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すきゃったどろわーず

「ひきだしバラバラ」~mici_konによる、美術展レビューとか音楽や身辺雑記です。

いくつ見つけられるかな?

2010-11-01 23:55:31 | コミック・アニメ
[実写合成]岩国基地航空ショーに行ってきました[Frenz2010]


ちょっと面白い動画を見つけたのでご紹介。
(T様、youtube版発掘いたしました!)

十中八九「プロの犯行」です。
とてもセンスの良い動画ですので、「ミッケ!」の気分でご覧下さい。
航空ファン必見でーす。


勧善徴悪でなく

2010-10-25 10:30:22 | コミック・アニメ
映画「MW-ムウ-」


昨年夏に公開された映画を、ケーブルの放映で観る機会に恵まれたので、
読んでみた原作。

手塚先生って、結構ダークな作品世界も持っておられたんですよね。
『ブラック・ジャック』に時々片鱗が覗いていたように思いだします。
(あれは少年誌掲載だったからある程度の限界はあった)

原作はビッグコミックに1976年~78年にかけて連載されたそうです。
今回私が入手したのは文庫版。(小学館漫画文庫から上下二巻)
あらゆる種類の悪徳を目にする事が出来ます。 

映画では、ところどころがアレンジされております。これはよくある事。
玉木宏が演じた主人公・結城は、原作では更に「悪いヤツ」です。
(顔立ちが似ている事に驚いた)
まあでもよくこんな悪役を見事に演じたものです。良い役者さんに育ちつつあるなあ。

賀来神父を演じたのは山田孝之くん。これも難しい役柄です。
原作よりは少し「良い人」です。

映画の公式サイト(→mw.gaga.ne.jp/)のトップが
あまりにホm(勝手に自重)ぽいので驚いた理由も、原作を読んだら理解できました。

もともと映画が大好きで、映画的なコマ割りをする手塚先生です。
かなり実験的なページもありで、発表から30年以上経った今読んでも全く古くない。
この数十年後に実際起こった出来事を予言するような場面も多かった。
(沖の真船島を襲った惨禍の描写と、湾岸戦争時のイラク領内クルド人村の映像がかぶる)

謎を解いていく、悪人を追い詰めていくサスペンスは十分に楽しめます。
でも、この終わり方って、ハリウッド映画が絶対に出来ないもの。
(『インセプション』の終わり方をちょっと連想したけど)

決して勧善徴悪になっていない部分が、リアリティを帯びている作品だと思います。


フィギュアスケート観戦に忙しかったこの週末。(NHK杯)
おかげでWOWOWのNBAを見そこないました。(家族が興味示さない事も理由)
番組表チェックして、録画するなりして何とか見られたらナ。

上手いっ!

2010-10-18 22:11:06 | コミック・アニメ
「やわらか戦車40」で検索すると、
ネットアニメの名作の最新版が楽しめます。

作者のラレコさん、風刺が効いた可愛らしいアニメをありがとう。
油断すると暗黒面に堕ちそうな気分を和らげて、笑わせてもらえます。

この諧謔精神がニッポンの強みなのさ。

・・・国会ではまたしても感冒腸管がアンビリーバボー発言かましてくれたようですけど。
衆議院TVで確認して来よう。
で、腹が立って血圧上がりそうになったら、やわらか戦車に癒してもらうんだ。

ポンペイの神様

2010-10-07 22:31:55 | コミック・アニメ
世にも珍しい風呂マンガ、『テルマエ・ロマエ』の2巻、楽しいですよ~。

あんな表紙なのに爆発的に売れた1巻。
2巻の表紙は、「ドライヤーと酒屋さんのタオルを携えたミロのヴィーナス」とでもいいましょうか。
本屋さんできっとすぐに見つけ出せる絵です。

第1話でいきなりのけぞってしまった。
多神教世界ローマの豊饒の神さまが出て来ます。
どんな神様かって?
その神様の名前「プリアポス」で検索するといろいろ勉強になります。

懐かしいなあこの神様。
ポンペイ遺跡のあちこちにおわしました。
壁画を目にした時の衝撃は今も忘れられない。

まあ、人間どの時代でもどんな文明圏でも同じような発想をするということで。

古代ローマにますます親近感を抱かせてくれるエピソード満載です。
私は、温泉利用の熱帯植物園(ワニ付き)に感動するルシウスの姿が可愛いなあと思いました。
モデルになったのは、中部~関東圏にお住まいならなじみの深い、伊豆のあの観光施設です。

若き日のマルクス・アウレリウス(五賢帝の一人)も登場します。
「大秦王安敦」ですね。


今日は予期せぬ残業~。
手当は付かないこの稼業~。
でも、ある程度の区切りは付けて帰ってくる事が出来ました。

明日は英会話クラス(自分の)がお休みなので、
行くぞ。
いざ、オクトーバーフェストに出陣!

