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CURVAなひととき

CURVA(クルバ)。イタリア語でカーブ、そしてゴール裏の席。あらゆるスポーツでチケットが安いCURVAから熱気を伝える

日本のプロ野球界は、大リーグの2軍なのか1

2006年10月16日 21時52分26秒 | 野球
 今年も日本から渡米する選手がいそうだ。
 球界の代表的両腕、
 西武ライオンズの松坂大輔と
 猛虎の鉄腕、井川慶である。
 今のところ、球団がポスティングでの移籍を
 容認していると言われる松坂。
 かたや、夢の実現を主張する井川と
 ポスティングでの移籍を断固として認めない阪神とは
 今年も「平行線」を辿る様相である。
 
 「日本のプロ野球界は、大リーグの2軍ではない。」

 ある、阪神球団首脳が発した言葉である。
 その言葉だけを覗くと、全く異論はない。
 大リーグの2軍とは、即ちマイナーリーグを指すものであって
 太平洋を挟んだ、日本プロ野球ではない。
 勿論、この言葉の趣旨が、
 大リーグ選手養成所として見られる日本野球、という
 育成側(=日本球団)から視点としての
 位置づけへの懸念であることに他ならない。
 スター選手の流出は、球団の健全型経営を根本から脅かす。
 FA破りの移籍行為は、球団への反逆だ、と。
 何故か「雇う」側ばかりの問題だけが、
 何故かクローズアップされるのだ。
 海を渡った選手達の身分保障が
 必ずしも確保されていないにも関わらずにだ。
 
 数年前に遡るダメ寅時代に
 ローテーション投手として活躍した藪恵壹-。
 彼の行く末を知るものは、
 一体、どれ程いるのだろう。
 過去の日本における名声や実力がいかに無意味かは
 中村紀洋がロサンゼルスで受けた「境遇」を
 思い出せば明確である。 

阪神有終の美、井川がヤクルト完封で14勝目(読売新聞) - goo ニュース

「ハンカチ効果」に見えるプロ野球の未来

2006年10月03日 21時50分23秒 | 野球

 国民体育大会決勝は、三度宿命の対決となる。
 高校生による硬式野球大会である。
 ただ、それだけだ。
 兵庫県開催とはなっているものの、
 会場は高砂市営球場であって『聖地』ではない。
 加えて、勝ち進んだとしても、次へと繋がる戦いでもない。
 そんな肩の力が抜けた大会だからなのだろうか。
 登場する選手達の『見せ場』が多いような気がする。
 球場キャパシティの問題で、
 観戦できる人数が制限される。
 真夏の「ハンカチ」フィーバーから繋がる人気は
 連日、整理券が必要な程の盛況ぶりだ。
 
 駒大苫小牧の田中将大には「悪童ぶり」を。
 早実の斉藤には「ハンカチ王子」としての気品を。
 鹿児島工の今吉(君!)には「気合」をと
 観衆の目は、彼ら一挙手一投足を逃すまいと必死だ。
 
 そんな状況からか、
 それとも甲子園から続く、「好興業」へとお礼からか
 観衆の「お決まりな要求」に対し、
 快く応える姿が何だかほほえましいのだ。

 準決勝-。普段はクールな王子も、
 大会マスコットのはばタン!ハンカチで
 熱戦にアクセントをつける。
 彼らは、紛れもなく「アマチュア」というのにだ。 

 地域密着や新たなファン層の掘り起こしによって、
 勝ち組とそれ以外が鮮明となったプロ野球。
 ただ、ファンと選手の垣根は
 同じプロフェッショナルである
 Jリーグの足下にも及ばないのが現状だ。

 どうしても超えられない垣根-。

 雄弁なアマチュアと、無口なプロ-。
 好対照な両者と、それを取り巻くファンの姿こそが
 プロ野球隆盛への鍵となるような気がしてならない。

決勝は早実-駒大苫小牧 兵庫国体の高校野球硬式(共同通信) - goo ニュース

日本、4日ガーナ戦 攻守の練習繰り返す(共同通信) - goo ニュース

甲子園の激闘は「過去」なのだ

2006年09月30日 00時35分11秒 | 野球

 激闘から、1ヶ月強-。
 甲子園を沸かせた高校球児達が、再び兵庫県に集結する。
 国民体育大会の硬式野球だ。
 連日、ワードショーを賑わせたスターの登場とあって
 会場となる高砂市野球場でも、徹夜組まで出る始末だ。
 ただ、「魂」を込めた戦いは既に終わっているのだ。
 高校野球選手権との「格」の話は不適切かもしれないが
 そもそも国体とは、
 高校球児にとって「エキシビション」的要素が強い。
 既に1・2年生による新チームで始動している状況にあって
 引退ゲームとなる3年生を快く送り出す。
 そんな趣旨の大会に一抹の不安を覚える。
 もう一度言う。

