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誇らしげな祠の奇談

2025-06-02 23:27:00 | 日記




今から数年前のこと。

とある山間に小学校があった。
その学校には裏山があり、
祠が置いてあった。
その名も、
誇らしげな祠というものやったけど、
しっかり施錠されてて中を覗くことはできない。

ところが、
小学校の生徒達は、
この誇らしげな祠をオルガ様の祠と言って恐れていた。
この小学校に一番長く勤務する教頭先生によれば、
この山にはオルガ様と呼ばれる森の女王の都市伝説があると父兄に語っている。
オルガ様は第三金曜日の深夜に、
誇らしげな祠から出てくるが、
その姿を見たものは痛い目にあうというものやった。
そして子供の空想力が豊かであることのうらやましさを語るんやった。

そんなある日、
学校の裏山で3人の生徒が何者かに鞭打たれる事件が起こった。
どうも4人で、
第三金曜日の深夜に、
誇らしげな祠を見に行き、
鞭打ち事件があったらしく、
ひとりの生徒は3人を置いて逃走した。

翌週学校で、
鞭打たれた生徒達は、
オルガ様にやられたと言いまくり、
逃げた生徒であるトクをオルガ様の手先だと口撃した。
トクは驚き、
「トクにとってそのような事実は徳としてありません」と答えたが、
生徒達の猜疑心(さいぎしんと読む。疑いの心のこと)が消えることはなかった。
トクは次第に仲間外れにされてきたので、
両親の計らいで親戚がいる都会に転校することになった。
トクは親戚の家からしばらく小学校通いをして、
後で両親と一緒になる計画を聞き、
「トクは徳としてとう様かあ様のご恩は忘れません」と大いに泣いた😭

トクが転校した小学校には、
エイジがいた。
トクが転校初日にそわそわしているところにエイジが来て、
「ナニときめいてんだよ、かっぺ⁉️」とからかった。
トクは強く、
「トクは徳としてときめきなんかしていません!」と答えた。

月日は、
物事を緩やかに包む。
トクも都会の学校に慣れて、
たくさんの友達ができた。
エイジが転校する前の学校のことを尋ねると、
トクの顔色は曇るんやった。
それでエイジは、
ウイスキーボンボンを大量に食わせ、
酔ったトクから、
誇らしげな祠と第三金曜日の深夜に出てくる森の女神オルガのことを聞いた。
エイジは、
次の週末が第三金曜日にあたることから、
トクの実家である田舎に遊びに行くと両親にお願いして了承された。
その際、
オルガとの対決を覚悟して、
レフティとコーン蹴り坊やこと三沢智彦を同行してくれるように頼み込んだ。
尚、
三沢智彦は、
レフティやエイジの小学校の先輩という立場からマウントを取りまくった。

そして週末が来て、
トクの実家にやってきたエイジ達は、
オルガに鞭打たれた3人の生徒に、
オルガに仕返しするから案内しろと頼んだ。
3人はどうしようか考え込んだが、
都会生活で垢抜けたトクを見て承諾した。
同時に、
協力を申し出ることで、
トクを仲間外れにした過去を帳消しにしてもらおうという腹積りもあった。

第三金曜日の深夜に、
7人グループで誇らしげな祠に来たが、
オルガを刺激させないようにと、
エイジとレフティと智彦は物陰に隠れた。
同時にiPhone取り出して、
トク達を撮り始めた。

すぐに異変か起こった。
祠の鍵が開いているとのことやった。
トクが祠の戸を開けると、
中は、
ケバケバしい女性の服や下着類が散乱していた。
トク達が驚いている背後から、
地面を鞭打つ音が響き渡り、
「オルガはここにおるが❗️」という叫びが聞こえた!
トク達は恐る恐る振り返った。
そこには、
ドレスを着て厚化粧した教頭先生が鞭を手にして立っていた。
トクは目をつぶり、
「トクは徳にナニも見てはおりません!」と大声出したが、
教頭先生ことオルガは、
「オルガはここにおるが❗️」と叫んで、
トク達4人を鞭で打ち叩いた😱😱😱😱

