くない鑑

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横綱と小結の取組み

2008年04月14日 | くない観
今朝も何時も通り、自宅最寄線を使って通勤中,乗換え駅で降りたら...

「この先の駅でポイント障害があった為、電車の送れが見込まれます。」

...と、駅員さんがアナウンスしてました。

そういえば、扉が閉まったのに中々発車しないな・・・と、不審には思っていたのですが、なるほど,これが原因だったようです。
ホームから改札口へ降りると、そこでは既に遅延証明書と振替乗車券が配布されていました。
(この会社には珍しく)手際よく対応していたので、ちょい感心をしたのですが、行き先案内の電光表示板も「調整中」になっていて、今にも運転見合わせをするのでは?!という状況でした。
しかし、その後も中々粘りのやりくりで、遅れや乱れはあったようですが、何とか止めずに運行を継続していたようです。
またこの他にも,雪が降ろうが台風来ようが、沿線で火事が起って煙幕が視界を遮ろうが、運転を見合わせることなく、中々粘りの運転をしてくれます。
尤も,元々運転本数が少ない上、成田空港とのアクセスが生命線でもある小結級の二流半鉄道なので、そう簡単には・・・と、思うところがあるのかもしれません。
これでも、10年位前からすれば随分とよくなったんですよ。

一方、横綱級のJR東日本なのですが、理由はともあれ,小規模な運行障害は日常茶飯事ですが、ここ最近,年に一度は“恒例”の如く、大規模運行障害を起こしている感があります。
先週の中央(快速)線国分寺駅近くの設備所火災も、対応が後手後手に回って、結局最大8時間近く運転を見合わせて、約50万人に影響が出、その内2万人は、駅間で動けなくなった電車から降りて雨の中、足場の悪い線路上を歩いて近くの駅まで行ったとか。
もうちょっと、しっかりしてくださいよ...。

その時、私は通勤の為、地下鉄東西線の車内にいたのですが、同線は、並行して走る緩行線に乗り入れるので、実は知らぬ間に巻き込まれていました。
それを知ったのは駅に着いて、このアナウンスを聞いてからなのですが、それまではてっきり、雨の降っている影響で遅れているものとばかり思っていました。

何せ、この日の混雑は尋常では無かったので。

幸い、私は思いがけずも混雑してくる前に座れたので、ゆっくりと,毎週木曜日(朝)の楽しみである『モーニング』を読みながら、悠然と目的地へ着くのを待ていましたが、一方,立っている人の苦痛と疲労は並大抵では無かったかと。。。
人が隙間無く,竹垣の様に立つ程の満員電車へ容赦無く、駅へ着く度にドカドカと足音を立てて入ってくる雰囲気には、一種の恐怖心さえ芽生え、押し込まれた人々からは、低い呻き声が、そこここから聞こえてきました。
また、駅を出てからも、電車が減速したり停車する度に、つり革等支える場所の無い人から“雪崩”が起き、その流れに抗し切れずに次々と巻き込まれ、中には座っている人の上に座る人なども居て、悲鳴とも呻きとも取れる声が、またそこここから聞こえてきました。

正直,座れてよかった...と、思いました。

さながら、勝ち組の気分でしたが、一方で、混雑した車内に根負けをした人が...
目の前に立っていた女性が、同伴者(お父さん?!)に体調不良を訴えてました。
車内は、半ば強制的に押し競饅頭をしているようなもの,しかも、人口が密集しているので、酸欠状態にもなりやすいですから...
急速に変化する顔色に見兼ねた私が、「どうぞ,お掛けになりますか?!」と打診したのですが、もはや降りたい気分だったのか、感謝を述べながら直近の駅で降りて行かれました。
比較的大勢降りる駅なので、出易かったというのも、合ったのかもしれません...。

そんなこんなで,目的地にはいつもより20分近く遅れて到着しました。

それにしても、今回の運行障害は、2年前の京葉線(東京駅)での障害とほぼ同質とか。
あの時は終日運行を見合わせ、午前中は、振替乗車の為に多くの人が東西線に押し掛けて大混乱になったそうですが、私は幸いその前に浦安辺り通過していたので、何とかこれを回避出来ましたけど...
この時の教訓が何も生きておらず、挙句に対応が後手後手に回っていることに、正直驚き、呆気にとられました。

全く話には聞きませんが、“損害を被った!”って、訴えられたり、株主から追及されたりするないんでしょうか。
国土交通省関東運輸局から、文章での警告を受けていますが、それに対する事情説明が無く、お詫びもたった3行程度。
2年前には、迅速な復旧を行う様、提言まで纏めているのに
社長が先頭に立って会見を開いたとも聞いていませんし、一体全体どうなっての?!か、ちょい疑問であり、不思議に思うところです。

それにしても...
大きくなりすぎて機敏な行動が取れなくなっているのか,二流半の自宅最寄線でさえ、障害が起っても何とか土俵際で粘って運行を継続するか、回復させるのに、それが出来ない横綱級のJRには、もう少し粘って何とか欲しいです。

一度に何百人,何千人と輸送できる、地球温暖化にも有効な交通手段なんですから。


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