 「魂」を込めた戦いは既に終わっているのだ。

 精神的にも余裕が出た選手によって、
 意外性のある好プレーが発生する可能性もある。
 しかし、エキシビションである以上、
 「あの夏」を超える戦いは、断じて再び訪れない。
 激闘に覚醒された人間は、
 今回だけは物見遊山なファンに
 道を譲るべきである。 

入場整理券求め徹夜の列 国体高校野球硬式 (共同通信) - goo ニュース

新庄剛志が似合う『姿』とは…

2006年09月27日 22時32分06秒 | 野球

 かつて虎党は、お立ち台でのこの男の発言が
 不吉な前触れと考えていたところがあった。

 『明日も勝つ!』

 新庄剛志がマンモス甲子園で、
 大観衆の後押しもあろうが、こう宣言する。
 決まって翌日の試合はサッパリだった。
 前夜の獅子奮迅な活躍がまるで幻だったかのように
 そこには別人となった彼がいるのだ。
 4タコ、5タコ。続く凡打に何度、「またか」と呟いたことだろう。
 「宇宙人」。センスが足りない、と
 引退をほのめかす爆弾発言の陰に
 敬遠のボール球をサヨナラ安打へと
 変化させてしまう意外性。
 加えて、「オンナ子供」に関する勝負事には
 無類の強さを発揮する。
 子供の日の新庄剛志は、ヒーローでそのものであった。

 9月27日。
 北海道日本ハムファイターズは、
 レギュラーシーズンの1位を確定させた。
 そして、新庄剛志の『区切り』となる日でもあった。
 戦いを終え、纏える阪神時代から親しんだ背番号63を
 静かに脱いだ。
 リストバンドとともに、己の定位置である
 センター付近に『分身』として封印する。
 歩んできた道を噛みしめながらか、
 ベンチへと無言で進む。
 かつて、雄弁さを誇り
 様々な記憶を刻んだ男のケジメは静かに終わった。

 終わり無き終章。
 日本ハムはプレーオフに進出する。
 静寂が似合わないこの男に、
 戦いはまだ続くのだ。

 [写真]札幌の夜はアツイ。夢の2幕は阪神タイガースとの頂上決戦か?

巨人桑田謝罪へ、HP更新の意向 (日刊スポーツ) - goo ニュース

大嶺 ショック響き練習無断欠席 (スポーツニッポン) - goo ニュース

「広島市民球場的理論」に思う不満

2006年08月27日 22時45分27秒 | 野球

 「虎」のマチから、「鯉」のマチへ-。
 1泊2日で大阪から広島へ小旅行。

 かつて、何本もの広島市民球場特別アーチにより
 演出されたドラマは数多だ。
 普段より見慣れているマンモス甲子園に比べると、
 この市民球場のサイズには、成る程というような納得感と
 せめて外野が数メートル長かったら、といったような
 残念な気持ちが自然とこみ上げる。
 互いにイコールコンディションでの戦いであるだけに
 必ずしもアウェーが絶対的に不利という訳ではない。
 だが、甲子園という場所と比べると
 圧倒的な確率で多く出現する「予期せぬ一発」の存在が
 どうしても納得できないというのが本音である。

 そんな比較論を述べている間に…… 

 阪神タイガースは、長かったトンネルを抜け
 火曜日からの、首位中日ドラゴンズとの
 「絶対に負けられない」戦いに弾みをつけた。

 [写真]原爆ドーム裏にそびえる広島市民球場の照明灯。
     かつて、この球場の特性が幾多のドラマを演出したことだろうか。

G大阪、引き分けて得失点差で首位明け渡す (読売新聞) - goo ニュース

鹿島、小笠原のメッシーナ移籍を容認 (読売新聞) - goo ニュース

虎党が「参戦」出来ない寂しさ

2006年08月25日 21時27分50秒 | 野球

 ビデオ録画。いや、ハードディスクやDVDへの録画か。
 いずれの方式でも構わない。
 言わんとするところは、阪神タイガースの負け内容が
 ここ数試合、余りにも酷似していることだ。
 昨シーズン、優勝の原動力となった「JFK」。
 怪我での離脱で、前カードの広島戦からのそろい踏みだ。
 試合勘が衰えている状況は否めない。
 ただ、プロである以上、それは理由の一つには
 数えられない。
 起用する側の首脳陣と選手の気持ちのズレが生む負の連鎖-。
 まさしく、首位を追走すべき阪神を襲う病魔の源は
 偏に首脳陣の「迷い」に他ならない。

