この日の朝,PCに向かっていると、その向で、サンプロ(テレ朝)の特集が映っていたので、ちょい、作業しながら見入ってました。
その特集とは、九州新幹線西九州ルート(長崎新幹線)建設に“反対する市長”,佐賀県鹿島市の桑原允彦市長の密着取材でした。
九州新幹線は、「鹿児島ルート」と「西九州(長崎)ルート」とがあり、前者は、既に一部,新八代⇔鹿児島中央(旧西鹿児島)が開業し、更に先,博多までの建設も、4年後の開業を目指して行われている。
更には、博多にて山陽新幹線への乗入れも視野に入れているようです。
一方の後者,長崎ルートは、鹿児島ルートの途中駅,新鳥栖から諫早(長崎)へ向かうルート。
新鳥栖から武雄温泉までは、長崎本線,佐世保線を利用し、武雄温泉から諫早までは、新線を建設するというもの。
ここに、桑原鹿島市長が噛付き、建設反対を主張しているようなのです。
それは...
この新線建設によって、鹿島市を通る既存の長崎本線が第三セクター化されるのです。
これは、昨今開業した長野新幹線,東北新幹線盛岡⇔八戸,九州新幹線鹿児島ルートと同じで、並行在来線切離しは、新幹線開業の“条件”でもあるのです。
しかし、そうなると困るのが、この鹿島市を始めとした、新幹線の恩恵を受けない長崎本線沿線住民。
三セク化によって、ご自慢の「かもめ」は廃止となり、不便となるのは必定。
更に、三セクが地元に化す負担が、重く厳しいのは、しなの鉄道の例を取り上げるまでも無く明白な事実。
今回特集では、先に開業した鹿児島ルートによって三セク化した旧鹿児島本線,肥薩おれんじ鉄道と、沿線で、かつては特急「つばめ」の停車駅だった阿久根の、厳しい現状を取り上げていた。
また、例え開業しても、現在との所要時間は、僅か10分程度短縮されるだけとか。
そこまでして開業させるメリットが、一体全体何処にあるのか。
全く理解できない。
これによって、一時だけ恩恵を受けるのは、毎度の事ながら、建設業界だけ。
しかも、これに繋がる、国会議員を含めた政治家だけという、、、なのでしょう。
相も変わらず、極めて馬鹿馬鹿しく、腹立たしい構図・・・ということです。
しかも、薄利な古川佐賀県知事が、少利な金子長崎県知事の手足となって、反対派の「長崎本線存続期成会」に加盟する首長を、“予算”という餌で切り崩しているのです。
なんと小汚く姑息なやり口なのか!
しかも、佐賀県民の利益を最優先に計らなければならない県知事が、どっち向いて話をしてるのか、全く以って奇怪至極。
尚更腹立たしくなりますが、これによって、今では鹿島市と江北町だけが、反対を貫いています。
ところが。
去る4月,鹿島市では任期満了に伴う市長選が行われました。
5期20年の桑原市長は、多選と新幹線建設反対とのジレンマに悩んでいたそうですが、後者を選び立候補,建設賛成を訴えて、自民党や建設業界など、昔ながらの“強力な”支持を得て立候補した中西市副議長を、2,600票差で破り、6期目の当選を果たしました。
投票率72%強の関心と、1万票強の支持で、桑原鹿島市長は、俄然力を得たようですが、市民の「ご自慢の市長だよ」というのが、とても印象的でした。
けど、思えば、整備新幹線は、国の予算執行を以って行われる事業。
ならば、佐賀や長崎の我田引鉄を許さないよう、等しく国に税金を納めている、千葉県民の私も、声を大にして“反対”と、唱えてもいいのですよ・・・ね。
未踏の地,九州を管轄するJR九州には、「かもめ」を始めとして、「ソニック」「(リレー)つばめ」など、他には無い、実に魅力的な列車が数多く走っています。
また、他にも、今整備中の新幹線,特に長野から先,北陸(富山・石川)を目指す新幹線にも、既に越後湯沢とを結ぶ特急「はくたか」が、最速160キロで走っています。
これは、新潟県六日町(南魚沼市)に本社を置く北越急行(ほくほく線)の、尽力の賜物なのです。
ゆえに、地元の利益,地域の振興を考えるならば、高値の新幹線より、こうした既存の在来線などの拡充を計ればいいのです。
なのに、それを廃してまで新幹線を通すその実を、佐賀や長崎,長野や北陸各県民だけにではなく、広く全国民に説明すべき!と、この特集を見終えて思いました。
その特集とは、九州新幹線西九州ルート(長崎新幹線)建設に“反対する市長”,佐賀県鹿島市の桑原允彦市長の密着取材でした。
九州新幹線は、「鹿児島ルート」と「西九州(長崎)ルート」とがあり、前者は、既に一部,新八代⇔鹿児島中央(旧西鹿児島)が開業し、更に先,博多までの建設も、4年後の開業を目指して行われている。
更には、博多にて山陽新幹線への乗入れも視野に入れているようです。
一方の後者,長崎ルートは、鹿児島ルートの途中駅,新鳥栖から諫早(長崎)へ向かうルート。
新鳥栖から武雄温泉までは、長崎本線,佐世保線を利用し、武雄温泉から諫早までは、新線を建設するというもの。
ここに、桑原鹿島市長が噛付き、建設反対を主張しているようなのです。
それは...
