goo blog サービス終了のお知らせ 

CURVAなひととき

CURVA(クルバ)。イタリア語でカーブ、そしてゴール裏の席。あらゆるスポーツでチケットが安いCURVAから熱気を伝える

デレク・ジーターの『作り方』

2014年09月26日 23時50分15秒 | 野球
解説の小宮山悟氏のコメントが全てだろう。

デレク・ジーターと同様な選手は『二度と現れない』。

ヤンキースというチームに貢献し、ファンに愛され、何よりニューヨークに愛された男。
楽勝ムードのヤンキーススタジアムに神風が吹いたとしても不思議はない。
3点差で勝利だけを良しとしない磁場が生んだサヨナラ劇であったともいえる。
デレク・ジーターの最後は確かにニューヨークの地に刻まれた。

やはり、デレク・ジーターの『作り方』は、存在しないのかもしれない。

寒風の京セラドームに吹いた“熱き風”。

2010年11月11日 23時35分13秒 | 野球

 時計の針は、午後10時をさそうとしている。いくら屋内とはいえ、快適な温度調節機能が“落ちている”初冬の京セラドームでの野球観戦は想像以上に過酷だ。ダウンのベストを着込んでも、である。ドーム内を走る冷たい風が足下から昇ってくる環境に耐えながら、目の前の試合に集中する。あと1打席、“この男”の姿を見ようと-。
 均衡を突き破る1発-。その男が描いた放物線は、京セラドーム内が応援合戦で騒々しい中でもハッキリとわかる乾いた音とともに、レフトスタンドへ白球が吸い込まれていく。ホームランだというのに、というほど素早いランニングでホームベースへと帰着する。ベンチへ戻りながら、喜びを爆発させ、笑顔でチームメイトとハイタッチを繰り返す。トヨタ自動車の4番打者である的場寛一は、勝利を決めることとなる打点に興奮しているようであった。
 的場寛一のことは、ここに改めて記すこともないだろう。活躍が期待されたここ一番という時期に、怪我で満足なパフォーマンスを残すことが出来なかったプロ生活に、少なからず未練のようなものもあったのかもしれない。ノンプロでは最高峰のチームであるトヨタ自動車で活躍する姿は、熱狂的な阪神ファンならずとも胸打たれるシーンであったに違いない。熱き心を全面に出し、チームを牽引する的場寛一の姿に。この男は、“死んでいなかった”と-。

サッカー八百長監視システム導入 来季のJリーグ1部で(共同通信) - goo ニュース

日産自動車、「旅の終わり」

2009年11月22日 00時08分28秒 | 野球

 日産自動車の“旅”は終わった。
 延長戦、タイブレークの末、JR九州の前に敗れたのである。
 トヨタ自動車やパナソニックといった優勝候補を相手に
 神懸かり的な勢いで勝ち上がったチームも
 準決勝で歴史を終えることとなった。
 ただ、この試合も勝利の女神は日産自動車を見放してはいなかった。
 延長戦に入ってからも、「あと1本」で勝利という場面も確かにあった。
 結果的にスクイズの失敗が、勝利を逃すこととなったが、
 それまでのチャンスを生かせなかったことが
 敗因となったことは間違いない。
 何より、勝利に対する執念が
 廃部となる日産よりも、JR九州にあったように思われる。
 度重なるピンチも、堅い守備で乗り切り、
 13回の打線爆発に繋げたことは、
 決勝進出チームに相応しい勝利であった。
 
 試合終了後、日産応援団が陣取る3塁側から、
 紅白の紙テープが投げ入れられる。
 攻撃の際は、総立ちで最後の雄志を見守った応援団からは
 労いの声が多く聞かれた。
 この瞬間で、古豪の戦いは終えることになる。
 社会人野球界に君臨した名門は、
 世界的な不況の波を受け幕を下ろす。
 企業の支援では限界があることは、ここ数年、
 社会人野球に限らず、アメフトをはじめとした他のスポーツ界にとっても
 例外ではない。
 終わりは、新しい一歩の始まりでもある。
 新たな「伝説」は今までと違う形でスタートするはずだ。
 