 病み上がりの救援陣は、試合を「締め」られるのだろうか。
 四球から崩壊する中継ぎ陣のコントロールは問題がないか。 
 先発陣は「試合をつくる」ことができるのか。

 これら、守備における心配事項は各チームに共通する。
 ただ、連敗を続け、歯車が噛み合わないチームにとって
 余計な心配事は、即、起用ミスへと繋がる。

 甲子園での伝統の一戦-。

 先発福原の調子は、決して悪いものではなかった。
 巨人のエース、上原にヒット2本を献上していること以外は。
 そんな、唯一の「心配事」から
 投手起用ミスという綻びを生む。
 ウイリアムスや久保田の「炎上」へと繋がる悪い流れは
 最近続く負の連鎖を象徴するシーンではなかったか。

 「観戦ではない-。」
 「参戦である。」

 2007年度の阪神タイガース公式ファンクラブの
 入会を促すキャッチフレーズだ。
 首脳陣の悩みが生む連敗。
 「密室」での出来事に
 入りこむ余地がない虎党にとって
 何ともやるせない数日間である。

 [写真]あの劇的な京セラドームでの一戦は何だったのか? 

「最後までJFK」甲子園で球児締めだ! (大阪日刊スポーツ) - goo ニュース

高校野球。決勝限定観戦の禁を破る理由<特別編2>

2006年08月24日 23時23分38秒 | 野球

 照りつける太陽の威力は、午後3時を迎えても
 衰える気配を見せない。北国出身の色白の肌には酷な状況だ。
 涼を求めるというよりも、影を求めるといった消極的な行動で
 住之江球場脇の木陰に「愛車」を近づける。
 
 住之江球場-。
 大阪では、高校野球の予選でも使用される球場である。
 両翼90mで住之江公園内に佇む姿は、長閑な空気を作り出す。
 一際高くそびえる、錆び付いた照明灯や
 スコアボード裏に広がる森林地帯。
 外野で守る選手には、野次よろしく蝉が大声を張り上げる。

 そんな、盛大な野次を受けているのは……

 高校野球は、「本戦」が盛りである。
 予選はとうに終了の筈だ。
 社会人野球の図太さに似た「安定感」もないようだ。
 それは、平凡な外野フライを
 簡単に落球した様子からも伺える。
 大学のサークルか、同好会か……

 スコアボードのチーム欄に目を移す。
 北海道大学-東北大学。
 予想が遠からず近からず、といった結果であったが、
 それよりも、猛暑の住之江球場で
 北日本の、それも両校とも国立大学のチームが
 試合を行っている状況に、妙な興味を感じた。

 5回終了時点で「8対8」-。
 東北大学の投手は背番号47だ。
 セットポジションから投球動作へ。
 左腕ということもあり、
 巨人の47番のようなクロスファイヤーを想像する。
 速球派か。それとも、大きなカーブを駆使する技巧派か。
 ここでの予想も、結果は遠からずとなった。
 投じられたボールの迫力は、お世辞にも十分とはいえない。
 ただ阪急ブレーブスの技巧派、星野伸之のような
 リリースポイントをカモフラージュする独特の投球フォームは、
 見応え十分である。
 北海道大学の打者に、悉く痛打される様子を見ると
 リリースポイントへの視野は
 存分に確保されているようではあるが。

 メインスタンドには、
 マネージャーと思われる2人の女性が
 文字通りネット裏に張り付き、
 試合の様子を撮影する。
 周辺に、他の客は皆無だ。
 
 両ベンチから発声される野次以外は蝉の声。
 北国の両校が対戦する得体の知れない公式戦。
 
 何という特異な雰囲気。
 だが、決して悪くない。
 自分にとっての「心地よさ」という引力に
 強烈に引き込まれていく。 

石原知事「実に痛快」 早稲田実がV報告 (朝日新聞) - goo ニュース

高校野球。決勝限定観戦の禁を破る理由<特別編1>

2006年08月23日 19時14分31秒 | 野球

 8月14日-。
 朝の緊急ニュース。東京が大停電らしい。
 クレーン船が高圧電線を「破壊」したことが原因らしい。
 この暑い中、クーラーも効かぬ状態で耐えられるかと
 他人事ながら思う。ああ、冷蔵庫も止まるのか。
 今更ながら、普段何気なく使用する電気だが
 有難味が解るのは、こんな「一大事」の場合だけなのかもしれない。
 
 そんな、インフラ整備の大切さを感じながら、
 愛車のロードバイク「TREK」号を大阪港に向けて走らせる。
 炎暑の中、木津川沿いの鐵工所を駆ける。
 工場脇の策外から、赤々とした溶炉を覗くと、
 自然と体感温度は10度以上は高く感じられる。
 場内で働く作業員を眺めると、
 炎暑を駆ける自分が、
 幾分恵まれているような気がした。
 
 渡船を待つ間、木津川河口付近に目を移動する。
 高圧電線は、この川の上空にも張られていた。
 普段は、まじまじと見ることのない風景だが
 新たな発見という新鮮さに
 心を躍らされる。
 
