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CURVAなひととき

CURVA(クルバ)。イタリア語でカーブ、そしてゴール裏の席。あらゆるスポーツでチケットが安いCURVAから熱気を伝える

そして今日も甲子園へと足を運ぶ(2007年8月11日)その1

2007年08月15日 00時16分12秒 | 野球

 [写真]阪神タイガースの“クルバ”となるライトスタンドに向かう。
     駒大苫小牧は一塁側…

 前日、甲子園観戦によっての“負傷”が痛む。
 両膝上に負った火傷に近いような日焼け跡は
 歩行する度に痛みを脳内神経に伝達する。
 そんな、一般的な行動さえもままならない状況で
 今日も甲子園へと足を運ぶのだ。
 巡礼地への導きのような行動は、
 今や年中行事となった“道産子代表”の応援に他ならない。
 第1試合の開始時刻である午前8時半に参上するための
 過酷な早起きに比べたら、
 第4試合への巡礼は何と容易いことだろう。
 早起きの必要もなければ、
 強烈な朝日に照らされ、体力を消耗する心配もないのだ。
 それでも、前日の“経験”を踏まえ
 随分な装備をしたものだと自分でも何だか笑ってしまう。
 
 西日に照らされるだろう、ということから
 半ズボンは、止めにする。
 そして、大きめのスポーツタオル数枚を身体に纏う。
 これで、反火傷状態の惨状からはかなりの確率で救われる筈だ。
 装備を纏うことによる蒸し暑さは、
 焼けただれ風呂場で絶叫することと天秤にしたら
 何てことはないのである。

 準備は整った-。

 甲子園周辺の国道43号線高架下には、
 西日を避けた高校野球ファンがごった返す。
 土曜日、そしてお盆休みと重なった、ということもあり
 懐かしい北海道弁も至ることところから聞こえる。
 関西という土地でありながら、
 出場する地方から訪れた、そして自分のように
 関西に住みながら郷土代表を鼓舞するために来場する、といった
 人達が甲子園を取り囲むのだ。
 まさに、ローカリズムの極致、である。
 
 普段は、
 特に意識することはない“郷土愛”ではあるが、
 甲子園への途上を同窓会、いや墓参にも近いような気持ちで
 歩を進める。
 そこには、“集まる”ことが重要なことであって
 勝つことや負けることは
 さして重要なことではないのかもしれない。

 もっとも、
 当の“甲子園戦士”達にとっては
 勝利以外に考えられないことなのだろうが。
 

FW除くカメルーン戦の日本代表、闘莉王以外はアジア杯組(読売新聞) - goo ニュース

そして今日も甲子園へと足を運ぶ

2007年08月11日 11時31分13秒 | 野球

 [写真]甲子園の一部、リニューアル工事によりツタの部分は
     緑色をした模様柄の板で覆われる。

 真夏の、そして一番気温が上昇した時刻に過激な運動を行う。
 外国人が高校野球そのものの意義や行為に納得できない
 ということは耳にする。
 だが、イニングが終わるたびにウグイス嬢から発せられる
 熱中症に対する注意喚起のアナウンスからも解るように、
 このような過酷な環境を体験してまでも
 観戦する理由がどうやらありそうである。

 春の選抜大会が、前年秋に行われた大会の成績評価によって
 出場校が決まるシステムに対し、
 夏は純粋に都道府県予選をせいはしたチームが出場となる。
 北海道生まれの僕が、春も夏も故郷を代表するチームが
 甲子園を躍動する姿を、ごく自然に当たり前の光景として捉えていたのに対し、
 他府県ではこうはいかない。
 近畿や東海と言ったブロック大会で勝ち進み、
 さらに地域性を考慮された、いかにも曖昧な選考方法を
 勝ち抜けた高校のみが辿り着くことが出来るのだ。
 春より“夏”が盛り上がるのは、こうした理由なのかもしれない。
 勿論、負けたら部を引退、という追い込まれた状況に立たされる3年生が
 秘められた力を発揮する姿や、
 “最後”の気負いからか、逆に力を存分に出せないまま
 大会を去る姿が、観る者の心を掴むのかもしれない。

