7チームが一斉棄権 タイヤ損傷の危険性理由に
棄権後、ミシェランのタイヤを整備するマクラーレンのクルー=APどんなレースでもエンターティメント性が強く求められるアメリカで、このことがどういう評価されるのかは注目である。なんともしまらないレースもどきを見せられた観客の思いは?途中で物がコースに投げられたようだが、それだけで済むのか、もともとアメリカでは認知度がいまいちのF1レースが、このことがきっかけで今後のアメリカにおけるF1開催が続行されないこともありえる。
怒りの鉄拳
F1がアメリカで人気がない根源にはヨーロッパ人とアメリカ人の文化の違いがあるのです。
アメリカGP フェラーリが1-2フィニッシュ ミシュラン勢は全車リタイア (ISM) - goo ニュース
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米インディアナ州インディアナポリスで19日に行われた自動車F1シリーズ第9戦、米国グランプリ(GP)決勝は10チームのうち日本人でただ一人参戦中の佐藤琢磨が所属するBARホンダなど7チーム、14台が1周目のスタートを切らず、意図的に一斉リタイアする異例の事態となった。
ミシュラン社のタイヤを使用する7チームは、レース中にタイヤが損傷する危険性が高いとの理由で、フォーメーションラップ(隊列周回)だけでピットインし、いずれも最後までコースに戻らなかった。
同社は17日のフリー走行中のパンク事故などの分析を進めたが原因が判明しなかったことから、19日朝に供給先の7チームに対して安全性を保証できないとの異例の通達を出していた。
わずか3チーム、6台で争われたレースはミヒャエル・シューマッハー(ドイツ、フェラーリ)が優勝し今季初勝利、通算84勝目をマークした。(共同)
◇「安全性を保証できない」…ミシュラン社
異常な光景だった。スタート位置に向かうはずの20台中、14台が正式スタートを前に次々とピットへ。マシンを車庫に収めレースを棄権した。
17日のフリー走行で、トヨタのラルフ・シューマッハーのタイヤがパンクしマシンが壁に激突。他にも事故が多発した。トヨタを含め7チームにタイヤを供給するミシュラン社は分析を進めたが原因は判明せず、十九日朝に「決勝の距離を走った場合、安全性を保証できない」との異例の通達が同社から出された。
コースの特殊性も影響した。米国に多いオーバル=楕円(だえん)=の一部を使用し、最終コーナー付近は傾斜がある。ここを走る際、タイヤは通常のF1ではそれほどかからない方向から負荷を受ける。低速化でこれを緩和させるため、ここに複合コーナーを設置してほしいと7チーム側は提案した。
だが、それではブリヂストン製を使用するチームとの公平性を欠く。議論は平行線。決勝開始時刻が迫る中、ついには未公認でもレースをしようという動きも起こった。
国際自動車連盟はこれも却下。争いの火種が残るボイコットは避け、7チームは出走したとみなされる隊列周回をこなして棄権という苦渋の決断に至る。ドライバーや観客を危険にさらすことはできない。各チーム間でこの合意がなされたのは、決勝開始の10分前だった。(共同)
毎日新聞 2005年6月20日 10時22分
ミシュラン勢が合同で声明「全ての方々に対し、申し訳なく思う」 (ISM) - goo ニュース