すきゃったどろわーず

「ひきだしバラバラ」~mici_konによる、美術展レビューとか音楽や身辺雑記です。

COOL JAPANの最先端

2007-02-28 15:38:33 | アート
いまだに あれだけの内容の展示を無料で見られたのが不思議でなりません。

第10回 文化庁メディア芸術祭

3月4日(日)まで、恵比寿ガーデンプレイス内 東京都写真美術館で開催中です。
重ね重ねですが入場無料。 10:00~18:00(木・金は~20:00)
会期中無休。

速報記事でも書いたように、好きな漫画家さんの美麗な原画は拝めるし、
先端技術がいかにアートの表現手段を拡げているか体感できたし、
Wiiに初挑戦できたし、(ありゃ流行るわけだ!)
「やわらか戦車」の新作が出来ていたのに気付けたし、(パート9ですね)
マンガ図書室コーナーで、未読だった『エマ』7巻が読めたし、(まだ続いてますか?)
1階シアターで、短編アニメの受賞作品も鑑賞できたし、

実に充実した2時間あまりを過ごせたのでした。

「COOL JAPAN」といっても、もちろん外国の方の参加・受賞もありますし、
学生部門も当然あります。
以前、NHK教育「課外授業 ようこそ先輩」で、
エヴァンゲリオンの庵野監督が「オタクは世代と国境を越える」という名言を吐いておられましたなあ・・・

オタク、ノンオタクに関わらず、本当に広い分野、広い範囲からの
表現を一度に見て回って、少々クラクラ来ましたが、楽しかったです。
時間の都合が付く方には是非足を運んでほしい。

その中でも強く心惹かれたものを幾つかご紹介すると

◎短編アニメの「Step by step(Petit a petit)」~フランスのサビーヌ・イティエ氏作品

 やわらかで愛らしい!色も上品。そしてお話は余韻のあるフランス式。大好き!
 この方のサイトで見られます → www.sabinehitier.com

ここからは、公式サイト → ttp://plaza.bunka.go.jp/ を観ながらどうぞ。
「平成18年度 受賞作品」というコンテンツをクリックすると出てくる中で、

◎アート部門の優秀賞「OLE Coordinate System」by藤木淳氏
 エッシャーのだまし絵世界をPC上で楽しめます。

◎同じくアート部門 奨励賞「Sagrada Familia計画」 by林俊作氏
 壁面を埋め尽くす大作です。林氏は、何と中学二年生!将来楽しみ。

◎エンターティンメント部門 大賞「大神」 by 神谷英樹氏
 ゲームです。テレビCMが流れた頃に気になっていましたが、色も絵も綺麗!
 動く絵巻物を見ているようです。ゲーマーじゃないので見るだけなのが残念。

◎エンターティンメント部門 優秀賞「CORNELIUS "Fit Song"」PV by辻川幸一郎氏
 ディスプレイを流れる画面に引き込まれ、思わず最後までシッカリ鑑賞。
 絵本「ミッケ!」のような、お茶目なポルターガイスト・ピタゴラ装置風味のような、
 楽しく不思議な世界です。どうやって撮ったんだろう?
 帰ってからトンジに話すと、「そうだよ、コーネリアスは映像が凄いよ」とな!

◎アニメーション部門「春のめざめ」byアレクサンドル・ペトロフ氏
 たまたま前の日に「新日曜美術館」で取り上げられたのを観ていました。
 動く印象派絵画ですよこれは!
 3月17日から渋谷の「シネマ・アンジェリカ」で上映されるそうな。
 参考までにその公式サイト → www.ghibli-museum.jp/mezame/

この辺にしておきます。
実は観た作品全てを書きたいくらいなのですが、ポイント絞りました。
中学生くらいからなら、子どもたちも面白いと感じてくれるんじゃないかと思います。
いや、ゲームの展示も多かったから、小学生からオッケーかな?