 しかし、この疑問点を自分にぶつけてみると
 どうやら答えは導き出せそうである。
 大阪に居を構えて15年近くが経過する。
 大学在学中や社会人生活が始まった頃は
 よく故郷、“北海道のおすすめ”を訪ねられたものだった。
 一般にガイドブック取り上げられない、場所やモノを紹介すると
 それは随分と喜ばれたものだ。
 しかし、ここ数年は蓄積された故郷のメモリーが、
 幾分、老朽化してきたこともあって穴場は万人が知るべき場所にと
 変貌しているようである。
 遠く故郷を離れる自分が、“接点”を失いつつある現状-。
 甲子園に出場する、道産子代表を観ることで
 年々、細くなる故郷との接合部を補う。
 まさに、ローカル思想の極致が“大甲子園”なのではないだろうか。
 
 強烈な日差しの下、
 水を浴びるように補給しながらの観戦は
 確かに過酷である。
 だが、自分にとって
 墓参以上の価値が、ここ甲子園には存在するのだ。
 
 

帝京垣ケ原10K0封/夏の甲子園(日刊スポーツ) - goo ニュース

高校野球、それは“彼ら”にとっての日常

2007年07月23日 22時06分24秒 | 野球

 [写真]足場は悪い。ジメジメとする。そんな環境は気にしない。
     彼らは今年も球場へと足を運ぶのだ。

 何だかんだと言っても、高校野球は彼らにとって
 この季節に無くてはならない重要なモノなのである。
 奨学生、越境入学…。いつもにも増して、“逆境”状態であった筈が
 フタを開けてみれば…いつもの光景である。
 試合を行う高校球児を指しているのではない。
 プレーする高校生を見守る“彼ら”の行動なのだ。
 平日の昼間。およそ、サラリーマンにとっては例外的とも思える時間に
 外野フェンスへ顔を埋めんばかりにかぶりつく。
 そこには、古豪対平凡な公立校といった
 思い当たるような心惹かれるトピックが無いにもかかわらず、だ。
 大阪桐蔭の中田翔のような花形選手は、ここには存在しない。
 両翼90mで昭和の雰囲気さえも感じる都会の“ローカル球場”である。
 ここには、外野席は存在しない。
 公園内の鬱蒼とした林に囲まれ、
 ふと油断すると大量のハチや蚊の急襲だ。
 それでも、彼らは駆けつける。
 まるで、己の一つ重ねた年齢を確かめるかのように。
 
 大阪・住之江公園野球場-。
 700円の内野自由席券では味わえない趣が、ここには、ある。
 再び、暑い夏がやって来たと実感する瞬間。
 

Jリーグ・オールスター出場者発表、得票最多は清水の藤本(読売新聞) - goo ニュース

雨のち“劇勝”の東京ドーム(2007年7月12日)その6

2007年07月19日 22時49分28秒 | 野球

 [写真]最終回、ダーウィンが打ち込まれ1点差に迫られたのも“演出”か?
     そう思わせるような一進一退の攻防であった。
     試合終了が午後11時20分…。

 延長戦も11回を迎えた。
 四球を連発し、乱調気味であった先発投手は、もうマウンドにいない。
 ヒットを打たれても、粘り強いピッチングで猛虎打線を封じた
 先発投手もマウンドには、いない。
 両チームの誇る、強力な救援陣もマウンドには、いない。
 出尽くした感がある球場にも、3塁、そしてレフト側を除いて
 観客もまばらである。
 一線級の顔見せが終了した“興行”に対し、
 この後、何を求めることがあろうか?といった表情を見せながら
 急勾配の階段を下る。
 まるで、スタンドに残った者を嘲るように映ったのは
 気のせいだろうか。