 何か発見できそうだ……

 そんな根拠の無い予感を胸に、
 人気のない水道施設の外周道路を
 強めのペダリングで進む。
 
 [写真]木津川渡船乗場上空。新木津川大橋を眺める。
     渡船客は自分以外にいないようだ。

西武松坂、佑ちゃん「プロですぐ通用」 (日刊スポーツ) - goo ニュース

“昨年の甲子園のスター”早くもスケールダウン (夕刊フジ) - goo ニュース

高校野球は「魅力的」か?2

2006年08月23日 00時29分53秒 | 野球
 
 通常のニュースやスポーツ番組に加え、
 ワイドショーもと、ここ連日は「早実-駒苫」一色である。
 特に早実の斉藤、駒苫の田中の両エースは
 生い立ちから親友、友人知人の果てまで
 深く掘り下げられている状況に、少々驚きもあるのだが。
 両校選手には、とにかく目一杯、休息してもらいたい
 というのが今の心境である。
 
 高校野球は「魅力的」か?

 この問いに答えを見つけるべく決勝戦を観戦した。
 高校野球はアマチュア野球の一部である。
 試合でのミスは、本人の生計に直結する、といった
 プロのような厳格さは皆無である。
 勿論、最終的にプロを目指す選手が
 一つのミスによって「候補圏外」に去る可能性は
 あり得るの。だが、送りバントを決められなかったり
 チャンスでヒットを放てなかったからといって、
 学校を去らねばならぬといった、法外な厳しさも無い。
 極論だが、エラーをして負けたといっても、
 それこそ「村八分」にあう可能性は、
 以前の方が高かったような気がする。
 本質的には、間違いなくプロの方が厳しい。
 言わずもがな……

 「無償」な部分を追い求める美しさ……

 プロ野球との違いから、高校野球の魅力を問われた場合、
 この一言に集約されるのではないだろうか。
 技術や戦術レベルは比べるべくも無い。
 それでも、尚、炎暑に連日5万人を集めるコンテンツで
 あり続ける高校野球。
 チームへの貢献度が、年俸という物差しを用いるプロ野球。
 「下世話な卑しさ」という贅肉を削った
 先鋭化された部分を極限まで表現された状況に
 我々は素直に感動するのではないか。
 それが、炎暑の状況であれば尚更だ。
 
思わぬ注目「斎藤投手と同じハンドタオルが欲しい」 (読売新聞) - goo ニュース

斎藤4連投で早実初の夏制覇…執念で駒苫田中打ち崩す (夕刊フジ) - goo ニュース

敗者となった駒苫に見る「王者の流儀」

2006年08月21日 23時31分32秒 | 野球
 
 決勝再戦は、残念ながら「街頭テレビ」での観戦に
 なってしまった。それも、昼休憩の1時間だけである。

 結果については、互いの総力の副産物に過ぎない。
 元来、健闘を称え、「両チーム勝利を」といった
 事なかれな風潮には、断固反対の態度を貫いてきた。
 しかし、満場での「第1戦」で
 選手達の勝利への執念や、逆境を跳ね返す逞しい精神力に接し、
 改めなければと考える。
 それ程、両チームの監督や選手から迸る
 勝利への欲求が強く感じたからに他ならない。

 これまで、郷土の代表として見守った駒大苫小牧。
 決勝以外の観戦の禁を破ってまで駆けつけた青森山田戦。
 第1試合の雰囲気を味わいたいとの
 軽い気持ちが吹き飛ぶ程の緊迫とした逆転劇。
 エース田中の存在ばかりが、クローズアップされる中、
 それまで、どこか「世代のエゴイスト」に遠慮がちだった脇役達。
 9回裏に、起死回生の同点弾を放った中沢らの躍動は
 チームの一体感を生ませ、試合展開の劇的さからも
 3連覇を強く予感させた。

 妥協を許さない厳格さ-。

 まさに、球史に残る大熱戦を演じたチームは
 「腐ったミカン」を徹底的に排除した厳格な武者であった。
 不注意によるミスや、集中力を欠いたプレーには厳罰を処する。
 先の青森山田では牽制死。
 そして、準決勝の智弁和歌山戦では複数のエラー。

 チームを負へ導く者への制裁は、
 選手交代やスタメン落ちといった采配に表れる。
 決して場当たりできではなく、
 指揮官の明確なチームへの意思表示は
 自然と指揮官の、そして選手同士の「信頼」となり
 和が保たれるのである。
 この「妥協無き戦い」により、
 決勝のステージまで辿り着いたといっても
 過言ではないだろう。

早稲田実、4―3で駒大苫小牧下し悲願の初優勝 (朝日新聞) - goo ニュース