2時間あまりで、脳細胞がと~~っても活性化した気分でした。


さらにあと一種

2007-02-27 23:09:34 | Food
今日、先日とは別のスーパーにて発見。
パエリア用調味料です。

このところ「パエリアブログ」と化した感もありますが、
補足情報パート2です。

クックドゥと同じ大きさの平たい紙箱に入ったレトルトのようです。
「マスコット」さんから出ています。

こんなの → www.mascot.co.jp/retort/index.html

やはり食卓にかなり浸透してきていますね。

一種類ずつ試してみるのもまた一興かと思いました。

「メディア芸術祭」についてはいま少し寝かせてから書きます。

とりあえず速報版

2007-02-26 15:56:42 | コミック・アニメ
今日、出掛けてきました。

恵比寿の東京都写真美術館まで。
「第10回文化庁メディア芸術祭」の受賞作品展。

ほんの軽い気持ちで、先日の「日本の表現力」展の
メモリアルブックを買うついで位に考えて出かけたら、
どうしてどうして、これがまたエライ充実振りでありました。

協賛展、「先端技術ショーケース’07」も併せて、
実に色々な凄いものを目にしたためか、
頭の中がまだグルグル渦巻いております。

詳しくは、少しイメージが落ち着いてからレポにまとめようと思いますが、
何せ今週末までの短い会期。
早く叫んでおくべき事だけまずは叫んで置きます。


コミック展示のコーナーに、よしながふみ先生の原画がありましたよー!
『大奥』が優秀賞を受賞しているのです。
カラー原画(2巻の表紙も)2点に、端っこの方に指定の書き込みが見えたり、
青鉛筆の下書き線も見える、モノクロ原画。(トーンさばきが素敵)
よしながファンで、時間に余裕のある人は是非!

何と隣が 今市子先生のコーナーで、『百鬼夜行抄』の美麗カラー原画が沢山!
かわぐちかいじ先生の『太陽の黙示録』カラー原画の落ち着いた色合いも素敵です。


そしてそして、アニメのコーナー、
『時をかける少女』のキャラクターデザイン原画もありました。
貞本義行先生の描かれた、エンピツの線が残るデザイン画。
彩色されたものもありました。これってやっぱり「お宝」ですよね?

今年の2月は、「原画運」にとても恵まれました。
では詳しいレポはまた後日。

パエリア用調味料

2007-02-26 15:54:26 | Food
2月13日の記事へのフォローです。

先日スーパーのカレールーが置いてある辺りで、
「パエリア用調味料ミックス」の箱を見かけました。
カレールーの小箱サイズです。紙箱入りです。

作っているのがS&B食品さん。
ネットでもお取り寄せできるみたいです。
参考までに → www.sbfoods.co.jp/products/catalog/curry_stew.htm

↑このシリーズの一つに入っています。
他には、ミネストローネ・ボルシチ・ブイヤベース・ポトフ・ストロガノフ。

まだまだ寒い日も多いので、何か煮込みたくなったときには有難いシリーズかも。
一箱200円は嬉しいですね。

S&Bさん、ビン入りのシーズニングも扱ってらっしゃいます。
その名も「パエリアミックス」
これです → www.sbotodoke.com/app/catalog/goods?gdsid=09235

先日作った分でほとんど手持ちのパエリアミックスがなくなったので、
次回からここのを使ってみようと思います。

大手メーカーさんから出るようになるとは、パエリアもかなり日本の食卓に
定着してきたんでしょうね。

日本の表現力

2007-02-26 00:14:51 | アート
まだ国立新美術館の中です。
前の記事の展覧会は1階、2階では無料の展覧会が開催中でした。

文化庁メディア芸術祭10周年企画展
「日本の表現力」アート/エンタ/アニメ/マンガ

という長いタイトル。2月4日で終了しています。

一階の開館記念展に比べて客層が若く、賑わっています。
1950年代から現在までの、日本のメディアアート(サブカル含む)を
時系列やテーマ別に紹介したものでした。

公式サイト → plaza.bunka.go.jp/ex/index.html

面白かったです。
自分の子ども時代から現在まで、CMやマンガ、おもちゃなど
親しんできた数々のものに再会できて感無量。

Hさんも、名作CMセレクションの中の、
「猿ウォークマン」をとても懐かしそうにご覧になっていました。
(主演俳優(?)・チョロ松の冥福を祈ります)
彼女、何と展示にあった「やわらか戦車」もご存知でした!
高校生のお兄ちゃんがいらっしゃいますからネ。