 『主役無き戦い-』が幕を開けたのだ。

 確かに、“打ち止め”感は漂う。
 巨人の7番手投手、会田有志は前日、
 猛虎打線を前にして完全に崩されている。
 現在、同点である。
 にもかかわらず、勝利に対して等しくチャンスを有しているとは
 思えないような苦肉の起用が見て取れる。
 長い回も任せられるダーウィンを隠し玉として起用した阪神とは
 対照的な閉塞感が巨人を襲う。
 思えば、この時点で第一の勝負は決していたのかもしれない。
 
 11回、阪神の攻撃。
 藤本敦士が執念で放ったボテボテの内野安打が流れを呼ぶ。
 犠打で2塁へと進めた直後の
 今岡誠の強烈なショートライナーが
 両チーム明暗を分けた。
 藤本が飛び出していたならば、
 阪神の勝利は消滅していた可能性も捨てきれないのだ。
 試合には流れが必要なことは言うまでもない。
 
 思えば2塁を巡る攻防が、
 この3連戦を象徴していたような気がしてならない。
 前々日、藤川球児を捕らえかけた巨人打線。
 小笠原道大のショートゴロから、
 鳥谷敬の捕球、そして2塁をカバーした関本健太郎。
 1塁からの走者であった谷佳知が滑り込んだ微妙なタイミングでの結果は
 巨人の追い上げを封じた。

 アウトになるものと、ならないものと-。 
 
 12回、桜井広大の3ランにより決着させたのが
 前の回、一つの塁を巡る攻防だった、と結論づけるのは
 決して的はずれではないような気がする。
 

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雨のち“劇勝”の東京ドーム(2007年7月12日)その5

2007年07月18日 23時31分56秒 | 野球

 [写真]延長戦突入で空席が目立つ東京ドーム。


 8回表の攻撃。
 フラストレーションは溜まれば溜まる程、
 解放された時の爆発は激しい。いや、爽快なのだ。
 だが、矢野輝弘の2塁打により同点に追いついたときの興奮状態が
 嘘のように、妙に落ち着いた自分がそこにある。
 両チームが次々と、そして惜しげもなく投入するリリーフ陣に
 追加点となる“勝負得点”の香りが全くしないのだ。
 阪神の『JFK』や、
 巨人の林昌範、豊田清や上原浩治からは
 同点は可能でも、その上を行くことは
 限りなく現実離れしているような気がしてならなかったのだ。
 特に、上原が奪った9回の3者連続三振は
 連敗中の巨人が容易に勝たせてはくれないことを
 身を以て証明させるのである。
 “豪腕”藤川球児も、
 そんな、“本気の巨人軍”の気迫に押されたのか、
 ボールのキレに全盛期の伸びが感じられない。
 10回裏2アウト。
 小坂誠を迎え、オーロラビジョンの投球数は30を数える。
 肩をほぐす回数が、普段よりも頻繁なように映るのは、
 登板過多による疲労からなのだろう。
 それでも、直球勝負に拘るあたりが、
 現時点での日本最高投手としてのプライドなのかもしれない。
 
 34球で終えた藤川球児が
 ゆっくりと3塁側ベンチへと歩を進める。
 午後10時25分-。
 空席も相当目立つようになってきた東京ドームで
 “ひと味違った”新たな戦いが幕を開けようとしていた。

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雨のち“劇勝”の東京ドーム(2007年7月12日)その3

2007年07月16日 23時22分12秒 | 野球

 [写真]思っても見なかった“極上”の上段席に興奮、である。


 東京ドームの場所を突き止めたと言っても、
 決して不安がない訳では無かった。
 巨人人気の低下が叫ばれ、地上波でのテレビ放送さえも
 “見放された”状態とはいえ、
 巨人-阪神という伝統の一戦、である。
 試合当日に窓口で“手売り”している係員の姿など
 数年前までは想像も出来なかった光景である。
 東京ドームの青色シート部分が露わとなっているにも関わらず
 満員御礼をビジョンに流し続けた時代が今となっては懐かしい。
 観客実数を発表する状況となっては、
 偽りの満員をも表現できない。
 “青色”の露出は、即、収容人員割れを意味する。
 
