
画像は本記事とは無関係です。
今夜は死神ワンコ、
宙犬バチ皇の話や。
宙犬バチ皇は、
宙に浮いた真っ赤な目をした犬で、
罰を受ける悪人の前に現れて、
そのひと鳴きひと鳴きが、
死を招くという。
とある振興住宅地に、
モリタという男がやってきた。
この男、
大のギャンブル狂いで嫁に逃げられ、
反省のはの字も無く、
スリや詐欺までやって、
地域の嫌われ者と化した。
ある日、
当然のように人を騙すモリタが、
とある老人から、
有り金全部騙しとった時、
この年寄りは悔しそうにモリタを見つめ、
「今に宙犬バチ皇の罰を受ける」と呟いて、
しばらくして、
この世を去った。
この出来事を、
腹の中でせせら笑ったモリタやったけど、
段々、
体調が崩れ始めた。
あらゆる病院に行ったが、
異常なし。
CTやMRIも異常なし。
なのに、
具合は、
ますます悪くなる😨
同時に、
やたら近所で犬の遠吠えが聞こえてくる。
近所に、
犬飼ってるところはないのに、
犬の鳴き声は、
日に日に大きくなっていく。
それに比例して、
体調も悪化する😰
それでモリタは、
ある夜、
犬の鳴き声する方向へと、
窓外へと視線を走らせた。
そこには、
宙に浮いている、
真っ赤な目をした犬がいた。
モリタは声を震わせて、
「宙犬バチ皇や」と呟いた。
モリタは、
この恐ろしい出来事を、
仲の良かったいとこに話して、
すぐに、
他界した。
このいとこは証言する。
宙犬バチ皇は、
モリタの息が絶えるときまで、
吠えていた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます