五行目の先に

日々の生活の余白に書きとめておきたいこと。

6月25日(金)曇り時々晴れ

2010-07-06 17:15:06 | Weblog
 8時半起床。昨夜は枕元に置いたケータイのワンセグ放送で日本対デンマーク戦を見ていたのだが、終わりまで持たずに眠ってしまった。結果を確認して安堵する。

 朝食はトーストと目玉焼き、野菜サラダ。母が知り合いからいただいてきた梅ジャムをつけて食べる。さっぱりとした酸味がおいしい。

 母を午前中の仕事先まで車で送って、それから整骨院に行く。平日の午前中に行くのは珍しい。なにせ週2で施術を受けられるのは今週が最後なのだ。来週からは金曜日の午後に授業が入るので、通えるのは土曜の午前中だけになる。

 いつもとは違う曜日に行っても、よくお会いする常連さんはちゃんと来ていて、先生を交えて世間話に興じる。今日は背中を重点的に揉んでもらった。

 帰りがけに母を迎えに行き、そのまま村山団地へ。久々の「団地」だ。村山の人間は、村山団地のことを単純に「団地」と呼ぶ。ダイエーだのイオンモールだのができる前は、安い食料品を買うとなったら「団地」に行くのが定番だった。今でも両親はちょくちょく買いものに行っているらしい。

 先日原武史さんと重松清さんの対談本『団地の時代』(新潮選書)を読んだばかりで、そのなかでも再三村山団地への言及がなされていたので、子どものころの思い出とともに、変わりゆく風景を感慨深く眺める。


 最近注目されているのは、中央商店街のほうなのだが、団地の西側の商店街もなかなか活気がある。僕は昔の古びたアーケードが好きだったけれど、今は取り払われてすっきりとした感じ。ラーメンの「ホープ軒」も装いを新たにして健在だ。

 そしてわざわざここまで来る理由は、わが家のお気に入りのお店があるからである。「船場」という、手作りのおにぎりとおいなりさんを売っているお店だ。両親も僕もここのおむすびとおいなりさんが好物なのである。格別凝っているわけでもないのだが、おにぎりは絶妙の塩加減とご飯の堅さが、おいなりさんは薄めの味つけながら、しっかりと酢が効いているのがよい。他に比類なき、というと大げさだが、とにかくこちらのお店のものが大好きなのだ。野球観戦のお供にはもってこいである。



 「森のこむぎ」のパンも好きだ。抹茶味の食パンなんか、何にもつけずに楽しむことができる。母親が買いに出ている間、僕は路肩に車を停めて、かろうじて残っている、村山団地の標準型の建物を眺める。



 帰宅して、お昼ご飯の際にもひとつおいなりさんをつまむ。午後は実家に置きっぱなしのノートPCで少しばかり仕事をする。7月いっぱいまではこちらに居残りだ。

 5時に父と2人で家を出る。かたくりの湯の前を通り、狭山丘陵のくねくね道を通って、かつてのユネスコ村の駐車場に車を停める。恐竜館が閉館した後は、なかなか有効な跡地利用がされていないようだ。原武史さんも書いていたが、堤康次郎が描いたレジャーランドの夢は、風前の灯、といったところだろうか。メリーゴーランドの跡地も痛々しい。


 だが、われらが西武ライオンズと西武ドームは今なお健在である。西武球場前駅の改札口からは、電車が着くたびに観客が吐き出されてくる。


 3塁側の入場ゲートから入る。スロープを上りながらフィールドを眺めると、自ずと気分も高まる。明日からはライオンズクラシックが始まるのだが、今日はいつものユニフォーム。指定席に座る。蒸し暑い。うちわで扇ぐ。


 ライオンズの先発はエース涌井投手。勝率の高いピッチャーなのに、不思議と僕が観るときにはよく打たれる。さて今日はどうだろう。対するバファローズの先発は山本投手。投手戦の予感。



 ライオンズの好材料は、負傷していた片岡選手の復帰。ライオンズの切り込み隊長は片岡以外にはありえない。

 立ち上がりから、涌井投手の調子はあまりよくないように見えた。序盤からランナーを背負う。クリーンアップは何とか抑えたものの、日高選手に2ランホームランを浴びて、イヤな立ち上がり。一方山本投手のほうは上々の滑り出しだ。

 ところが3回に流れが一変。下位打線が作ったチャンスを、片岡選手が渋いタイムリー内野安打でものにして、その後には中島選手の2ランホームラン、直後にはブラウン選手の特大ホームランが出て、一気に逆転する。こうなると大盛り上がりだ。



 こういう展開だとお弁当もうまい。「船場」のおむすび、おいなりさんに、母が用意してくれた豚肉のしそ巻きや冷やしたきゅうりなんかも、普段の倍以上においしく感じられる。

 その後、バファローズのリリーフ陣を攻めあぐねたところはあったが、突き放してしまえば、あとは大丈夫。涌井投手も悪いなりに抑えていった。とくに7回のカブレラ選手との対決はシビレた。


 結局、涌井投手は最後まで投げ通して、141球の完投勝利。終わってみればさすがはエース、という内容だった。これだけの完勝は久しぶりに見た。なにせ昨年は観戦した試合はことごとく負けたからなあ。



 年に1、2度の観戦機会に快勝してくれると、気分も最高潮だ。片岡選手と岸投手のプレイヤーズTシャツを買って帰る。後半戦、西武ドームで観戦できたら最高だが、Kスタ遠征もいいな。札幌という手もある。

 帰宅すると、スポーツニュースをはしごする。だが今やサッカーの話題一色で、プロ野球の扱いは小さい。うむむ。

 しかし球場での観戦はたまらない。今日の勝利は、前期の東京通いのささやかなごほうびだと考える。
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