 だが…

 腐っても巨人…
 いや、セ・リーグを代表する黄金カードである。

 チケットを入手できない“まさか”は常に頭へ入れる必要がある。
 ここは、酒類の購入を見送り、
 当面、“腹を膨らます”ことの目的を優先しなければならない。
 JR水道橋駅横のファストフードで、
 最低限の補給に留め、水道橋交差点を渡る。
 ビッグ・エッグが視界に入ってきてからも、
 ダフ屋の姿は皆無だ。
 こうなれば、
 余程のことが無い限り、チケットを手中にできない心配は、無い。
 首位を走る巨人。
 そして、下位に低迷する阪神。
 阪神にとっては3タテが懸かった重要な一戦は、
 巨人にとっては連敗を脱出するための一戦に過ぎない。
 酔狂なファン以外に興味を掻き立てられることは
 まず考えられない。
 
 確信を得られ、窓口へと進む。
 予想通りの“未完”であった。
 それも、大量な未完である。
 外野席を除く殆どの席種が購入可能、という有様だ。
 
 自分が興味をそそられる内容が
 他人の興味とは決して合致しないモノである-。

 そんな、哲学的なコメントを独り言のように呟きながら、
 41番ゲートを目指す。
 3塁側内野上段C指定席。2,300円である。
 値段から察するに、甲子園のアルプス指定席と同様だろう。
 ホームベースから遠く離れ、決して快適とは言えないその席。
 外野席の方が、試合を俯瞰しやすいのではないかと
 考えてしまうようなその席、位のものだろうと。

 しかし、スタンド入口から光景は
 3塁側オレンジシート、そのものであった。
 近い。コーチボックスの真後ろ。
 いや、それよりもホームベース側に近い。
 3塁とホームベースの中央、である。
 上段席とはいえ、
 試合の雰囲気が手に取れる場所。
 そんなところだ。
 
 3回表-。
 阪神の攻撃。
 
 持ち込んだハンバーガーに
 口をつける。
 
  
 
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雨のち“劇勝”の東京ドーム(2007年7月12日)その2

2007年07月16日 01時03分50秒 | 野球

 [写真]古い記憶を辿りながらの東京ドーム詣である。

 JR渋谷駅から山手線を新宿へと急ぐ。
 思えば、東京ドームの最寄り駅って?という最も肝心な問題に
 未だ回答を得られていない事実に若干の不安を感じた。
 東京ドームの前身である後楽園球場。
 駅名に『後楽園』と名が付く場所に向かえば良いのだ。
 最初は安易な発想で乗り場へと向かったのだが、
 大阪からの部外者にとって、東京のメトロ網は意外と把握しづらいのである。
 乗換駅でも営団線であったり、東京メトロであったりと
 線路網を理解していない者にとっては、
 割増な料金を取られかねないのである。

 こういう場合は、“旧国鉄”に限る-。
 後楽園には遊園地がある筈だ。
 ジェットコースターや観覧車が視界に入れば、
 下車したいいだけの話である。
 マメな人間が聞いたら卒倒しそうな安直な計画により、
 黄色の総武線に乗り換える。
 いくら何でも、快速的な動きをする中央線では
 遊具の把握が困難だろう、というのも乗らない理由としては拙い。
 千駄ヶ谷、四谷…
 目的地は依然として現れない。
 進行方向の左側に目を凝らす。
 と、一瞬ではあったがビルの谷間に青色の円形イルミネーションが光った。
 
 間違いない。ここだ。

 根拠のない判別方法ではあったが、
 東京の中心部に観覧車が設置されている場所など
 数える程しか無い筈である。
 それに、電車を降りれば“オレンジのタオル”を首にした
 憎き読売巨人軍の応援団達が“聖地”に歩を進めるに違いない。
 だが、そんな淡い予想は微塵となって吹き飛ぶ。
 オレンジ軍団どころか猛虎軍団さえも皆無なのだ。
 本来、このようなネガティブな状況でも挫けない性格ではあるが
 己の行動に対する不安感は絶頂期を迎えていた。
 
