ニュートン9月号の「太陽光発電」特集を見た。
色々ツッコミ所がありすぎて、笑ってしまった。
◆「地球全てに降り注ぐ太陽エネルギーを
100%電気エネルギーに変えると
1時間の日射量=全人類の1年間のエネルギー」
= 研究者の仮説、机上論。
= 実現したら(海も森も消えて
、、、どうやって生活するんだ?)
◆「昼は売電。夜は買電。買取義務化の新制度」
情報が古い。RPS法止まり。
8/25夜発表で
売電倍額買取は11/1~(2010年度~を前倒し)
◎原理は6ページ。分かりやすかった。
◆「燃料不要。そのかわり、天候不順に弱い」
それって風力なのでは?
台風だと固定しないと危ない。
太陽光発電は、
晴れならバリバリ発電。
暗くなる様な厚い雲の下でも、
冷蔵庫を動かす分位は発電してる。
発電量は、瞬間ではなく、年間通して判断するもの。
ちなみに~
天候の変化は、過去30年で+-15%程度振れ幅がある。
今、上位メーカ3社の
パネル自体の耐久性は50年以上は十分にある。
(ペラペラの屋根材一体型を除く)
耐風圧も技術的にはクリア。
雷の直撃でさえ保証が利く。
◆「ゴビ砂漠の半分を太陽電池で、、、超伝導ケーブルネットワーク」
財源は?送電ロスは?
中学の頃はよく読ませて頂いた桑野教授の本。。。
今では、倒産しそうな太陽電池メーカの理事長。
太陽電池愛は相変わらずで微笑ましいのだけど。
(早くパナなどに吸収合併されて安定して欲しい)
私は、部品がいつなくなるかわからない様な
メーカーの
太陽光発電システムをお客様には薦めない。
(どうせなら、シャープさんに取材して!)
◆「アモルファス」
は、光で劣化して外では1年で使い物にならなくなる。
同列に扱うべきものではない。
所詮、室内用。
◆「化合物系」
一番実用化に近いのは、
ホンダ製 工事費込みの実売 約72万円/kw
今、住宅に多用されているSi(シリコン)の
多結晶系の相場は、工事費込みの実売 約67万円/kw
実際、住宅には、2.5~4.5kwシステムが多く使われている。
◆「メーカー情報を徹底比較」
カタログを表面だけ読んで、一覧表にしただけ。
プロから言わせれば、現実にはほとんど意味ない表。
ニュートンの取材不足と理解不足を露呈。
◆日本が11/1~マネする「ドイツのフィード・イン・タリフ制度」
売電単価と買電単価を明示してほしかった。
各 *.**ユーロ/kwh (****年)
だったのか。
日本の補助金制度が「住宅」に限定されている問題点
も紹介して欲しかった。
【総括】
不況で取材経費を削られてるのかなぁ?
61ページに載ってる記者さんへ、、、
「もっとがんばりましょう」
新入社員なのかなぁ。
少なくとも、5年前のニュートンの記事は、
勉強になったのに、、、。
手ごたえが薄くなったのは、ひょっとして、私の知識が増えたせい?