日産野球、誇りを胸に50年の歴史に幕(読売新聞) - goo ニュース

湘南、11年ぶりJ1復帰に大きな勝利(読売新聞) - goo ニュース

脱線。

2009年09月18日 23時18分38秒 | 野球

 阪神タイガースがアツイ-。
 数ヶ月前にはチケットショップでも、
 定価割れといった「破格値」が続出していたタイガースが、である。
 通勤中、携帯電話で野球中継をチェックするサラーリーマンが
 随分と増えていることにも気づいた。
 リーグ1位の座が遠のく中、
 3位までは「優勝の目」がある、
 クライマックス・シリーズの恩恵であることは間違いない。
 一度、諦めたオジサン達も目の色を変えて「虎」を追いかける。
 プロ野球の盟主である在京球団ならば、
 こんな追い上げムードな状況を
 「メーク~」といった瀟洒なネーミングで煽るところだが、
 そんな雰囲気は微塵もない。
 阪神強よけりゃ、の世界は関西地方を明るくする。

キャプテン翼が東京五輪招致の切り札候補(日刊スポーツ) - goo ニュース

関西独立リーグの給与カットは悲劇か?

2009年08月29日 15時59分42秒 | 野球

 数年前だったろうか、
 ザスパ草津の選手(契約前だったろか)が、
 生活資金捻出のため温泉施設でアルバイトをしながら生計を立てる 、という
 ニュースがあった記憶がある。
 今季からフットサルのFリーグに参戦したエスポラーダ北海道も
 所属選手全員が“本職”を別に持ちながらプレーを続けている。
 タイトルに縁のないプロボクサーも、
 アルバイト無しでは生活ができないと聞く。
 いずれも、プレーをする環境としては最適というわけでは決してない。
 だが、生活するためにお金は必要だ。
 何らかの形で収入減を確保するのは最低限必要だろう。

 関西独立リーグ所属の3チーム(大阪/紀州/神戸)が、
 10月分の給与20万円を全額カットする方針を固めた。
 NPB入りを目標とする多くの選手にとっては、
 収入が途絶えることで、練習や試合に集中できない理由になるだろう。
 貯蓄のない選手にとっては、野球を断念する選択も迫られる。
 ただ、他のスポーツとの比較論は適さないが
 一定の収入が確保される、という状況は
 比較的恵まれた環境下にいる部類に位置していたのではないだろうか。
 ここは己を鍛錬する時期と割り切って、
 過酷な状況を乗り越える方法を模索する。
 
 給与カットを悲劇と捉えるか、それとも……
 
 NPB入りを目指す期間に強靱な精神力を得ることは
 決して無駄にはならない筈だ。
 

五輪で完敗…森本 オランダに雪辱弾誓った(スポーツニッポン) - goo ニュース

強力なパトロンの存在が「財政難」を救う?

2009年07月30日 22時14分55秒 | 野球

 かつての世界的な芸術家にとって、
 パトロンの存在が重要だったことは知られた話である。
 前衛的な作品を数多く残したパブロ・ピカソにとっても、
 苦しい制作作業にはパトロンの援助が不可欠であった。
 芸術の域に限らず、医学的な研究などにとっても同様である。
 経済的な援助を行うかわりの「見返り」が存在する場合も
 もちろん、あったかもしれない。
 決して、援助のみが全てのパトロンに当てはまるわけでもないだろう。

 関西独立リーグ、神戸9クルーズは中田良弘監督を解任した。
 プロ野球選手を輩出することを目的としたリーグであって、
 チームの成績が現場トップの立場を危うくすることはない。
 どうやら、今回の解任問題は「パトロンへの配慮」の足りなさに
 端を発したようである。
 選手の鍛錬こそ、ファーストチョイスと捉える中田監督と、
 財政難に苦しむチームにとって、
 スポンサーへの配慮が最重要と考えるチームの齟齬が生んだと言える。
 少しでもチームを、そして選手を強化したい監督の意向と
 少しでもチームを存続させたい球団首脳の意向の対立である。
 互いに誤った考えではなかっただけに、
 少しもの歩み寄りが不可能だったことが残念でならない。
 確かに、スポンサーは集まれば集まるほど、
 チームの運営が潤うことは間違いない。
 100年に1度の不景気である時代に、
 贅沢な資金だけを提供する企業は皆無だろう。
 相応な見返りを期待するからこその支援だというのも理解できるのだが……

 関西独立リーグをはじめ、
 地方の独立系野球リーグは、いずれも財政難と聞く。
 だからこそ、チーム運営を陰で支援する強力なパトロンの出現が待たれる。
 神戸9クルーズにとっても…… 
 

神戸・吉田えり投手が当面休養 体調不良など理由に(共同通信) - goo ニュース

プロ野球のオールスターゲームは必要か?(その2)