そこにエイジとレフティと智彦が現れ、
「全部撮っちゃったヨ!」と言ってiPhoneを掲げた。
教頭先生ことオルガは穏やかな声で、
「君達は誰ですか?」と教頭先生の人格で尋ねた。
エイジは拳を前に出して「エイジです」と答えた。
レフティはiPhoneを顔に付けて「レフティです」と答えた。
智彦はリフティングの仕草をして「コーン蹴り坊やだ」と答えた。
鞭で叩かれた4人の生徒のひとりが、
エイジ達に、
「戦隊ヒーローか⁉️お前らは❗️」と怒鳴った!
オルガ呼び出しのダシに使われたことへの腹立たしさがそこにはあった!

教頭先生ことオルガはエイジ達に鞭を掲げて、
「オルガはここにおるが❗️」と叫んだ!
同時に、
警察と村役場の人たちが現れ、
トク達の救助と教頭先生の身柄確保がなされた。

その後、
エイジとレフティと智彦は村役場の人たちと話し合いの時間を持ち、
教頭先生の心の病を理解してあげてくださいと言われつつ、
Amazonギフト券をたくさんもらったので、
3人は一部始終の動画を消した。

トクは、
エイジとレフティと智彦に怒り💢
「トクは徳としてあなた方の無責任を許しません!」と言った。

現在、
エイジとトクは同じ中学に進学して仲良くしている。
レフティは、
どうせあんな動画をYouTubeに晒したところでヤラセ扱いされると割り切った。
智彦は、
工事現場のコーンを蹴ることに夢中て誇らしげな祠のことは忘れた。
そして、
教頭先生は精神病棟の入院となったが、
病院から逃げて姿をくらまし、
消息不明となった。

トクのいた小学校では今でも、
第三金曜日に誇らしげな祠に近づく者はいないという。
そして、
教頭先生の姿を借りた森の女王オルガに怯えているという。







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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (aokun115)
2025-06-02 23:53:01
凶公さま😌
お疲れ様でした🌠
まさかの教頭先生でしたね😆💦
レフティも怖かったでしょうね💧
でも鞭に打たれなくて良かったし😌
Amazonギフト券✨
良かったですね😊🍀
飲酒出来なくてもウイスキー🥃ボンボンがありましたね😆(笑)nice✨
そしてやっぱり東京へ行くと都会の雰囲気が身についちゃうんですね😅
明日も凶公さまに良い日になります様に💖
返信する
Unknown (talk_to_keijiro)
2025-06-04 00:39:26
jasmine様こんばんは🌆

真面目な人ほど心に裏がある一件だと思いました。
真面目過ぎた自分を嫌悪しての変身願望が教頭先生のオルガだったのかもしれません。

しかし、
真面目に不真面目していれば、
自分が見えますから大丈夫だと思います。
時には自己評価100点満点の満足に浸り、
時には自己嫌悪にあって、
それらが混ざり合って、
一人間の個性があると思います。

マーク・トゥエインの『ハックルベリー・フィンの冒険』の冒頭、
ハックルベリーの独白というカタチで、
「堅苦しいことは後にして靴を脱いで走り回ろう」と書かれています。
素晴らしい文章です。
ナニも自分を縛り付けることより、
どれだけ自由でいられるかが問題です。
勿論、
最低限のモラルと責任を持ってのはなしですけど。

その意味で、
閉鎖的だった故郷から都会に出て垢抜けたトクが、
エイジ達と仲良くなり、
トラウマに立ち向かう姿は、
現代社会のあらゆる縛りの中にいる私たちにあっても、
勇気を持って逃れる術を見出すことも大事なんだと感じてしまいます。
まぁ、
鞭で叩かれた時は、
飛び上がるほど痛かったみたいですけど。

レフティやコーン蹴り坊やを味方に付けたことも大きいです。
常識人のノブミツやジュードだったらこんなことを阻止して来るはずですので、
敢えて、
アウトサイダーのレフティとコーン蹴り坊やの人選はエイジの勝利です。

jasmine様のリアクションとコメントにまた励まされ、
うれしさと感謝を、
この場から、
お伝えさせていただきます。
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