公開中の『小さな赤い花』

だいぶ前に 試写で観させていただきました。
主人公は 私と同世代でしょうに、
全く違う 中国の幼稚園生活。
全寮制で 昼も夜も 24時間 幼児にとっては
逃げ場の無い幼稚園生活。
全体主義的な 中国の秘密の一端を知ったような
とても興味深い映画でした。
こちらも おすすめの映画です。