一番感動したのが、コミックの歴史の展示コーナーにあった原画。
大方の作品はパネル展示でしたが、(70年代のヤツはほとんど読んでいた!)
ガラスケースには「ブラック・ジャック」や「バガボンド」の原画が!
その美麗さに伏し拝む想いでありました。

ゲーセン仕様のインベーダーゲーム機械や、
ガンダムやシャァ専用ザクの大型フィギュアも凄かったですが、
最先端の、双方向アートがまた素晴らしかった。

一畳ほどの床に円錐が並んでいて、それに触れるとセンサーが作動するのか、
上からあたっているライトの直下に仕掛けた投影器(だと思う多分)から
影の映像が動画でよぎって行く作品。
触る円錐の場所によって、影の形と動きが違うという芸の細かさ。

これもタッチセンサーを仕込んだ青白2色のブロック状小型ライトを
繋ぎ合わせて大きなオブジェを作ってあり、触るとそこからオーロラのように
光の色が変化していく作品。

もっともっとゆっくり観たかったけれど、
一階の展覧会でも時間をたっぷり使ったために、やや駆け足だったのが惜しかった。

でもグッドニュースが!

関連する展覧会が、24日の土曜から3月4日(日)まで、
恵比寿ガーデンプレイスにある 東京都写真美術館で開催中。

「第10回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展+上映会+シンポジウム+
 学生CGコンテスト+イベント」です。

入場無料の、会期中無休。
10:00~18:00(木・金は~20:00)

公式サイトが → ttp://plaza.bunka.go.jp/ です。


そしてこの会場にて、「日本の表現力」展のメモリアルブックが
¥1000で発売されるということです。

多分一両日中に出かけると思います。展示も見て見たいし、
何よりメモリアルブックが欲しいので。

開館記念展「20世紀美術探検」

2007-02-24 18:35:18 | アート
サブタイトルに「---アーティストたちの三つの冒険物語---」と謳ってあります。

名画展ではなく、絵画・彫刻・工芸・デザイン・写真・映像・建築など
あらゆるアートの表情を追うことで20世紀美術の展開がたどれます。

公式ページ → www.nact.jp/exbition_special/2006/opening.html#main

展示スペース総面積が6000㎡!
丁寧に見ていくなら、2時間以上かかるとお覚悟召しませ。
けれども、充実しています。見ごたえもあるし、新しい発見も多かった。
入場料の元は十分に取れると保証しましょう。

ゆったりと展示スペースが取ってあるのは二重丸でしたけど、
欲を言えばもう少し腰を下ろして休息を取る場所が多くても良かったように思います。

これと一番イメージ的に近かった展覧会が、前々回の横浜トリエンナーレ。
実に様々な表現形式を目にする事が出来たし、
今現在活躍中の内外のアーティストのインスタレーション(部屋や場所全体をアートにしちゃうコト)にも
かなりのスペースを割いてあったので。

「三つの冒険物語」とあるように、展示は大きく三部構成です。

第一部 ~20世紀美術における物とその表現
第二部 ~20世紀美術における物と人間の生活
第三部 ~マテリアル・ワールドに生きる

今回、いつも観ているジャンル・時代とは違うこともあって、
これまで全く存在を知らなかったアーティストの作品を楽しめて収穫でした。
一緒に観て回ったHさんと、「突っ込みのツボ」「感動のツボ」が
似通っているのも嬉しかったです。

中でも印象深かったのが、
クルト・シュヴィッタースの一連のコラージュ作品と、
コーネリア・パーカーの「ロールシャッハ(ヴェラ)」という、恐ろしく手の込んだ作品。

詳しく言うと、プレス機でぺッタンコにした楽器や食器を、
天井からピアノ線で吊り、左右対称の模様を描いて並べたものです。
生まれて初めて見た、「のし楽器」(笑)。
あれを水平に吊るのってきっと大変な作業だと思います。

