ケガレの起源と銅鐸の意味 岩戸神話の読み方と被差別民の起源 餅なし正月の意味と起源

ケガレの起源は射日・招日神話由来の余った危険な太陽であり、それを象徴するのが銅鐸です。銅鐸はアマテラスに置換わりました。

ウグイス、9月のさえずり

2007年05月17日 12時13分11秒 | ほっとすぺーす野鳥をめぐって
ほっとすぺーす(№41)2005年9月 
ウグイス、9月のさえずり
 2005年9月2日、草花丘陵の尾根上のハイキングコース。尾根の北面からウグイスの囀りが聞こえる。3声、朝6時35分、蝉時雨のなか。その後、尾根上のゴルフ場の道路沿いに山頂方向へ声が移動していき、数えていくと「ホーホケキョ」を26声、そして北面のヤブへ飛び込む姿が初めてちらっと見えて、その後8声聞く。鳴いていたのは1羽のようだ。
 これにはとても驚いた。たいへんなものを聴いたと思った。9月にウグイスの囀りを聴いたのは初めてだからだ。ウグイスの鳴き止み時期が近年次第に遅くなっているとはいわれているが、ついに9月に入ったか。
 そこで自分のデータ、その他手元の資料からウグイスの終囀時期を洗ってみる。
 まず草花丘陵では1996年に8月22日、2002年に8月27日という記録があり、今年も8月22日に丘陵内で聞いた。その周辺の多摩川では今年8月31日にも聴いており、そしてついに9月2日が出た。以前、多摩川の睦橋周辺を歩いていたころのもっとも遅い記録が1995年8月21日。山の高いところでは遅くまで鳴くという印象があったが、実際はそうでもないらしく、鷹ノ巣山での記録で1996年8月20日があるが、9月はない。
 ただし囀りはしなかったが、存在の記録なら平野部でも9月にもある。1996年9月5日睦橋下流で幼鳥らしい1羽を観察している。97年9月29日には秋の初認記録。
 9月のウグイスについて、他人の資料では八王子市小宮公園で1985年9月22日(『数え上げた浅川の野鳥』八王子カワセミ会 1996年)、これは秋の初認の早い記録かもしれない。狭山緑地で1996年9月5日、98年9月17日(『東大和市立狭山緑地鳥類調査報告書』坂本卓也 1997年、1999年)。狭山丘陵では一応通年の記録があり(『狭山丘陵の鳥』荻野 豊 1981年)、留鳥ということになっている。しかし、これらの文献の記録は囀りについては記述がなく、いつまで鳴いていたのかは不明。
 一般に、ある年の囀り始めの記録、つまり初囀記録というのはわりあいに気をつかれる。春先にウグイスの今年最初の囀りを聴いたとか、待ちに待ったホトトギスの声をついに聴いたとか。しかし、それがいつまで鳴いていたか、ということになると、ずうっと記録し続けて後になって、振り返ってからわかるわけで、ちょっとした根気と、まめに記録をつける作業が必要になる。
 頼みにしている日本野鳥の会神奈川支部の目録『神奈川の鳥』でも、7、8月の囀り記録はあるが、9月はない。ただし『鳥類目録1』は未見。やはり9月のウグイスの囀り記録はないのだろうか。
あれこれ資料を探しながらついでに拾っておいたので、10月の囀りの記録を書いておこう。秋にもひょっとすると囀っているウグイスに出会うことがある。
1995年10月3日 福生市内の段丘の林で囀り。
1996年10月17日 奥多摩、鷹ノ巣山の標高1340mで囀り。まだ山の上にいる。
以上のふたつは自分のデータ。日本野鳥の会神奈川支部の目録『神奈川の鳥1986-91 鳥類目録2』で、1989年10月1日藤沢市で囀りというのもある。
ウグイスの秋の初認ということでは、草花丘陵やその周辺などでは、早い年で9月末、普通は10月の上中旬にやってくる。羽村市内の自分の記録では、1999年が11月6日、2000年は11月5日、2001年が10月13日でちょっと早い。ふつうは丘陵や多摩川よりも若干遅いような気がする。
他の冬鳥もそのころからだんだん見られるようになる。やってくる冬鳥たちには夏鳥の場合とおなじように、種類ごとにだいたいの順序があるようだ。では冬鳥はどんな順序でやってくるのか。ちょっと変わった記録も参考にして見てみよう。そこで、
次のテーマは、霞網猟にみる冬鳥の渡り時期
昭和初期の霞網猟の記録と最近の草花丘陵での記録を比較してみる。