くない鑑

命を惜しむなっ!名こそ惜しめっ!!前へぇ、前へーーーぇっ!!!

「京都」出張報告-2頁目:沙羅双樹の花

2010年08月24日 | 上洛記
職場の金で、行ってきました!京都に(マテ)
名目は、同業者で同じ業務を担当する者が一同に会する全国的な「研修会」に出席する為です。
けど、研修会は午後からだったので、それまでの間、時間の許す限りに・・・と、目当ての場所を2,3箇所に絞って巡りました。

まず、第一の目的地へ向かうべく、新幹線から(初めての)嵯峨野線に乗り換え、京都駅から10分ほどの花園駅で下車。
手持ちのガイドブックの地図によると、目的地までは歩いて10分ほど。
駅前に在った地図でも経路を確認して、(一本道ではなく)路地に入って進んで行くと・・・その途中に今宮神社が在ったので、立寄って参拝。

閑静な住宅街の中に、何の違和感も無く、自然と鎮座まします御社に「京都らしさ」を感じて先へ。

その第一の目的地とは、臨済宗妙心寺派の大本山である正法山妙心寺の塔頭・東林院です。

今宮神社を出て、住宅街の路地を少し歩き、下立売通に抜け出ると、さかながら城の様な築地と堀に囲まれた妙心寺に辿り着きます。

下立売通と境内を結ぶ石橋を渡り、とても立派な構えをしている南総門より入ると、視界には、整然と組まれた石畳と荘重な堂于が入ってきます。

時は平日の朝、通勤や通学のピークも過ぎた頃。
境内に人影は少なく、今宮神社の参拝中に降り出した雨の音だけが、他の音を打ち流すかの様に聞こえてきます。


その境内を東林院へ向かって少し早足で進み、重要な諸式の時にのみ開く勅使門と繋がっている朱塗りの三門

ここに差し掛かったとき、この2階へ、自由に上がれる案内を見、せっかくの機会なので立寄ってみました。

門内は土足厳禁なので、入口でビニール袋=靴入れを受取り、急峻な梯を上がって行くと・・・そこでは、朝のお勤めが行われていました。
これを、廊下で正座して拝聴される方が居られましたが、私はこれを流し見て(笑)
居並ぶ御仏様や三門からの眺めを楽しみました。

この後、反対側の、同じく急峻な梯を降りて、静かな境内を、再び東林院へ向けて進んでいきました。

山内の東端に在るこの塔頭は、平家物語の始まりに出てくる「沙羅双樹の花」が咲くことで有名で、拝観も、この見頃の一時期か正月開けの行事の時にしか出来ません。
但し、宿坊なので泊まることは可能なようです。
実は今から3年前の同じ頃。
どこで聞き付けたかは覚えていませんが、訪れたことがありました。
それも、この日と同じ雨の時だったんですが、その時の感激が忘れられず、今回も、折りよく特別拝観時期と出張が合ったので訪れてみました。

三門からは5分ほど。
整然と組まれた石畳の上を、建ち並ぶ塔頭や生垣の間を通って行くんですが、人影も無く静かで、加えて看板があちらこちらには無いので、さながら迷路の様。。。

地図と案内と自分の記憶を頼りに進むも中々辿り着かず、少し不安になりましたが・・・漸く辿り着いたここの門前で拝観の受付を済ませて、中へ。

今が見頃の紫陽花が出迎えてくれました(笑)

ここは、お庭を眺めながらお抹茶とお菓子、もしくは精進料理が頂ける趣向となっています。
ただ、時間的制約上前者(1,500円)にしましたが、同じ時に後者(5,000円)を頼んでいる方も居られて、ちょい羨ましく思いました。
残念ながら、どのようなものなのかはよーく確認しませんでしたが(^^ゞ...

門前で受付を済ませ、中へ。

門と堂于の玄関までの僅か空間も見事ですが、中はそれ以上に見事です。
お庭は決して広くはありませんが、狭さは感じません。

お抹茶とお菓子をいただきながら、静かにお庭を眺めていると、心がとても落ち着きます。。。
メインの沙羅双樹の花は、もう、幾輪かしか残っていませんでしたが、木の根元には、(木から)離れた花がそのまま落ちていました。

しかし、それもまた一興で、、、
平家物語の一文と重ね合わせると、どことなく儚い感じがします。。。

短い時間ではありましたが、落ち着いた時を過ごし、それを堪能して、次へ。
第二の目的地へと向かいました。

1頁目」<<<◆>>>「3頁目


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「京都」出張報告-はじめに | トップ | 「京都」出張報告―3頁目:楓... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (坂東政景)
2010-08-24 23:17:43
行って来ましたね 

会社の金で観光(笑)これが一番です

私も秋に京都に行くので、観光の参考にさせてもらいます
返信する
行ってきました(笑) (記主くない)
2010-08-26 00:42:48
▽坂東政景様
コメント、ありがとうございます。

自分の懐を痛めず旅行が出来る。
仕事とはいえ、至極の旅でした(笑)

今秋、上洛されるんですか。
それはそれは。
是非楽しんでください。
これが、その折の参考となれば、無上の喜びです!
返信する

コメントを投稿

上洛記」カテゴリの最新記事