画像はイメージです。
俺のダチにキクスケという男がいた。
こいつは、
大のコーヒー党やった。
それで、
コーヒー喫茶のマイショップ持とうと、
脱サラ。
弟のユウスケ聖母マリアを誘って、
喫茶『ニューヨークシティ・ナイト』の開店の運びとなった。
キクスケがコーヒー担当。
弟のユウスケ聖母マリアがシェフ経験あるから料理担当。
店内は、
カウンターと、
二つのテーブル席で、
接客していた。
そして、
開店サービスで、
喫茶『ニューヨークシティ・ナイト』特製ブレンド豆を、
小さな袋にたくさん詰めて、
安価で提供していた。
開店早々、
一人の若い女性客が来て、
一時間ほど、
三人の女子小学生を預かってくれと頼んだ。
飲み食い代金の後払い条件で。
キクスケとユウスケ聖母マリアは了承した。
そしたら、
ゲバゲバしいドレスと厚化粧の女の子が三人入ってきた。
凄まじい安香水の香りが凄い🙀
女の子たちは、
キクスケに、
「イケてるダージリンお紅茶いただける?」と言った。
キクスケは、
「かしこまりました」と言って、
ダージリン紅茶を入れた。
女の子たちの一人が、
「ねえねえ、凄いのよ。とっておきのゴシップあんのよ」と言った。
他の二人は、夢中に、
「なに?なに?」と尋ねる。
「セキモト君が、例の宿題のことでお痛なのよ。放課後居残りですってよ」と説明。
二人は驚いて、
「ウッソー‼️」と叫んだ!
一人が早口に、
「例の宿題って、霊のこと書いたんでしょう?先生はマルクス好き(マルクス主義?)だから、霊とか占いはダメよ」と話す。
「つまらなないわねぇ‼️」と三人で叫ぶ!
キクスケとユウスケ聖母マリアは、
たまったもんやなかった。
何か、
馬鹿すぎるイメージにとらわれるばかりやなく、
この安香水の匂い、
半端やない❗️
一時間が一日にも感じつつ過ぎた。
お迎えが来た。
これで、
セレブもどきのGirlsは帰る。
その時、
ユウスケ聖母マリアが、
キクスケに、
袋詰めブレンド豆の香りが消えて、
安香水の匂いに変わったことを告げた。
キクスケがそのことを、
迎えに来た女性に話すと、
女性は冷ややかに笑い、
「もともとそんな匂いなんじゃないんですか?言いがかりつけて、コーヒー豆買わせようとは、開店早々、チンケなことなさいますわね」と言った。
そして、
三人の女の子たちと、おほほ笑いしながら出て行った。
キクスケとユウスケ聖母マリアは愕然😨😨
気軽な気持ちで始めたお店なのに、
ワイルド過ぎる😭😭
でも、
キクスケとユウスケ聖母マリアは心に言った。
「頑張ろう😠!店舗新築の借金返すまで」