パウラナーのデュンケルちゃんに一年ぶりに再開するのが今から楽しみ。

・・・で、帰ってきたら粗食に切り替えるんだ。少し体重落とすんだもん。

見てしまった

2010-06-11 21:00:32 | コミック・アニメ
劇場版『ヘタリア』を。

・・・実はこのところ少々すさんでおりまして、
和みが欲しかったの。
忙しさからも、周りのいろいろからもかけ離れた笑いが欲しかったの。

web配信のアニメは見たことないので、実際にはこれが初めて見る「動く擬人化国家群」。
楽しかったです。

全体を一つのストーリーが貫き、所々に4コマで見慣れた小ネタが入る構成でした。
時事ネタも少しだけ見え隠れして、ときおり「プッ」と小さく笑えました。

ドイツさん声が良いですなあ。
フランス兄さんには、絶対キャンデロロ成分が入ってると思いました。
ヘビメタを演奏しまくるローマ爺ちゃんも素敵でしたが、
何故だか福島弁のスーさん(スウェーデン)が出なかったのはちょいと残念。

なかなか物事を決められない会議にドイツがブチ切れて、
「もういい、俺は一人で何とかする。お前ら勝手にしろ!」と席を立つ場面、
最近のユーロ圏事情がオーバーラップしたりもしました。

帰りにシネコンの売店で、ロシアの「キャラCD」を買いそうになったのは、内緒です。
(商売上手いなあまったく)

本屋で発見

2010-05-14 15:24:01 | コミック・アニメ
英会話クラスの後で、本屋をのぞいてみました。
朝一番で元気の素 ”Westwind”をリピートして聴いたにもかかわらず
力入らなかったから。

何か面白いものがあればいいな。

ありました。
その1.「こたつたこ」絵本
  4月の改編で放送時間が変わって以来、見ていない「ピタゴラスイッチ」ですが、
  この歌は順調に浸透したのね。特設コーナーには映像モニタまで・・・
  自分が注目したものが流行ると嬉しいものです。

その2.萩尾望都ムック
  文芸誌、総合誌のコーナーで、エドガーとアランに遭遇。びっくり。
  河出書房新社から、「文藝」の別冊として出たばかり。¥1200。
  「24年組」好きの少女漫画読みなら要チェックです。(まだ買ってないけど)

その3.英語版「大奥」
  これは洋書のコーナーで発見。
  よしながふみ著の、少女マンガ版です。えええ、これ需要あるのか?
  英語をしゃべる有功さんを、見たいような見たくないような・・・

さらに、「聖☆お兄さん」の5巻が24日に出るとの情報と、
NHK「テレビでロシア語」のテキストをゲットして、少し幸せな気分でお店を後にしました。
(ついにソノ気になった。キリル文字のハードルを果たして越えることが出来るのか自分?)

2大風呂好き国民

2010-02-17 11:55:46 | コミック・アニメ
しんみりしてるばかりじゃないです。
今週はラッキーなことに、仕事に出る日が明日一日だけなので、
時間の余裕を利用して面白いコミックを発掘してまいりました。

ご紹介します。

『テルマエ・ロマエ』 ヤマザキマリ著  エンターブレイン発行  (¥680+税)

タイトルはラテン語ですね。「ローマの風呂」という意味。

本の帯にあるコピーによると
「古代ローマの男、現代日本の風呂へタイムスリップ!!」

表紙も面白いです。
世界史の教科書に載っていたオクタビアヌスみたいな彫像(ハダカ)が、
風呂桶とタオル持ってる!

タイムスリップ設定のお話、小説や映画やコミックとたくさんありますが、
楽しく読むことが出来ました。
これは温泉好きの父ちゃんにも読ませねばなるまい。

イタリアには、「カラカラ帝の浴場跡」のように、古代ローマの風呂遺跡がたくさんあったりしますが、
歴史上これほど風呂好きだった国民という点において、古代ローマ人と日本人は共通してますね。

読むと、温泉やスーパー銭湯に出かけたくなりますよ~。
幾度も現代日本にやってくる主人公・ルシウス君と、実は同じ「あるモノ」に
驚愕・感動したことがあるのを誇りに思います。

著者ヤマザキさんのブログも見つけました。面白そうなので通いたいと思います。

この作品を読んでいろいろな他作品を連想しました。

*『ヘタリア』のローマ爺ちゃん(擬人化されたローマ帝国です。『ヘタリア』のコミックは、メディア芸術祭の会場にも展示してありました。)

*英国BBCと米国HBOが共同制作したドラマ『ROME』(この辺では今CATVのAXNミステリで視聴可能。フィギュアスケート女子の安藤選手のフリー演技に、この番組のテーマソングが使われてます)

*ロバート・ハリス著『ポンペイの4日間』(ハヤカワ文庫。水道技師の視点で描かれたヴェスヴィオ火山大噴火。)


『ポンペイの4日間』、途中までしか読んでなくて、積ん読山脈の下の方にあったのを発掘しました。続き読もうっと。
ウツボ料理がご馳走だと、こっちの方にも確か書いてあったはず。

