先生もつぶやく、生徒もつぶやく。

横浜市でピアノ教室を主宰しています。レッスン中の面白出来事などを紹介中。

ほめること。

2024-01-22 12:14:20 | Weblog
私のところに習いに来ている生徒は、本当に様々で、それぞれ得意なことが違いますし、
音楽に関しても好きなことが違います。
特に、最近はその違いが大きいように思いますし、そのタネをなるべく
ピックアップするように心がけてレッスンを行っています。

そんななかでの一コマ。

ある生徒は楽譜を読むことにあまり興味がなく、現在、私は口伝えでひとつひとつ
音を伝えながらレッスンしています。
伝える音を本当に私から吸収しながら、とても音楽的に弾きます。
録音して自宅でも繰り返し練習しているのでしょう。
翌週は大体覚えて弾けるようになることが多いのです。

そうしたレッスンをしばらく続けていたところ、なかなか覚えるの難しいであろう
曲も少しずつ着実にできるようになってきました。

そんな話を家族として、

大人1「本当に、○○ちゃん、すごいねえ」
私「そうなんだよ!すごいと思う」
大人2「それ、そうやって本人にほめてあげた?」

  うん?

と、ちょっと違和感。

弾けるようになってくれて、私はとてもうれしいし、できなかったことをできるようになって一緒には喜ぶし、
普段のレッスンでも「がんばれ!応援してるぞ」の気持ちは常に持って指導しているのですが、
それを私がほめるのとはちょっと違うのでは?

という気持ちです。
誰かに「褒められる」ために動くのではなく、自分が「やりたい」から動く、というのが主になってほしいし、
きっと彼女はそういう気分で練習していると思う。

そして、そのすべて覚える、というやり方は彼女に合っているやり方にすぎなくて、
やり方に優劣があるわけではないと思う(少なくともアマチュアにおいては)
だから、自分がそのやり方ができるからといって、できない人のことを見下すことはしないでほしいな、と思う。





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