教科書か歴史書で観た覚えのある、アールデコ調の客船のポスターや、
旧ソ連の労働キャンペーンポスターの、色彩の渋さに感じ入ったりもしました。

そうそう、マルセル・デュシャンのコーナーもたっぷり取ってあり、
有名な ”Benki”(漢字表記は自粛)アートにも会えますよ。

お腹一杯になれる展示でした。
入口でくれる小冊子「アートのとびら」の解説がとってもわかりやすくて
有難かったです。
(ふりがな付きで、小中学生にもわかるように書いてあります)


次は、一階展示場から二階へ上がって、世界に誇るニッポンのサブカルを
俯瞰するとしましょう。これも楽しかった~!

国立新美術館

2007-02-23 12:09:19 | お出かけ
2月1日、息子が麻布の試験会場で頑張っているその時間に出かけた場所です。
(控え室で一心に祈って待たれるのは、トンジにしてみればウザいであろう)

麻布学園からは徒歩20分程で行けました。
道中、某ご近所の国の大使館側を通ったり(警官大勢。お疲れ様です)、
クリムゾンキングのジャケ絵を看板に掲げたライブスポットらしきお店に惹かれたり、
意外と庶民的な表情もある町並みを楽しみながらヒルズの側を通過し、大通りへ。

一緒に行動したH君のお母さまも(以後「Hさん」とお呼びします)、
「今まで歩いた事の無い道って楽しいですね」と、エンジョイされているご様子。

アマンドの交差点を北へ数分歩き、東京ミッドタウン(元防衛庁)の建設現場を
道を挟んで右側に望み(ここにもサントリー美術館が来ますね)、
ガソリンスタンドのある角で左折します。
数分で、目指す美術館の威容が目に入ってきます。

元は東大の研究所があった場所にそびえるグラスカーテンウォールの曲面。
ここ数日ニュースで話題の建築家、黒川紀章さんの設計です。
地下鉄の六本木駅(日比谷線&大江戸線)からは少し歩きますが、
乃木坂駅の「6番出口」なら美術館直結だそうです。

公式サイト → www.nact.jp/

敷地に余裕があるのと、建物の周りが公園みたいに整備されているので、
お散歩するのも楽しそう。
建物に入っても、かなりのスペースが無料解放なので、
有料の企画展のチケットは建物外のチケットブースで買うことになります。

人気の展覧会(これからモネとかフェルメールとか来ますよ)の際には、
事前にチケットゲットが得策かと思われます。
雨の日とか暑い日に、屋外で長い時間待つのも嫌ですし。

Hさんも、この美術館についての情報をお持ちで、
正面入口そばの円柱状の小さな建物が「傘置き場専用」であること、
中のレストランを利用するには入場料は不要で、
ポール・ボキューズのお値打ちランチコースに奥様方が殺到していることなどを
教えていただきました。

開館記念展の「20世紀美術探検」のチケット(一般¥1100)を購入し、
いざ建物の中へ。

床が全面木張りです。歩いた感じがとても柔らかいし、靴音が高く響く事も無い。
これはとても快適です。
建物前面がすべてガラス張りなのですが、紫外線カットの素材とかで、
差し込んでくる陽光も心なしか柔らかい。

Hさんも私も、朝から緊張気味だったし、それをほぐすのと、
喉をうるおすため、ロビーフロアのカフェでコーヒーを飲みましたが、
穏やかな晴天だったので、心地良い日なたを楽しめました。

今やっている「異邦人たちのパリ」展がまだ開催前だったので、
混み具合もほどほどで、ゆっくりと建物見物も出来ました。
Hさん、吹き抜けを見上げながら、
「二人の息子のどちらかには、建築方面の仕事について欲しい気がするんだけど、
どうやらどっちの子もその気全く無しみたいです。」とおっしゃいます。
「一度ここへお連れになったら、案外とその気が湧いてくるかも知れないですよ。」と言っちゃいました。

