川崎平右衛門定孝 略歴(主に 代官川崎平右衛門の事績―渡辺紀彦著より抜粋)
元禄7年3月15日(1694年4月9日)押立村(現在、府中市)川崎家7代目の長子として生まれ、長じて八代目の名主役をつとめる。
元文4年(1739年8月8日)「南北武蔵野新田世話役」。
農政家・井戸の設置、・御救普請、・玉川上水福生村の掘り替え工事「新堀」開削(元文5年1740)代官坂上安左衛門の元、担当。
寛延2年(1949年)美濃国郡代のち代官、治水事業。
明和4年(1767年4月15日)石見国の銀山奉行。
明和4年6月6日(1767年7月1日)病没、73才。
「東京新聞」の「名勝小金井桜 復活の光と影」
上 2021.4.30 こちら
中 2021.5.1 こちら
下 2021.5.2 こちら
この一連の記事では、「上」で桜派の主張が、「中」で自然派の考えが紹介され、その最後には亀山氏の見解が書かれました。そして「下」で今後のことに触れ、小平市は桜並木復活に消極的であることが書かれました。
構造的に言えば、両者の立場を客観的に出して今後のことを考えさせるような作りになっており、その意味では「噂の東京マガジン」と共通していると言えます。
「中」で書かれた表現は「自然破壊」などやや強い調子で、我々はそれほど強行ではなく、現実を踏まえ、目に余る皆伐は抑制してほしいと言っているのですが、対立図式にするためにはやや強調するものになるのだと思います。
私自身はこの記事を評価したいと思います。というのはこれまでの新聞記事の多くは(すべてかもしれない)、小金井桜を称賛し、桜あっての玉川上水だと言わんばかりでした。もしかしたら、玉川上水の価値は自然そのものにあると伝えたのはこの記事が最初かもしれません。しかし、普通の人にとって「自然のにぎわい、多様さ」が大切だというのはごく当たり前のことです。むしろ小金井桜こそ玉川上水のあるべき姿だという主張の方が偏っていると言えます。その当たり前のことを記事にしたという意味で価値があると思います。
おそらく - そして望むらくは - この当たり前の多様性の評価が徐々に取り上げられるようになる時代が確実に来るだろうと思います。 高槻成紀
小金井市民への玉川上水の伐採についてのアンケート結果
- 2021年3月7日に小金井しみん活動まつり −
2021年3月7日に「小金井しみん活動まつり」で「小金井玉川上水の自然を守る会(こだま)」がアンケートを実施しました。質問は2つで、30名から回答がありました。年齢分布は30代から80代まで広く、やや高齢に偏っていました。
Q1は伐採後の景観についての感想(詳しくは下をご覧ください)で、77%が「ふさわしくない」と答え、ふさわしいと答えた人はわずか15%でした。
Q2はサクラと雑木が共存するイラストを示して、共存か皆伐かを問うたものですが、85%の人が共存が望ましいと答え、雑木は排除した方がよいと答えた人はわずか4%でした。
これらの結果は、回答した人の大半と言ってもよい多くの方が、現状の樹木皆伐は切りすぎで樹木に対して申し訳ない、景観を損ねていると感じていること、そして桜も良いが同時に自然に生える樹木も桜に迷惑にならない程度に共存するのが望ましいと思っていることを示しています。これは私たちの思いと同じであり、勇気づけられました。ただし、回答者数が30人と少ないので、これが小金井市民の全体の考えであるということはできません。またQ1の写真が伐採直後の冬の景色だったため、殺伐とした印象が強すぎるという批判もありました。こうした点への反省も含め、より客観性を持ったアンケートを多数の市民に行いたいと思います。
以下には、自由に記述した内容を紹介します。内容は大きく分けて桜を守るべきという「桜派」と、雑木も含めて共存した方が良いという人に分かれましたが、後者には自然全体を守ってほしい傾向が強い「自然派」と、桜も雑木もあってよいという「共存派」があったので、全部で3つに分けました。それぞれの意見を列記します。()内は当方で補足したものです。
桜派
- 名勝小金井サクラを将来の世代に残したい。サクラと他のバランスが大事。
- 見通しが良くなった。もともと上水は人工物だ。サクラを植えたのは土手の保護のため。
自然派
- 木がかわいそう
- ひどい切りかた
- やりすぎ
- どうしてこんな風になっちゃったの?
- どうしてケヤキじゃだめなの?
- 野草、草花、サクラ以外の花も楽しみたい
- ひどい。なんとかして欲しい。偉い先生をつけて発信して欲しい
- ランナーは夏は暑くて走れない。
共存派
- 切った上での共存を考えて欲しい。
- (ほかの木もあれば)サクラの良さも生きる。けんかしない木と一緒に(育ててほしい)。
- きめ細かく判断して欲しい。うまく自然を残す存在を考えて欲しい。
- サクラのためにも多様性が大事。法面はかえってこわれるだろう。(伐採の景観は)無残だ。
- サクラ一色はよくない。緑の中のサクラが美しい。
- (サクラと雑木の)両方あると良い
- 生態的な理由があれば(ほかの木を残してもよい)
- マユミやクララ(?)など小さい木を残して欲しい。大きい木は剪定で良い。
- これは切りすぎ。五日市街道を通る時サクラは楽しみだが・・・。
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Q1
Q2