勢いで

2010-02-13 10:30:13 | コミック・アニメ
『へうげもの』の原画を見てしまいました。

場所は六本木・新国立美術館。
開催中の「第13回 文化庁メディア芸術祭 受賞作品展」に足を運んだのです。

『へうげもの』は、「マンガ部門 優秀賞」の受賞作です。
山田芳裕さん作、講談社刊。

英会話クラスが終わったその足で出かける予定でしたが、
お昼を回ったころに携帯が鳴り、
「仕事午前中で片付いたけど~」とオットーより。

つまりは、構って欲しいんだな?
行動予定を朝伝えておいたので、これは付いてくる気満々だと思い、
待ち合わせてランチを済ませ、一緒に江戸へ向かうことになりました。
(自宅ー職場ー英会話クラスが同一エリアに存在しているから出来るワザです)

まー、もともと「年休推奨日」であったらしいので、
想定の範囲内です。
100%自分のペースで動けないのが玉にきずですけど。

展示の詳しい内容についてはまた改めて記事を立てますが、
コミック展示についてだけ簡単にご報告。

原画で見る古田織部さんは、「数寄萌え」オーラが立ちのぼる
暑苦しく、濃く、パワフルなお方でした。
どこかインド文明圏の映画看板とか神様絵画に通じるものを感じます。
嫌いじゃないのよ、この濃さは。

思わず吹き出してしまう、表情の豊かさを楽しむことが出来る展示でした。

「マンガ部門 大賞」を取った
幸村 誠さんの『ヴィンランド・サガ』(講談社)は、
名前だけは聞いたことがありましたが、面白そうだなあ。
ヴァイキングのお話です。クヌートの名前が出てきたので、おそらく西暦1000年前後。
日本は平安時代ですね。
読んでみたいと思いました。

昭和の市井を雰囲気たっぷりに描かれる、
こうの史代さんの原画、カラーの色合いがとても美しかったなあ。

◇ ◇ ◇ ◇

広大な展示スペースを誇るこの美術館、
今開催中のメインの展覧会は、「ルノワール」。
以前ここでもご紹介しましたね。

この日こちらは見ていない。(結構な盛況でした)
うちのオッサンは、ルノワールの裸婦像を見ると、
あれこれとセクハラコメントを発してくれるので、パス。
(昔々、名古屋市立美術館で懲りた)
一人でゆっくり楽しむことにしましょ。

多忙な週になるので

2010-01-25 09:26:34 | コミック・アニメ
なごみネタでしばらく行きたいと思います。

今朝初めて見た、NHK教育の「ピタゴラスイッチ」内プチアニメが、
あまりにも可愛いです。

その名は「こたつたこ」。

YouTubeで見ることができます。→ www.youtube.com/watch?v=ZtwZ_8tfp-0
(URLの最後が数字のゼロなのかアルファベット大文字のオーなのか自信ないので、
 動画タイトルで検索されると確実です。)

朝一番からなごみました~。
ほんの一分半ほどの作品ですが、良いストレスバスターになってくれると思います。

さあ今日も肩の力を抜いて行こうよ。

ということで、月~金ぜーんぶふさがった、フルタイムな一週間の始まりです。




烏天狗兄弟

2010-01-22 17:47:04 | コミック・アニメ
今週、何年も発売を待っていたコミックスを買いました。
白泉社から出ている『闇の末裔』12巻です。

以前何度かこのブログでも言及したことがありますが、
作者の松下容子さんは熊本県在住。
非常に美しい線を描く方です。勝手に「少女漫画界のデューラー」だと思っています。
(だから、量産がきかない)

前半ホラー風味のミステリー、後半ロールプレイングゲーム風のファンタジー
(乱暴なまとめ方ですいません)の12巻です。

背景と人物の、描き込みのバランスが良いなあ。
やはりこのレベルの絵を、2週間に一度出る雑誌で載せ続けるのはきついだろうな。
時折ギャグ風味になる登場人物たちも、可愛らしいです。

双子の烏天狗兄弟と、イエスやエイジア(そういえばまた来るってね)のジャケット・アートを思わせる、
「蒼龍復活」のシーンが印象的でした。
(読んだ方にしかわからない記述、ご無礼しました)

陽性でアツいキャラの渋谷系(ガングロなの)兄天狗「狐太郎」にはヴォーカル、
寡黙な武術使いである弟天狗「虎次郎」にはストラトキャスター(エレキギターの種類です)を持たせて、
バンドデビューさせたいと思った読者はおそらく私だけでしょう。

狐太郎ちゃん、友達の中に一人は居てほしいタイプです。

◇ ◇ ◇ ◇

カラスといえば・・・

世界各地の「創世神話」に出てくる鳥ですね。
日本では神武東征神話に「ヤタガラス」が登場するし、
(三本脚のカラスです。サッカー日本代表のエンブレムにも描かれていますね)

北米北西沿岸の先住民ハイダ族の創世神話では、
ワタリガラスが、巨大な二枚貝の中に潜んでいた人間の祖先を外に誘い出したとあります。

古くから人間の身近に暮らす、賢い鳥だからこそなのでしょう。

それにしても最近ハトを見かけると理由もなくムカッと来るなあ。(苦笑)