この新線建設によって、鹿島市を通る既存の長崎本線が第三セクター化されるのです。
これは、昨今開業した長野新幹線,東北新幹線盛岡⇔八戸,九州新幹線鹿児島ルートと同じで、並行在来線切離しは、新幹線開業の“条件”でもあるのです。
しかし、そうなると困るのが、この鹿島市を始めとした、新幹線の恩恵を受けない長崎本線沿線住民。
三セク化によって、ご自慢の「かもめ」は廃止となり、不便となるのは必定。
更に、三セクが地元に化す負担が、重く厳しいのは、しなの鉄道の例を取り上げるまでも無く明白な事実。
今回特集では、先に開業した鹿児島ルートによって三セク化した旧鹿児島本線,肥薩おれんじ鉄道と、沿線で、かつては特急「つばめ」の停車駅だった阿久根の、厳しい現状を取り上げていた。
また、例え開業しても、現在との所要時間は、僅か10分程度短縮されるだけとか。
そこまでして開業させるメリットが、一体全体何処にあるのか。
全く理解できない。
これによって、一時だけ恩恵を受けるのは、毎度の事ながら、建設業界だけ。
しかも、これに繋がる、国会議員を含めた政治家だけという、、、なのでしょう。
相も変わらず、極めて馬鹿馬鹿しく、腹立たしい構図・・・ということです。
しかも、薄利な古川佐賀県知事が、少利な金子長崎県知事の手足となって、反対派の「長崎本線存続期成会」に加盟する首長を、“予算”という餌で切り崩しているのです。
なんと小汚く姑息なやり口なのか!
しかも、佐賀県民の利益を最優先に計らなければならない県知事が、どっち向いて話をしてるのか、全く以って奇怪至極。
尚更腹立たしくなりますが、これによって、今では鹿島市と江北町だけが、反対を貫いています。
ところが。
去る4月,鹿島市では任期満了に伴う市長選が行われました。
5期20年の桑原市長は、多選と新幹線建設反対とのジレンマに悩んでいたそうですが、後者を選び立候補,建設賛成を訴えて、自民党や建設業界など、昔ながらの“強力な”支持を得て立候補した中西市副議長を、2,600票差で破り、6期目の当選を果たしました。
投票率72%強の関心と、1万票強の支持で、桑原鹿島市長は、俄然力を得たようですが、市民の「ご自慢の市長だよ」というのが、とても印象的でした。
けど、思えば、整備新幹線は、国の予算執行を以って行われる事業。
ならば、佐賀や長崎の我田引鉄を許さないよう、等しく国に税金を納めている、千葉県民の私も、声を大にして“反対”と、唱えてもいいのですよ・・・ね。
未踏の地,九州を管轄するJR九州には、「かもめ」を始めとして、「ソニック」「(リレー)つばめ」など、他には無い、実に魅力的な列車が数多く走っています。
また、他にも、今整備中の新幹線,特に長野から先,北陸(富山・石川)を目指す新幹線にも、既に越後湯沢とを結ぶ特急「はくたか」が、最速160キロで走っています。
これは、新潟県六日町(南魚沼市)に本社を置く北越急行(ほくほく線)の、尽力の賜物なのです。
ゆえに、地元の利益,地域の振興を考えるならば、高値の新幹線より、こうした既存の在来線などの拡充を計ればいいのです。
なのに、それを廃してまで新幹線を通すその実を、佐賀や長崎,長野や北陸各県民だけにではなく、広く全国民に説明すべき!と、この特集を見終えて思いました。
コメント、ありがとうございます。
けど、遅くなりまして申し訳ないです。
>最大の問題は“フル規格別線方式”
私もそう思います。
ミニ新幹線,スーパー特急方式ならば、私も、さほどに反対しません。
これらが開通すればきっと、ストロー現象が起きて、地方の地盤沈下が、より一層深まるのでは・・・とも思っています。
新幹線問題については・・・最大の問題点は“フル規格別線方式”にあると思います。この方式は、当然といっては何ですが“お荷物切捨て”が必須条件となってきますから・・・。
長崎本線クラスの輸送需要で考えるなら、新在直通方式すなわち“ミニ新幹線方式”がベストのように考えるのは某だけでしょうか?
“ミニ新幹線方式”には山形や秋田といった成功例があり、ベースとなる路線のネットワークを維持しつつ、工夫次第で大幅なスピードアップを低コストで実現できるはずなのですが、何故世間の評価が低いのか不思議です。
某に言わせれば、新幹線を別格視すること自体が間違いの元。“優等列車用の高規格バイパス線”くらいの認識(・・・って、これはフランスのTGVの考え方なんですけどね)でなければ、この問題は延々と続くでしょうね・・・