
聴覚障害というビョーキがある。
これは、
ズバリ、
フツーの人よりも音が聞こえ過ぎて、
苦しむ病のことや。
が、
日没から夜明けまで、
人の8倍から10倍の聴覚を持つ音無しオンナは、
果たして、
単純に、
聴覚障害者やと決めつけてエエんやろうか?
こんな出来事があった。
今から13年前のお盆の夜。
4階にいる音無しオンナと1階にいる乱心梅之助以外の階の住民は、
帰省していた。
そんな状況下。
乱心梅之助が少し昼寝をするつもりが、
熟睡し過ぎて、
深夜に目が覚めた。
空腹感に襲われた乱心梅之助は、
簡単にどん兵衛喰って、
また寝て、
朝に目を覚まして朝食を摂ろうと思った。
それで、
電子ポットで湯を沸かして、
どん兵衛を食った。
すると、
インターホンが押されたので、
乱心梅之助が、
インターホンのマイクに向かって、
「どなたですか?」と尋ねた。
スピーカーからは音無しオンナの怒りに震えた声で、
「こんな深夜にカップ麺とか食べないでください!近所迷惑です!」と怒鳴ってきた。
乱心梅之助は驚いた。
どうやって1階のどん兵衛を食う音が4階にまで聞こえたんやろか❓
あのオンナはフツーやない😳
と、
驚きが脳内を駆け巡った。
そして翌日の深夜。
悪くなってたポテトサラダを食った乱心梅之助は、
そのせいで、
何度もトイレの世話になった。
するとインターホンが鳴り、
音無しオンナが渡したいものがあると言うので、
ドアを開けると、
音無しオンナが無言で正露丸を渡し、
「できるだけ深夜にトイレに行くのは控えられて、裏庭の離れたところで穴を掘って用を足されてください」と言った。
ケイシロウ。
日没から夜明けまで、
ほぼ全ての音が耳に入る音無しオンナと同じアパートで暮らせるか?
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