8月12日-。
阪神タイガースの終戦日になってしまうのだろうか。
首位、中日ドラゴンズとの「盆対決」での淡泊な展開は
今シーズン序盤からの懸念を象徴するような戦いと
なってしまった。
殊更、この日は「負けられない」試合だった筈である。
敗戦は中日のマジック点灯に直結する。
セットアッパーとして阪神を牽引した藤川球児の離脱。
まさに、総力戦をもって挑むべき試合において
フタを開けてみると、この「ダメ虎」振りだ。
普段は散々な状況にも、滅多に目を逸らすことのない虎党でも
受け入れがたい状況であった。
伏線は、あった。
優勝した昨シーズン、オーダーの固定に拘り
それが選手からの信頼にも繋がった。
選手同士、不足した部分を補完しあうべく、
好不調のバイオリズムが交互に訪れる。
チーム全体が崩壊することは、
最後の日本シリーズ以外には無かった。
何よりも、中心選手の離脱といった
不測の事態が訪れなかったことが
戦力を維持する最大の要因になったのである。
翻って、今年のチーム状態を見ると
春先からの今岡誠の怪我からくる不調。
オールスター前後の重要な時期に発生した
抑えの久保田智之の骨折。
極めつけは、球界を代表するセットアッパーの離脱。
いかに、豊富な若手のピッチングスタッフを有する阪神としても
主力選手、特に「勝利への要」となる選手の
大量離脱は著しく戦力を低下させた。
有事に対する準備不足、といっては
結果論に対しての言い訳にすぎない。
淡泊な終戦を迎えようとしている状況に
余りにも淡泊な戦いを招いた
首脳陣の責任は大きい。
昨季覇者の阪神があっさり白旗 (大阪日刊スポーツ) - goo ニュース