
江戸前寿司の暖簾ひとつを持つ寿司屋に産まれた、
握り一平!
物心ついたときから、
寿司を握りたくて握りたくて、
じっとしていられない。
小学高学年のとき、
白い割烹着着て、
水族館に行っては、
泳ぐ魚を見て、
握り真似していた。
そんなとき、
寿司職人としては一級だった父親が、
重病で倒れた。
そして、
見舞いにきた握り一平に、
「一日一魚」と呟き、
帰らぬ人となる。
一日一魚!
一日のうち、
一匹は寿司にしろという、
職人金言に涙が出る。
それで、
握り一平は、
父親が修行した老舗寿司屋に弟子入りを願い出た。
師匠は90代のジジイ😳
「茶を入れろ!」と握り一平に指示。
やから、
湯を沸かしたが、
師匠は、
「湯が嫌がっている」と言って、
店から出て行った。
握り一平は煩悶した。
「湯が嫌がっている---湯が嫌がっている」とおうむ返しに呟く握り一平は、
急に、
ハッ😱とした!!
湯の元は水。水には魚がいる。
つまり、
師匠が言った意味は、
湯に嫌がられるようでは、
寿司を握るに値しない‼️
握り一平は、
師匠が座っていた座布団の前で、
畳に頭擦り、
「申し訳ございませんでした‼️」と泣き叫んだ!
そして、
再び、
やかんに水入れて、
湯沸かしに挑戦した。
そして、
心に言った。
「凄い師匠だ!基本の基本を見抜かれている」
コトの一部始終を見ていた他の弟子たちは、
誰も、
握り一平に、
言えんかった。
師匠に認知入っていることを。
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