岩田拓郎のほっとTIME

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17年9月議会一般質問

2005-11-27 19:18:22 | 安来市議会
17年9月議会一般質問
岩田拓郎であります。通告していました2項目に付きまして数点ずつ質問いたします。

まず、第一項目は行政評価システム導入についてであります。
地財ショックの影響で市財政見通しはかなり厳しい状況となっています。
平成15年6月、私は、合併前の広瀬町議会において行政評価システムの導入について一般質問をしましたところ、「予算の有効活用。町民の理解と、重要で効果のある施策、行政を進めるために、有効と思われる行政評価システムの手法を検討したい。」との回答を得ていましたが、その年の12月議会で再び質問した所、「合併後新市で検討されることとなろうかと思う。」と実質的には取り組まない返答に変わってしまいました。
そしてこの度、合併後の市議会においてシステム導入の方針について説明されたところでありまして。わが意を得たりと喜んでいる次第であります。
折りしも、全国の自治体では行政評価の導入が盛んに検討されています。それは、現代社会において前例踏襲や法令・手続き重視の行政から成果・顧客志向の行政への転換が強く求めてられているからであります。
しかし、すでに導入した自治体も多数ありますが、その多くは、行政評価本来の目的が果たせないまま形骸化し、単なる書類作成の作業と化した実態も見受けられるようであります。
 この政策行政評価システムを有効に且つ正当に行うためには、評価対象の政策・企画自体が、始めからはっきりとした行政目標、期待される成果、そして評価指標を持っていなければならないのはいうまでもありません。
そこで第一点目に伺いますが、本市導入予定の行政評価システムの理念と目的・目標、具体的評価指標・手法についてどう考えておられるのか伺います。
第二点目は、行政政策評価システム導入の具体的な計画についてどうなっているのでありましょうか。その準備体制、スケジュールについて伺います。
第三点目は、市民参加の形態についてどう考えておられるのか伺います。
更に、第四点目としてつとに有名な、先進事例のイギリスのベストバリュー、アメリカ(オレゴン州)のベンチマークスについてどう思われるかを伺います。
ちなみにこのイギリスのベストバリューというのは、ブレア政権が2000年から全国の自治体の評価システムとして本格導入しました。
その評価の手法は、自治体の政策をゼロから再構築し、評価し、改善して質の高いサービス提供を行うマネジメントシステムであります。
現状分析からはじめ、課題を洗い出し、市民とのパートナーシップで課題解決を目指し、将来の目標を数値設定し、毎年評価するとともに、外部の独立した機関が監査を実施します。評価結果はしっかりと分析の上、今後の改善に活かし、政策形成と市民との協働、そして行政評価を一体で行うものとしています。
アメリカ(オレゴン州)のベンチマークスについては
住民生活に直結した社会的な指標(ベンチマーク)を選び目標値を設定し、その達成度を評価することによって州政府内、政府間更には住民とのコミュニケーションの手段として活用しようとする評価手法であります。
いずれにしても、明確な目標設定と、住民とのコミュニケーション、パートナーシップ、協働がキーワードになろうかと思いますがそのあたりについてのお考えを伺いたいと思います。

次に第二項目目、農業集落排水事業について伺います。                                    
現在安来市では公民館単位に有用微生物群の培養液を置いて、住民に提供、家庭で出る生ごみを堆肥化し家庭菜園で使用するなどの環境浄化運動を推進されていますが。一方では家庭のし尿や風呂、台所などの排水は下水道の普及により農業集落排水処理施設や、東部浄化センターに送られて機械、生物、化学薬品などで処理されて、中海へと排出されています。
ご案内の通り、農業集落排水事業は、農業集落のし尿、生活雑排水を処理する施設を整備する事業であり、農業用水の水質保全、農業用排水施設の適正な機能維持を通じて、農村の生活環境改善、公共用水域の水質保全、高生産性農業の実現と活力ある農村社会の形成、循環型社会の構築等を目的としています。
そして、本市でもその普及、拡大が喫緊の課題となっていまして現在重用施策として取り組まれているところであります。
しかし、現実にはJARUS型の施設で、放流水質を良くしようとすればするほど汚泥が大量に出て、維持管理コストも嵩むこととなっているのであります。
そこで、農業集落排水処理施設を活用した生活、農業生産循環システムの構築について伺いたいと思います。
本来の農業集落排水の思想、理念は、水と有機資源の循環による豊かで快適な農村の創造であります。
最近では民間の新たな技術開発が各所で実践され、この本来の農業集落排水の思想、理念が現実のものとなってきました。
 いわゆる、微生物による処理技術の進歩と、化学薬品を使わない処理技術の開発により、処理場から出てくる水が「新たな価値を生む」という民間技術であります。
現在では、微生物を活用した。汚泥を減量させる数多くの処理技術が開発、発明されていますが、そのうちの1つである佐賀県の腐植土を用いた汚泥改質機を組み込んだ処理システムの事例で効果として上げられている事を紹介しますと。
・処理場の臭気が無くなる
・水質が向上する
・剰汚泥が大幅に削減される
・電気代が安くなる
・処理場の管理費が削減される
・衛生面でも効果を発揮している
・処理水の様々な効果
  (野菜の収量増、果実の糖度向上。畜産農家の牛舎、堆肥小屋に散布することにより、悪臭の減少はもちろん、乳牛のストレスが減少して乳の量が増加した。 このような効果があるため、処理水を軽トラックで引き取りに来る農家がひきも切らないということであります。)
・環境保全にも貢献できる
・既存の施設に簡単に取り付けられる
こうした技術で現在の施設を改造したならば、環境浄化、保全に大きく貢献でき、今までは費用が掛かっていた施設がお金(価値)を生む施設に生まれ変わらせることが出来ます。干拓地を初めとした農地で無農薬の有機栽培の農業や,どじょうの養殖などにも活用が考えられ、夢は無限に広がります。

そこでこの項目の第一点目は、本市の処理施設の経過年数、維持管理費用と改修費用の年次見通しはどのようになっているか伺うものであります。
次に、第二点目は、こうした農業集落排水処理施設の循環システムの導入(改造)により環境と農業、観光を結びつけ、お金(価値)を生む産業を立ち上げる取り組みが必要ではないかという点であります。 
環境と安全な食を結びつけた新たな産業モデルと。今までの歴史文化、芸術の観光資源を結びつけた新たな観光、農業、環境産業を全国発信することで安来市の未来を切り開く糸口としていただきたいと思うものでありますがお考えを伺います。
次に三点目はこうした、有効微生物を高度に活用した先進事例について承知しておられるか伺うものであります。
更に四点目は、水質が良くなり、費用が少なくなって更に新たな価値を生み出す技術があるのに、未だ取り組みがなされていない原因はなにかについて伺うものであります。
以上、私の一般質問とさせていただきます。


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