玉川上水みどりといきもの会議

玉川上水の自然を生物多様性の観点でとらえ、そのよりよいあり方を模索し、発信します。

樹木調査 8月7日 津田塾大学南

2021-08-07 17:31:32 | 日記

8月7日に小平での2回目の樹木調査を津田塾大学南側で行いました。天気が心配されたのですが、暑いくらいでした。この辺りは小平でも林が立派なところです。というのは玉川上水そのものは特別ではありませんが、津田塾大学に樹齢100歳ほどのシラカシの林があって、それとつながっているからです。

津田塾大学南側の玉川上水歩道の様子

 

今回は私を含めて6人だったので、前回と同じように上水側と用水側の2つにわかれて進めました。

巻尺を張る

 

 50メートルが終わって1時間近くが経ちました。次の50メートルは上水側は少し樹木が少なかったので早めに終わりました。上水側はムラサキシキブが非常に多く、用水側はエゴノキ、ミズキ、シラカシが多いという違いがあったようです。

調査の様子

 

作業が終わると汗びっしょりになりました。ドリンクを飲んで記念撮影をしました。

今回は松山さんが久しぶりに参加してくださいました。それからシンポジウムのあとで連絡をもらった澤口さんが初めて参加してくださいました。

 結果をまとめると樹種が32種もありましたから、中央公園南側と同様、小平以外の場所と比べて多様でした。直径の平均値が20cmを超えたのはコナラとクヌギだけでした。本数ではムラサキシキブが45本もあり、シラカシ、エゴノキ、コナラ、ミズキが多く見られました。本数が多くしかも太いのはコナラだけでした。

 太さの分布を見るとL字型になり、太い木はコナラを中心とする落葉樹()で、細い中には常緑樹()がありました。この形は中央公園近くと基本的には同じでしたが、中央公園の方が直径10-20cmの木が多いためにL字の縦部分が右に膨らんだ形になりました。

樹木の太さを太い順に並べた図。:落葉樹、:常緑樹

 

 結果はいずれも小平の林が多様で落葉樹が主体であることをよく示しており、野鳥が豊富なことを説明してくれそうです。

 

 気になったのはナラ枯れで、出現した26本のコナラのうち9本(34.6%)がナラ枯れだったことです。太さを見ると太い方に偏っているようでした。

コナラの太さとナラ枯れ

 ナラ枯れの木は木屑(フラス)が出ていて、葉が完全に枯れたものから、一部だけが枯れたものまでありました。

 

木は木屑(フラス)が出た木

 

調査範囲の少し外には「カシナガホイホイ」を巻いた木がありました。

「カシナガホイホイ」を巻いた木

 

一部が剥がれていたので見ると確かにカシノナガキクイムシがくっついていました。

カシノナガキクイムシ

 

 帰りに中央公園の辺りを歩いていたら、大石さんに似た人がいました。ちょっと自信がなかったので、声をかけるとまさにそうでした。月曜日に観察会があるのでその下見をしているとのこと、えらいですねえ。私は下見などしたことがありません。見習わなくては。

ご協力いただいた、大西さん、澤口さん、辻さん、松山さん、リーさん、ありがとうございました。


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