[写真]普段、見慣れない広告板が“アウェー感”を一層高める筈が…。
正直、思っても見ない光景だった。
相手、東京アパッチは“我が将軍”であるリン・ワシントンを
シーズン内の復帰さえも危ぶまれるような怪我の“原因”となったチームであり
今シーズン、初黒星をつけられたチームである。
連休中の首都圏開催だ。
大阪からもクリスマス・バカンスを兼ねた熱狂的なブースターが
多数来場することが予想される。
有明コロシアム内は、さぞ殺伐とした雰囲気となっている筈だ。
そんな互いの緊迫感に身構えた予想は、
入口横のアルコールを販売する“小粋なバール”らしき場所で
談笑する大阪、そして東京ブースターを目にしたとき、
『あれっ?』と思わざるを得なかった。
繰り返すが、敵と笑顔で語りあえるような雰囲気では無い筈だ。
試合前のウォーミングアップの横で
松葉杖をついた痛々しいリン・ワシントンの姿を見ると
言葉は悪いが、報復行為さえも辞さないような試合の雰囲気こそ
この試合には相応しい、と。
だが、そんな思いと同時に東京ブースターから発せられた
大阪ブースターへのエール交換が
自分1人だけが描いていた“地獄絵図”が
他のブースターとは異なる未来予想図であることを
証明したようである。
大阪ブースターからも、
友好的なエールが交わされた瞬間、
自らのマイノリティー的な思想を一層、強めたようである。
敵と味方のブースターが
同じ入場ゲートを通過し、
同じ売店で飲食を共にし、
同じトイレで用を足し、
同じスタジアムでバスケットボールを楽しむ……
そこに、アウェー側を真っ向から否定するような
他のスポーツにみられる殺伐とした雰囲気は存在しない。
共に数分後に開始される試合が
すばらしき内容となることだけを願う……
間違っていたのは、
自分だけであったのかもしれない。
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