[写真]阪神タイガースの“クルバ”となるライトスタンドに向かう。
駒大苫小牧は一塁側…
前日、甲子園観戦によっての“負傷”が痛む。
両膝上に負った火傷に近いような日焼け跡は
歩行する度に痛みを脳内神経に伝達する。
そんな、一般的な行動さえもままならない状況で
今日も甲子園へと足を運ぶのだ。
巡礼地への導きのような行動は、
今や年中行事となった“道産子代表”の応援に他ならない。
第1試合の開始時刻である午前8時半に参上するための
過酷な早起きに比べたら、
第4試合への巡礼は何と容易いことだろう。
早起きの必要もなければ、
強烈な朝日に照らされ、体力を消耗する心配もないのだ。
それでも、前日の“経験”を踏まえ
随分な装備をしたものだと自分でも何だか笑ってしまう。
西日に照らされるだろう、ということから
半ズボンは、止めにする。
そして、大きめのスポーツタオル数枚を身体に纏う。
これで、反火傷状態の惨状からはかなりの確率で救われる筈だ。
装備を纏うことによる蒸し暑さは、
焼けただれ風呂場で絶叫することと天秤にしたら
何てことはないのである。
準備は整った-。
甲子園周辺の国道43号線高架下には、
西日を避けた高校野球ファンがごった返す。
土曜日、そしてお盆休みと重なった、ということもあり
懐かしい北海道弁も至ることところから聞こえる。
関西という土地でありながら、
出場する地方から訪れた、そして自分のように
関西に住みながら郷土代表を鼓舞するために来場する、といった
人達が甲子園を取り囲むのだ。
まさに、ローカリズムの極致、である。
普段は、
特に意識することはない“郷土愛”ではあるが、
甲子園への途上を同窓会、いや墓参にも近いような気持ちで
歩を進める。
そこには、“集まる”ことが重要なことであって
勝つことや負けることは
さして重要なことではないのかもしれない。
もっとも、
当の“甲子園戦士”達にとっては
勝利以外に考えられないことなのだろうが。
FW除くカメルーン戦の日本代表、闘莉王以外はアジア杯組(読売新聞) - goo ニュース