怒りの鉄拳

毎日更新日記

着流し百人(1972)

2006-07-30 11:37:40 | 邦画・仁侠・ヤクザ映画
(あらすじ)
大正中期・上州前橋。旅修業中の渡世人山田角太郎は前橋監獄前にさしかかった時、出所したばかりの老ヤクザ南部鉄五郎を三人の刺客の手から助けた。ぜん息持ちの鉄五郎の身を案じた角太郎は金沢まで同行する。ある温泉で角太郎は、旅の渡世人米吉と、女刺青師・乱れ菊のお半と知り合った。その夜、ふたたび刺客が鉄太郎を襲った。そしてその刺客は金沢の金時親分がさし向けたものであったことが判明した。十三年前、当時旅中の鉄五郎は、代貸であった金時が跡目ほしさから親分を闇討ちしたのを目撃した。そして二年後、それとも知らず金時一家に草鞋を脱ぎ、親分殺しを知られている金時は一宿一飯の義理をたてに対立する夕立一家の親分殺しを鉄五郎に命じた。鉄五郎は夕立親分を殺し義理を果たしたが、夕立親分の八歳の娘のあどけなさが眼に焼き付いて離れなかった。鉄五郎の金沢入りは成長したその娘に、父の仇であることを名乗り出るためだったのである。角太郎は、お半に刺青を彫らすと約束したため、湯湧温泉へと向かったが、その途中、女にかけては天下一品の渡世人銀次郎、暴れ者の馬車の御者勘次、破戒坊主の好五郎らが角太郎の子分にと集った。七日間かかって角太郎の背中一面に乱れ菊の刺青がお半により彫られた。そしてお半の身上話から角太郎は、お半が夕立親分の娘であることを知る。角太郎は金時一家の賭場に乗り込むが、逆に一家の子分たちに囲まれた。が、客分大田原のはからいで難を逃れる。一方、鉄五郎は、お半と出会い、命を投げ出して詫びる。そんな鉄五郎をお半は心よく赦すのだった。やがて、金時一家より角太郎に喧嘩状が届けられた。角太郎は、銀次郎たちの意志もあり一家を名乗り挙げて、喧嘩を引き受けることにする。喧嘩仕度の角太郎親分を先頭に米吉、銀次郎、勘次、好五郎、そして鉄五郎が後につづき、決闘場所に殴り込んだ。先陣をとる角太郎、次々と血しぶきが散る。よろめく金時の胸に親の仇とばかりお半の怨念のこもった匕首が、つき刺さる……。上映時間 99分
監督 小沢茂弘
脚本 松浦健郎
音楽 広瀬健次郎
出演 鶴田浩二 、森秋子 、水島道太郎 、川地民夫 、南利明
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馬賊やくざ(1968)

2006-07-30 11:33:59 | 邦画・仁侠・ヤクザ映画
(あらすじ)
昭和七年満州国誕生。日本軍部の大陸侵攻政策は一段と積極的になっていた。その一方で、日本の民間諜報機関が阿片売買人の利権に群がっていた。そんな時、九州の侠客南は幼な友だちの関東軍参謀赤木中佐に呼ばれ、大陸に渡った。しかし、赤木は諜報機関員を装った桜井に殺されてしまったのだ。南は、桜井が実は関東軍とつながる死の商人で、満州全土に阿片ルートを張りめぐらしていることを探り、赤木の復讐を誓った。そんな南に、軍の犯罪を調査する三木憲兵中尉、車夫の陳、元馬賊の高山らが協力した。南は阿片密売所の中央公司に探りを入れ営口に本拠があるのを突きとめた。一方、桜井ら機関員は途中、南一行を襲ったが、南たちはその危機を切り抜け、無事、営口に降りた。ところが、たまたま、あとをつけてきた馬賊張鳴九を捕らえた南たちは、逆に馬賊の一団の捕虜になってしまったのだ。この馬隊は抗日ゲリラの一団で、陳もその仲間だった。馬賊の頭領は、意外にも、日本の大尉に手篭めにされようとしているのを、南が助けた王麗花だった。また、高山が麗花の亡父の親友だったことから、南たちは釈放された。再び営口に戻った南たちは、阿片の出所を探しもとめるうちに、水明飯店で大きな取り引きがあるという情報をつかみ、厳重な警戒網の中を水明飯店に忍び込んだ。南は、裏庭にある酒蔵に目をつけて入ってみると、そこにはおびただしい量の阿片が山積みになっていた。南はただちに酒蔵の爆破を図ったが、高山がその犠牲になってしまった。そして南たちは、この騒ぎで駆けつけた桜井一味と、激しい拳銃戦を交え、軍とつながるこの一味を全滅させてしまった。南も三木も軍に愛想をつかし、赤木中佐の仇をとったあと、麗花たちのいる馬賊に加わるべく、草原の彼方に姿を消していった。上映時間 91分
監督 小沢茂弘
原作 紙屋五平
脚本 笠原和夫 、高田宏治
音楽 富田勲
出演 鶴田浩二 、松方弘樹 、待田京介 、遠藤辰雄 、近衛十四郎
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竹山ひとり旅(1977)