いろいろな雑誌でもとりあげられて既に有名ですが、
ここのレストランのある場所って、凄く不思議な位置なんですよね。
開館と同時にマダームの皆様で満杯になるそうですが、
食欲と元気のある方は是非チャレンジなさってください。
(私たちは展覧会後に、地下のカフェテリアで済ませました。でも十分美味しかった)

フリーのスペースのあちこち、窓際などに置かれたデザイナーズチェアには、
もちろん空いていれば誰でも座れます。歩き疲れた時には有難いです。
また、展示場が全くフラットなので、バリアフリー。
車椅子の利用者にも、介助者にも快適に観覧できるようになっていました。

次は、3月19日まで開催中の、開館記念展についてです。


成長したよなあ。。。

2007-02-22 21:57:42 | ながいながい一週間のはなし
ここまで書いてきたとおり、3校受けて2勝1敗だった我が家の中学受験。
6年になってすぐの頃から「厳しい厳しい」と言われ続けた中、
あれこれの情報に右往左往することもありましたが、良く頑張ったと思います。

子ども本人の頑張り、親の「じっと我慢」の見守り、
そして塾のサポートと「運」。

今日、塾の入試結果分析を聞いて、「こんな中を切り抜けたのか!」と、
一瞬背すじが寒くなるほど厳しかったのが、今年の首都圏中学受験でありました。

麻布の一敗も、トンジにとっては本当に良い学びになりました。
「あれでガツンと来た。」と本人が申しております。
これまで、何をやってもそこそこ器用にこなしてきて、
塾では自分より成績の良い友達を目の当たりにしていたものの、
それを全国レベルで感じた最初の体験でした。

12歳の春に、空の広さを知るのって、貴重な経験だよ。
もし3勝とれていたら、(それはそれで嬉しいと思うけれど)
キミの心に今ほどの奥行きは生まれていなかったはず。

「受験って厳しいね。」と、2月に入って幾日か経った夜にポツンと口にしたのを
母さんは忘れない。
悔しさ、謙虚さ、残念な思いをしている友への思いやり等々、
机上では学べない実に多くの思いを心に持つことが出来たね。

親もまた、焦りと希望が交錯する中、
子どもがいつの間にか頼もしく成長しつつあるのを高速カメラで見守るような気持ちがした、
長い長い一週間でありました。


次は美術館レビューを久々に書きます。

2月4日 ~入学手続きへ~

2007-02-21 17:59:33 | ながいながい一週間のはなし
数日振りに緊張が和らいだ、晴れやかな朝を迎えました。
この日も家族が二手に分かれて行動します。

私は栄光の入学手続きへ、オットーとトンジは浅野の合格発表へ。
前日、残念合格発表しか経験していないパパさんなので、
「一回は受かってる掲示板を見たい」と言い張りました。

日曜日なので、金融機関が休み。
振り込め詐欺対策のルール改正で、ATMからの振込みは10万円まで。
入学金については、
「キャッシュカードを作っている口座からの振替をして、その控えを持参するか、
現金での手続き」にするとの案内を前日に受けましたが、

手続きを決めたお母さま方、「手数料もったいなーい!現金にしましょ。」の
意見が大勢を占めておりました。ウチもその一人。
久しぶりにかなり厚みのある諭吉さんの集団を、
緊張しながらウェストバッグに入れ、
その上からジャケットをしっかり着込んで出かけました。

「登山」の最中にひったくりに遭うのは嫌なので、
大船駅から、ちょっとの区間ですがバスに乗りました。
お隣の女子校の入学手続きも同じ日なのでしょう、
トンジと同じ年頃の女の子とお母さんが数組連れ立って乗ってきました。

バスを待っていると、オットーから着信。
「浅野受かってたよー!」との嬉しそうな声。
背後が賑やかなのは、また友達が一緒なのでしょう。
「えー!まだ手続き終わってないの?」
「今年の浅野の合格者数は少ないぞ。」などなど、二人で交互に話してきます。

