五行目の先に

日々の生活の余白に書きとめておきたいこと。

10月21日(水)晴れのち雨、夜曇り

2009-10-23 00:33:24 | Weblog
 9時起床。朝食はイギリストーストとしょうが紅茶。ここ数日と同様、何を着ていくか思案する。晴れているので、少し厚手のジャケットにする。だが少々寒い。自宅に戻るのも面倒なので、急ぎ足で大学に向かう。

 午前中は少々慌ただしく過ごす。ゼミのテキストを受け取りに行ったり、電話の応対をしたり、そして大学院ゼミの文献に目を通す。どうしても直前にもう1回読んでおかないと気分的に落ち着かない。

 11時半過ぎに人民食堂に行くと、おこげのせ鶏ゆずうどんが復活していた。迷わずこれを食べる。こちらの麺のメニューは、ラーメンは割と充実しているが、うどんとそばのバリエーションは少ない。そういえばここでそばを食べたことは一度もないなあ。何となく学食のそばはそばのように思えなくて(そのくせ駅そばは大好きなのだが)、ラーメンかうどんか、というチョイスになる。

 3コマの大学院「社会学演習」は『親米と反米』の第Ⅱ章を読む。マッカーサー、天皇、パンパンがこの章での主人公。マッカーサーと天皇という構図はよくある形だけれども、そこから一気にパンパンに流れるところが著者の著者たるゆえんか。何だか煙に巻かれているような感じがしないでもない。

 このゼミは、いつも雑談が面白い。台湾からの留学生がいるので、その辺の話題も多くなる。蒋介石は、日本では割と好意的なイメージで捉えられている話しなんかもした。教えてもらうことも多い。今日は台湾の人の姓の決め方を教えてもらった。長年疑問だった、郭李建夫(もうずいぶん昔の選手になってしまったんだなあ)はなぜ2文字の姓なのかについても、理由を説明してもらい、納得した。

 4コマはゼミ。35分の短縮版なので、僕のミニ講義。写真を使ったフィールドワークを後期もやってもらうことにした。その前に、『フォト・リテラシー』とからめてジャーナリストの仕事と社会学者の仕事の違いといった話しをした。

 ついでにゼミ生のなかで新聞を毎日読む習慣がある人がどれくらいいるか尋ねたら、1人しかいなかった。一人暮らしの学生もいるから仕方がない面もあるが、それにしても少ない。就職試験のために新聞を読んでおけ、なんていう時代ではないのかな。僕が学生のころには、4年になるとやたらと日経新聞の勧誘の電話がかかってきたもんだが。

 フィールドワークでは、ある「決定的瞬間」を撮影し、さらに写真の効果をトリミングによって増幅させる、という課題を出した。午前中に大急ぎで作った事例を提示してみる。

 コミカルなプロレスの攻防も、トリミングによってきわめてシリアスなシーンとして提示することができる。





 上の写真も下の写真も、L版写真の比率に基づいたサイズである。もうちょっと時間をかければ適切な例を出せたような気がするが(何しろ下の写真のトリミングはかなり乱暴だ)、ゼミ生たちはもっと面白いものを作ってくれるだろう。

 教授会に出る。改修工事で入口が大会議室の前方からになった。出欠は階段の途中でカウントしていた。3時間ほどで終わる。いつもより少し短かった。教授会が始まるころに降りだし、一時はかなり強く降っていた雨は、ちょうど終わるころに止んだ。

 研究室に戻ると、調査実習の学生たちが作業を続けていた。いろいろ面白いアイディアを思いついたようだ。置き手紙を用意していたところに僕が戻ったようで、メッセージと一緒にドーナツをもらった。お腹が空いていたので、ありがたくいただく。

 先週土曜日の秋田でのシンポジウムの参加報告書をまとめる。公的な文書ではなく、室員の皆さんに回覧するものなので、堅苦しくなく、また僕の所感をかなり多めに盛り込んで作成した。勢い込んで書いたので、明日もう一度ちゃんとチェックを入れてから室員のメーリングリストに流すことにする。

 昨日とほぼ同じ時間に帰宅の途につく。やはり寒い。両手はズボンのポケットに入れ、首をすくめて早足で歩く。週末の東京はさぞ暖かかろう。だがそれゆえに何を着ていこうか、迷うのである。
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