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ケイシロウとトークアバウト

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恐ろしき[ヘイ・ジュード]

2019-09-17 00:31:00 | 日記



俺のダチで、
ゴトウ君という奴がいる。
とにかく優しい奴で、
両親はもとより、
小さな妹から婆ちゃんまで、
むちゃ思いやる。
そんなゴトウ君の趣味は、
ビートルズ。
CDでは、ビートルズ本来の音が無いと、
レコードプレイヤーを購入した。
ゴトウ君のNo. 1は、[ヘイ・ジュード]。
五分少しあるこの曲は、
終盤近くで、曲調が変わる。
ゴトウ君は、
この時こそ、
世界そのものが変わると、感動して言う。
やから、
この曲調が変わろうとした時に、
雑音立てたら🙀

ある日、
[ヘイ・ジュード]聴いていた。
そして、
曲調が変わろうとした時ー
妹が[妖怪ウオッチ]歌いながら、部屋の前を歩いた。
ゴトウ君、ガチギレ!
妹に、
「口を裂くぞ!肥溜め妖怪が!」と怒鳴って、
テニスラケットで、頭を叩いた!
妹は、
泣きじゃくって、立ち去った。

気分直して、
最初っから、LP盤をかける。
そして、
至福の、
曲調変わろうとした時、
隣部屋の婆ちゃんが、馬鹿笑い🤣
ゴトウ君キレて、
隣部屋に行き、
「やかましいわ!ババア。火葬カマすぞ!」と、ガナリ付けた。

部屋に戻り、
もう一度、
最初っからかけ直す。
そして、
曲調変わろうとした時、
「ごはんですよ」と呼ぶ、母親の声。
ゴトウ君は、キレて、
母親のいる台所に来て、
「じゃかあしい❗️クソッタレが!!」と叫んで、
小便した。

とにかく、
[ヘイ・ジュード]の曲調のこだわりがなければ、最高の息子なんやけどー。
曲調変わる時に音を立てれば、
「エクソシスト」並みに人格変わる🙀

消灯時間。
ゴトウ君は、
おやすみ前の[ヘイ・ジュード]。
家族中が震撼する中、
曲調が変わる近くまで来た時、
暴走族の走り音!
婆ちゃんは、
ダッシュで外に出て、
暴走族に、
今だけ静かにしてくれと、泣きつく。
暴走族が、見返り求めると、
婆ちゃんは、
体を好きにしてと言って、
膝をついて目を閉じた。
暴走族は、キモがって、走り去る。
[ヘイ・ジュード]は、
完璧の内に曲調変わって、
終わった。
婆ちゃんは、思う。
[ヘイ・ジュード]は、
国家禁止指定音楽に、ならんやろか😿



最もツキの無い男2

2019-09-16 01:17:00 | 日記



最もツキの無いモーさんの話。
物凄い大雪の日。
積もりに積もった。
子供達は、喜んで、
モーさんに、
雪合戦せがんだ。
それで、
可愛い子供達の為に、
雪合戦していたが、
滑ってしまい、
足首を捻挫した。
モーさんは、痛みこらえて、
「お母さん呼んできて」と悲痛に訴えたが、
子供達は、
「お母さん呼んできて」と、モーさんの口まねして、あざ笑い、
モーさんに雪玉投げつけ、
そのままほったらかして、
家に入った。
再び、大雪になったので、
モーさんは、
誰からも気付かれず、
そのまま、
三時間くらい、
寒さと激痛に苦しんだ。

モーさんが二十歳の真夏、
生きる意味を見つけたいと、
比叡山に行き、
坊主になる決心をした。
初日に、
滝に打たれたが、
後から高熱を出し、
家に送り返された。

モーさんは、
気を取直して、
四国巡礼に出発した。
お遍路さんのモーさんは、
初日に山道で転び、
足の親指骨折して、動けなくなり、
別のお遍路さんが来るまで、
五時間も激痛こらえて、
うつ伏せになっていた。

モーさんは、
プロレスラーになる夢持って、
FMWのテスト受けに行って、
あばら骨三本折って、
家に送り返された。

モーさんは、
商売で、
一儲けしようと、
全財産注ぎ込んで、
出目金の養殖を始めた。
一週間後、
すべての出目金が病気にかかって、
死滅した。
実家は、
銀行に押さえられた。
モーさんは、
両親から
「なんでこの世に生まれて来たのか?」
と、恨み言言われた。

そんなツキの無いモーさんやけど、
雨のごとく降りまくる悪運の下にあっても、
愛する奥さんや、子供達の姿を見れれば、
言うことなしと、
笑顔で答えた。

現在、
モーさんは離婚して、
奥さんと子供達から、
絶縁されている😱



ばってんサッポロの帰還(最終章)

2019-09-15 02:38:00 | 日記



一体、
ばってんサッポロとは、何なのか?
人々は、
ばってんサッポロ、ばってんサッポロと騒ぎまくるが、実名は知らない。
オタルは「お前らの頭は放火されとるんや!ミョーな被害妄想の炎にまみれとるんや!」と、彼らを罵る。
警察署内で、
ナオジ達は苦悶し、オタルは若い刑事をからかった。
そこに、
ナオジ達の小学校時代の担任が呼ばれる。
警察は睨んだ!
すべての始まりは、
二十年前の小学校にあることを。