手続きが終わったら、塾の最寄の駅近くで落ち合うことに決めました。

待ち合わせ場所の本屋さんに現れた二人、
トンジはこのまま帰宅し、オットーと私はお礼を用意して塾に一言挨拶に寄ることにしました。
お酒ショッピングが大好きな人なので、なじみの「デキる」酒屋さんへ。

保管状態を良くするため、照明と温度が低めに設定されたお店は、
ほのかにお酒の香りが漂っています。
『もやしもん』の主人公だったら、A・オリゼーちゃんとか酵母ちゃんが
楽しそうに飛び回っているのが見えるはずです。

目出度い名前の酒と「八海山」を包んでもらい、塾へと移動。
途中、栄養ドリンクを一ダース購入して、先生と事務の皆さんに差し入れることに。
日に日に疲れが募っていくのは受験する親子だけでは無いですから。

一番お世話になった算数の先生がいらしたので、お礼の挨拶が直接出来ました。
国語の先生は、まだ浅野の合格発表会場からお戻りになっていませんでした。
また後日お礼の挨拶をしよう。
二人とも少し緊張気味だったので、実はこの算数の先生が格闘技ファンでいらっしゃることをすっかり失念。

覚えていたら、オットー(こっちも格闘技好き)とコアな話も少しだけ出来ていたかも?

お土産に買って帰ったケンタッキーのテイクアウトに、家でノンビリ音楽を聴いていたトンジは
大喜びしておりました。
まずはこれで、一区切り付いたね。肩がこってガチガチだけど。


文具コレクション(笑)

2007-02-21 17:29:49 | ながいながい一週間のはなし
2月はじめの数日間、試験日や合格発表日、
そして入学手続き日の学校周辺に必ず出没していた
各予備校・塾のチラシ配布部隊さん達。

行き交う受験生や保護者に「お願いしまーす」と
立派なパンフレットをくださいます。

でも、今日びの子は、紙だけのパンフレットは受け取らないので、
あの手この手でオマケを付けてくれます。

一番多いパターンが、パンフを透明なプラスチック袋に入れ、
シャープペンやカラーペン、ボールペンを1本同封するというもの。
外側に使えそうなクリアファイルを付けて来たところも数社。

子どもらは現金なもの。
せっせともらっては、中身の文具だけ取り出して、
他は親に「ハイあげる」でした。
荷物増えるな~。その辺にポイ捨てなんて出来ないし。

入試の帰りにも配っていたので、帰りの電車は友達同士「戦利品」の見せ合いっこでした。
人によっては8~9本集めたツワモノも居て、ホクホク顔です(笑)
重複したカラーペンを交換する姿も(←経済のはじまり)

ちなみにどんな所からもらったかというと

K合塾、Sピックス中学部、Z会(伏字になってない)、T緑会、
S台、S研ゼミ(古巣だわ)、Yゼミ、Eデュカ などなど・・・

試験を受けるのは大変だったけど、ちょっと嬉しい気分だったかな?みんな。
特に、栄光の試験の帰りにカラーペン配っていたS台のお姉さんはミニスカだったしね。
(ダンスィのツボを絶妙に押さえた戦略です。感服しました!)

折りしも文房具ブームの只中にあるトンジは、コレクションが増強できてご満悦でした。

パンフそのものについても何か書かなきゃ悪いですね。
えー、入試を終えた、あるいは受かったばかりの子に、
春休み中の「入学準備講座」や、「英語先取りコース」を案内していたり、
「合格おめでとう!次はT大だ!」と盛り上げてくれたり、
生徒募集に早くも争奪戦となっておりました。
(T大には別に行かなくていいよ。情報学環のK口研究室は面白そうだけど)

保護者の中には、目を通して思わずグラりと揺れ動いちゃう方もあるでしょうね。
私自身は、友達のお母さまと「えー?もうしばらくはいいですよネー。」と呆れておりました。

まずは通学に慣れ、新しい生活ペースに慣れ、家庭学習の習慣をつけてからでしょう。
入学予定者説明会での校長先生のお話も、おおむねそういう内容でした。