2006-07-28 17:18:49 | 邦画・
ドキュメンタリータッチで描かれた厳しい旅を美しい風景の中に、
(あらすじ)
高橋竹山。本名は定蔵で明治四十三年六月十七日生まれ。母トヨ、父定吉。定蔵は三歳の時に、麻疹をこじらせ、半失明。この年は東北地方が大兇作で、母の必死の看病もかなわなかった。定蔵は、他の子供たちと同じ様に勉強ができないため、小学校も途中で退学。十五歳になった時、行く末を心配した母により、隣村のボザマ戸田重太郎の弟子として住み込む。彼は、ボザマから三味線と唄を習った。そして、青森、秋田、北海道などをまわった。十七歳の時、独立。青森の十日町に、社会の底辺に生きる芸人や貧しさの中にも、明るく生きる人々がいた。定蔵はそこで、多くの友人を得た。定蔵は、船小屋で寝たり、山の中の小屋で寝たり三味線があるから独りでも、寂しくはなかった。そして、彼はひとりの時はかならず、三味線の練習をするのであった。こうして、定蔵の三味線は、貧しさとたたかい、生きつづけるなかで、しだいにきたえられていった。母はそんな彼の姿を見て、ひそかに、涙をながした。そのうち八戸の盲唖学校へ入学。そして、戦後の二十五年、成田雲竹の伴奏者となって、竹山の号をもらった。時に竹山四十一歳であった。上映時間 125分
監督 新藤兼人
脚本 新藤兼人
音楽 林光
出演 林隆三 、乙羽信子 、倍賞美津子 、佐藤慶 、観世栄夫
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真紅な海が呼んでるぜ(1965)

2006-07-26 15:05:03 | 邦画・
渡哲也のデビュー曲『純愛のブルース』をバックに描かれるムードアクション。渡哲也の主演第2作。歌も演技もイマサンだけど?日活最後の看板スターのお出ましだ。
(あらすじ)
南支那海をゆく古ぼけた貨物船“賭運丸"には、津川了次雄作の兄弟が乗っていた。ある日了次は、悪どい船員たちの餌食になっていた黒人ルイを助け、二人は友達になった。この春商船大学を卒業した了次は、兄・雄作がひそかに南支那海上で密貿易をやっているのに気づき、兄の身を気づかって強引に“賭運丸"に乗りこんで来たのだった。同じ船には雄作のはからいで、香港から乗りこんだ密航者・真弓がいた。真弓は大阪の悪徳商人・原島にだまされて香港に売られていたのだった。了次は、そんな兄・雄作を激しくなじった。雄作もこれに負け、了次が大きな船会社に就職することを条件に密輸から足を洗うことを誓い、二人は神戸に帰った。神戸の安食堂・珊瑚亭の女主人・萩村葉子は、数年前、兄と同級だった了次の、ふとした過失で兄を失い、それ以来、葉子は了次を許そうとしなかった。だが、葉子は死んだ父親が残した荷役業者・本郷への借金に困りはてていた。期日はあと二日に迫り、払えないときには本郷のいいなりにならなければならないのだ。一方、原島への復讐を誓った真弓は、ナイトクラブで、自分の部屋の鍵を客に投げ与えるという、きわどいショウで客の喝采をあつめ、原島に近づくチャンスを狙っていた。ところがいざ原島に会ってみると、原島はすでに改心して平和な生活を送っていた。真弓はだまってその場を去っていった。一方、葉子の窮状をみかねた了次は雄作から六十万円を借りて、本郷の別荘にのりこみ、葉子を救った。その夜葉子ははじめて了次の罪を許し、一人故郷に帰った。了次は真弓の思慕をふりきって、また雄作と共に船出していった。84分・カラー
監督:松尾昭典
出演:渡哲也 二谷英明 松原智恵子 中原早苗 金子信雄 中台祥浩 郷[金英]治 菅井一郎 伊藤るり子 藤竜也 下条正巳
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夕陽の丘(1964)

2006-07-25 11:14:21 | 邦画・
(あらすじ)
津軽海峡を函館にむけて走る舟の中、篠原健次は、見知らぬ人を訪ねていく、自分の旅に不安を持った。健次は、兄貴分森川の服役中、情婦聖子と恋におち、それを知った串田を射殺して聖子から渡された長島易子と書いたハガキを頼りに北海道へと向っているのだ。港町の一角易子の下宿を訪ねた健次は、彼女が聖子とそっくりな娘であることに驚いた。明るいBGである易子に、仲々、近よれない健次だが、ある日黒田組とバーテンの善公達のいがみあいに、健次が見ぬふりをしたという事件で喧嘩となった中に、易子が割って入ったことから親しくなった。易子は聖子が姉であり、東京で堅気な生活をしていると信じていると話した。やがて聖子が函館に来るという電報が入り二人は喜んだが、聖子は、森川にまといつかれて舟に乗ることが出来なかった。やけになった健次は、黒田組の幹部佐野に勝負を挑み、そのイカサマを見破ると黒田と乱闘を起した。東京から来たという殺し屋吉良の視線を気にしながら、この町を出ることを決心した健次の前で、善公が不思議な死を遂げた。吉良が怪しいと睨んだ健次は、吉良から「森川を殺しにやって来た」と知らされ聖子がこの町に来ることを望みに、善公の後のバーテンとなった。そんな時、聖子と易子が健次のアパートを訪れた。いつか健次を慕うようになった易子だが姉と健次の再会のようすを見ると静かに去っていった。健次は聖子から吉良が森川を仇と狙う柏組の殺し屋吉良に命を狙われていることを知らされた。森川の居場所を密告するという聖子に、健次は「俺が対等で勝負する」と言い残すと、森川を訪ねた。しかし一足早くかけつけた吉良のため弾を負っている森川を見て健次は弾をはずして射ったが、森川は精魂こめた一発を後にいる聖子の胸に射ちこんだ。すべてを失った健次は、易子の手もふりきって夕陽の丘で、一人孤独をかみしめた。
監督 松尾昭典
原作 菊村到
脚本 山崎巌 、国弘威雄
音楽 池田正義
出演 石原裕次郎 、浅丘ルリ子 、中谷一郎 、井上昭文 、名古屋章
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