
(画像はイメージです)
オカダという男がいた。
バブル時代に、
無駄遣いせずに金を貯めて、
平成が終わる二年前に、
念願のガラス製マイホームを、
メキシコの、
アカプルコの海を見下ろせる丘の上に、
建てた!
オカダはドケチな上に、
散財するダチを罵り、
金の無い者を蔑んだ。
親戚のババはんが、
どうしても生活苦しいから金貸してくれと頼んでも、
心が豊かやったら、
金が無くても大丈夫と言って、
相手にしなかった。
そのような浅ましいいきさつ抱え、
アカプルコの海見下ろせる、
ガラスの家から、
自称人生の勝利者オカダは、
満足げに、
安ビールと乾き豆で、
くつろいでいた。
親戚のババはんの、
「今に天罰喰らう」の言葉を思い返し、
「喰らわしてみぃや」と呟いた。
その時、
「バッキン‼️」という凄まじい音が家中に響き渡った。
なにごとか?とオカダが狼狽しながら、
調べたら、
一羽のデカいコンドルが、
中央部のガラスに、
突き刺さっていた🙀
オカダがパニくっていると、
コンドルの刺さった部分から、
ガラスがひび割れて、
家の全ガラスにまで広がった🙀🙀
コンドルが、
「グワッ‼️」とひと鳴きしたと同時に、
ガラスの家は、
崩れてしまった🙀🙀🙀‼️
家が壊れたことで自由になったコンドルは、
そのまま飛び去った。
夢と希望と自尊心が壊れたオカダも、
飛行機で、
日本に飛び去った。
ガラスの家の残骸が撤去され、
そこは、
アカプルコの海を見下ろせる、
夕陽の美しい丘へと回帰した。
そして、
そこを、
愉しげに、
コンドルが飛ぶという。
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