2009年07月27日 22時30分59秒 | 野球

 12球団からの選出である。
 選出された選手にとって、これ以上の誉れはないだろう。
 しかし、オールスターのメンバーに選出され、
 普段の公式戦とは違った勝負を試してみたい、なんて聞けば、
 その選手にとって「普段の勝負」とは一体、何なのだろう。
 ピッチャーから発せられる“オール直球”勝負に代表される
 オールスターゲーム特有の“お祭り感”が
 最近は特に強いような気がしてならない。
 変化球を織り交ぜた投球スタイルで成績を残したからこそ
 活躍の場面も増えた選手も多いだろう。
 メンバー全てが「本格派」であるならばこそ、
 直球勝負の醍醐味が成立するのではないだろうか。 
 

J1千葉・ミラー監督解任、後任は江尻コーチ(読売新聞) - goo ニュース

プロ野球のオールスターゲームは必要か?(その1)

2009年07月24日 21時49分52秒 | 野球

 プロ野球のオールスターゲームの魅力が
 薄れてきているように思うのは私だけだろうか。
 リーグが違う投手と打者が
 「夢の対決」として真っ向勝負することに対して、
 異論を唱えるつもりは毛頭無い。
 ただ、世間で言われているように、「インターリーグ」の存在が
 少なからず影響していることは間違いない。
 優勝を争うチーム以外ならば、
 1年で数試合に限られたオールスターゲームという
 本当の意味での「交流戦」は貴重であった筈だ。
  
 
J2試合で差別発言騒動、リーグが注意通達(読売新聞) - goo ニュース

阪神タイガース、天才の“変身”が生んだ猛攻(2009年5月27日@甲子園)

2009年05月28日 23時50分26秒 | 野球

 仕切直しとなる打席に、燃える材料は十分に揃っていた。
 6回の攻撃で2死1塁からの盗塁死により、
 お預けとなった打席は先頭打者としてのものである。
 今岡誠は数年前は打点王にも輝いた男である。
 得点圏までといわないまでも、
 得点が匂う状況で打撃機会が失われることは考えられなかった。
 かつての話、ではあるが……
 極度の不振で2軍暮らしが続いた天才にとって、
 今、阪神タイガースというチームにおける自らの立場を
 象徴するかのようなシーンは、
 “期待薄”としてのものでしかない。
 だからこそ、形となる結果が欲しかったのだろう。
 決して、俊足とはいえない足で、
 2塁を、そしてヘッドスライディングで泥臭く狙った姿は
 素の今岡誠が現れた瞬間でもあった。

 このままでは終われない……
 先発投手が試合を作りながら、見殺す展開が続く。
 この日も6回まで無得点と、下柳を同じ目に遭わす雰囲気は漂っていた。
 それだけに、今岡誠、そして阪神タイガースにとっても
 後がない状況だったのである。
 7回の猛攻は、この男の“変身”が起爆剤となったことは
 間違いない。

フジ本田朋子アナとアツアツ…長谷部、陰のMVPだ!(夕刊フジ) - goo ニュース

日本代表・原監督の気になる振る舞い

2009年03月16日 22時37分04秒 | 野球

 どうも気になってしまう-。
 大一番であるキューバ戦に勝利し、
 最終ラウンド進出が手の届く場所にきているにもかかわらず、
 ある心配がぬぐい去れないのだ。
 
 シミュレーション以上の快勝-。

 原監督が発したキューバ戦の総括だ。
 確かに戦前では優勝候補筆頭を相手に苦戦が予想された上、
 快速左腕を打ち崩したのだから、
 分析から戦いまでの方策が当たったことは間違いない。
 セットポジションで不安定な投球を見せるチャプマンに
 積極的な走塁でリズムを崩した戦術は
 予想以上に“ハマった”。
 自らの策が次々と的を射るのだから
 表現のしようがない心地よい気分になることもわかる。
 それでも気になってしまう。
 1次ラウンドの韓国戦に勝利した後の指揮官の姿が蘇る。
 貧打で中国相手に快勝といかなかった直後に
 韓国を投打で圧倒し、コールドで勝利を得た直後に指揮官に姿に-。
 そこには笑みというよりも、
 笑いを堪えきれないというような指揮官の表情があった。
 キューバ戦でのコメントを借りるのならば、
 韓国戦も「シミュレーション以上」の結果を得られた
 ことが指揮官の口元を緩めさせた原因なのだろう。
 その後の“敗戦”との因果関係は認められないかもしれないものの
 最高指揮官の一時的な気のゆるみが選手に伝播したとなれば
 いささか軽はずみな行為は重罪へと変化する。
 日本代表にとって、
 シミュレーション外のマイナス効果、が無いことを祈りたい。

4強懸け、3度目の日韓戦 WBC2次ラウンド(共同通信) - goo ニュース