当時、
可愛い系の小学校担任教師は、
二十年経っても可愛い系路線継続💕
そして、
オタルを見つめて、笑みをもらし、
「ほたるちゃん!帰って来たの!?」と、はしゃいだ。
ナオジ達は、こいつはほたるやなくてオタルやと不機嫌に言い返した。
小学校時代の担任は、呆れて、
「何言ってんの?ほたるちゃんでしょうが!あんたらが、ばってんサッポロとか呼んでからかった」
ナオジ達一同にガク(鄂)が入った😱
ばってんサッポロは、女⁇
よお考えて、
彼らが、ばってんサッポロの性別を知ることはなかった。
ショートヘアーの荒くれの、ばってんサッポロを、
一方的に、男と思い込んでいたとしか思えない。
ばってんサッポロが、スキンヘッドで暴れに来ても、
やからと言って、男だったということにはならない。

サッポロほたるは、純粋な北海道生まれの女の子やった。
大平原育ちの彼女は、
北海道をひたすら愛するも、
親の都合で引っ越し三昧。
ほたるの心は、荒れて行った。
この街で、
ナオジ達に落とし入れ逮捕された後、
風俗に勤め、
そこで、
宮崎と言う男と結婚👰
名字は、サッポロから宮崎に変わる。
その代わり、
ほたると言う名を、
夫の了解のもと、
小樽市にちなんで、オタルと改名。
旦那が死んでも、
宮崎性のまま、
この街に舞い戻った。
そして、
仕返しは、成された‼️

ナオジ達は、
騒乱から暴動の扇動までのあらゆる罪状の内に裁かれ、
世間様に粗塩対応受けて、
神と人々を呪った。
やがて、
月日は流れに流れて行き、
事件は風化した。

そして、
街は、
統廃合の荒波に揉まれて崩れ、
新生した。
かつての住人の姿は、まばらになり、
建ち並ぶ高層マンションとモールが目立つ地域となる。
新時代の叫びと、構造改革の荒波が、
新たなる未来の都市像を物語らせ、
この希望に満ちた事実に人々は陶酔した。
が、
この事実に背を向ける者達は、
未だに、
「ばってんサッポロが帰って来るぞ」
と、
シャッター街の中から呟くと言う。



ばってんサッポロの帰還(3)

2019-09-15 01:54:00 | 日記



それは、大騒ぎやった。
ばってんサッポロの悪行は、
都市伝説にまで発展していた。
やから、
老いも若きも、
ばってんサッポロを非常に恐れていた。
「ばってんサッポロが帰って来た!ばってんサッポロが帰って来た!」
あらゆる街の隅々で、
たくさんの叫びとささやきが交わされて、
彼らの精神は、
追いつめられた。
特に、
ばってんサッポロをハメたナオジは、
頭から布団をかぶってぶるぶる震え、
般若心経を唱えた。

しばらく経文を唱えていたナオジは、
起き上がり、
友人達に連絡した。
「ばってんサッポロは、今頃、実家で寝てる頃や!行くぞ、家に‼️」
「イエイ‼️」と友人達は叫んで、集まって、ばってんサッポロの実家まで行進した。
この騒ぎに、
多くの街の人々も出て来て、
ナオジ達に合流!
どう見ても、
人の住んでいる気配の無い一軒家を大勢が囲み、
「ばってんサッポロ、くたばれ❗️」
と、叫んで、
物を投げ込む!
ひとりの女性が、
「家の中から悲鳴がしたよ。ばってんサッポロや!」言うと、
多くの人々は、
更に物を投げ込み、
車突っ込みから、
放火までした。
燃える一軒家の前で、
人々は、
「ざまあーみやがれ、ばってんサッポロ❗️」と叫びまくり、
女子高生はダンスして、
男子高校生は、バク転までした。
清涼飲料水の屋台まで現れ、
壮大な、集団ヒステリーの場を飾った。
当然、警察沙汰となる。
ナオジ達は、
この騒ぎの主犯として、
連行された。
結局、
あの家には、
誰も住んでいなかった。
なのに、
ナンデ、
こんな事にー、
〜続く


ばってんサッポロの帰還(2)

2019-09-15 01:31:00 | 日記



ばってんサッポロの逮捕から五年。
ナオジは、
とある女性と同棲する。
何の取り柄もなく気の弱いナオジを、
どういう訳か、気にかけたこの女の名は、
オタル。
姓は宮崎。
フルネームで、宮崎オタル。
オタルは、ナオジに甘えに甘えた。
が、
次第に荒っぽくなり、
ナオジは尻に敷かれた。
オタルは、
ナオジよりもケンカが強く、
ナオジの顔は、常に腫れた。
オタルは、
ナオジの友人達をも力で押さえ付けた!
この不愉快な出来事は、
四季を五つも貫いて、
すべての結末をもたらす、
とある出来事の起こる時まで続いた。

ケイジロウの成人式のお祝い年。
この街にとっては、超厄年❗️
ナオジグループが、
静かに酒を飲んでた時、
オタルが話し出した。
「すっごい怖い話しがあんのよ」
ナオジ達は笑い出し、
「お前以外に怖いモンは想像できん」
と言った。
オタルは、
「ばってんサッポロが、帰ってくるんだって」
と言った。
全員、顔が青ざめた😱
酔いが覚めた彼らは、
絶叫した😱😱😱
〜続く