この一杯がもたらしたもの

画像とは無関係の喫茶店の話。

キヌガサと言う、凄まじいコーヒー好きの男がいた。

そして、

この男の耳に、

凄まじく美味いコーヒーを出す店があるとの情報が、もたらされた。

当然のこと、

この男は、

その店を探し廻って見つけ、

感極まりながら、

店内に入った。

この店の売りは、

高級豆をゆっくりと自家焙煎して、出すところにあるという。

ただし、

注文した後は、

どんな理由があっても、

キャンセルして出て行ったら、

罰金8万円を支払う旨の契約書が出された。

細かい注意事項が長々と書かれていたが、

気にすることなく、

キヌガサは、

サインした。

焙煎開始。

同時に、

前後ろを逆にエプロン着用したブサイクなウエイトレスが、

ぶすっとした顔で、

やってきた。

そして、

キヌガサの席に手を着いて、

目を閉じて、

大きく鼻呼吸した。

そして、目を開けて、

キヌガサにメンチ切って、

棚に行き、

コーヒーカップと受け皿取った。

キヌガサは、

不愉快さを感じたが、

美味いコーヒーを飲めるという一念の内にもみ消した。

そんなキヌガサの心も知らず、

この女は、

キヌガサの席に来て、

手に持ってたカップと受け皿を、

テーブルに投げた❗️

キヌガサは、ガチギレして、

「なんや貴様！！」とガナった。

女は、

詫びひとつ入れずに、

壁まで歩き、

頭をゴンゴン打ち付けた。

キヌガサは、

必死に自分を抑えてシカトした。

そしたら、女は、

店内の雑誌を数冊手にして、

力いっぱい、壁に叩き付けた！

キヌガサは呆れて、

「何やっとんや？」と尋ねた。

女は、ぶすっと、

「壁ゴンや」と答えた。（ケイジロウ、壁ドンなら知ってるけど、壁ゴン知らん）

キヌガサは無愛想に、

「水くれ」言うた。

女は、

「自分で入れろや❗️」と叫んだ。

キヌガサは、ガチガチガチにキレた😡😡😡

「何や！さっきから、お前の態度は！」と怒鳴ると、

女も、

「何か貴様！！」と怒鳴り返した。

激ギレしたキヌガサは、立ち上がって、

女のそばに来た。

二人は、しばらく睨み合った。

キヌガサが折れて、

席に引き返した。

そしたら女は、

別のテーブルを蹴り倒した！！

そこに、

コーヒー出来たの知らせ。

女はコーヒーポット持って来て、

「飲めや❗️おら！！」と叫んだ。

もう限界やった。

激激激にキレたキヌガサは、帰ると言い出した。

店主が出てきた。

そして、

「あなたは当店の内容よりも形式を重んじらるれる訳ですね。8万円いただきます」と言った。

キヌガサは、

せせら笑って帰ろうとしたら、

厨房からデカくてデブい黒人が現れた。

そして、つっけんどんに、

先程の、

キヌガサが書いた契約書を突き付けた。

契約書の小さな注意事項の一つに赤いアンダーラインがあった。

そこには、

［契約を破り、8万円を払わない者は、その者の臓器を抜き取る事とする］と書かれていた。

キヌガサは席に戻り、

「さあ。コーヒー飲もう」と元気に言った。

女は、

盆で、キヌガサの頭を叩いた！

本当に不愉快やったらしいけど、

コーヒーは、絶品とのこと。

でも、

二度と行かないと、キヌガサは言っている。