 JR水道橋-。

 出口案内に“聖地”の表記はある筈だ。
 地下鉄後楽園駅方面-。
 おぉ。無計画な行動にも光が射すものである。
 あとは卵形の球場を目指すだけだ。
 幾分、歩調も滑らかになった自分がそこにいた。
 

川崎と鹿島が4強入り ナビスコ杯準々決勝第2戦(共同通信) - goo ニュース

雨のち“劇勝”の東京ドーム(2007年7月12日)その1

2007年07月15日 01時23分07秒 | 野球

 [写真]日本における天候の影響を受けないドーム球場の先駆け。
     まさにその恩恵を東京の地で受ける。

 こんな筈ではなかった。
 “セレッソ・プロジェクト”ならずとも、
 今回の東京出張での“クルバ観戦”予定は、当初から決定済みの筈であった。
 日本の地で開催される、アメリカンフットボールのW杯。
 決勝戦進出を目前に控えた日本代表が、
 “川崎劇場”でスウェーデン代表を迎える。
 最終目標である強国、アメリカ代表との一戦を前に
 真の負けられない戦いを目にする-。
 そんな既定路線は、台風4号の影響からか
 昼過ぎから関東地方を襲うゲリラ雨に方針転換を余儀なくされた。
 普段なら、“カッパ観戦”も辞さないところではあるが
 サラリーマンである。
 正装のスーツを、豪雨によって台無しにすることは避けたい。
 戦闘服を守ることを優先せざるを得ない状況に
 せっかくの高揚感もしぼんだ午後5時の東京・渋谷であった。
 
 まてよ…

 急に早朝に神戸空港を飛び立った機内での光景が
 頭の中をかけめぐった。
 ほぼ満席で飛び立った機内のことである。
 サービス品である筈の新聞各紙は、
 機内の全員に行き渡る数は有していない。
 普段から、登場時刻の最終盤に乗り込むことが定着してる者にとって
 満席の乗客でありつけるのは、数種類の飴ぐらいのものだ。
 それでも、各紙一面の様子は気になるところである。
 見渡せば、産経、朝日、読売の各紙…
 そして、好調・阪神タイガースが、
 敵地・東京ドームにおいて巨人に2連勝した様子を
 大々的に報じるデイリースポーツだ。
 
 3タテ伝説…。

 それは、阪神タイガースが宿命のライバルである『巨人軍』に対し、
 1節3試合を全て勝利することである。
 ビデオやDVDとなって、後世へも語り継がれる“吉報”を
 この目に焼き付ける。それも敵地・東京ドームで-。
 そうと決まれば、即実行である。
 午後5時45分-。
 JR渋谷駅を後楽園方面へと急ぐ。


サウジ、インドネシアを破る…サッカー・アジア杯(読売新聞) - goo ニュース

阪神タイガース、打順7番の“リラックス度”(その2)

2007年06月01日 23時29分46秒 | 野球

 [写真]薄暮の4回の攻撃。ホームラン攻勢で西武を撃沈した。

 球場入りしてから、観客の“微妙なざわつき”が気になっていた。
 上段外野席め向かう階段では、投手交代のアナウンスが聞こえる。
 午後7時前である。大量失点となる“逆猛虎際”の悪夢がよぎる。
 その結果は…。
 半分は正解で、もう半分は不正解であった。
 0-2で西武ライオンズがリードである。
 4回表の西武ライオンズ攻撃時に席に着く。
 甲子園で席に着いた後の確認といえば『浜風』の状況に他ならない。
 異変にはすぐに気づいた。逆なのである。
 浜風とは、勿論、大阪湾方向から吹き付ける。
 甲子園に場所を移せばライト方向からレフト方向に吹く風だ。
 好天の場合にはこういう状況が顕著である。
 悪天候の時は、この逆。
 即ち、左打席の金本、林、そして鳥谷といった打者にとって有利となる。
 そして、逆転劇もこの“異変”から生まれたといっていいのかもしれない。
 4回裏の攻撃。2本のアーチが放たれた方向は、
 甲子園の“クルバ”であるライトスタンドであった。
 
 それにしても…
 この日、7番を任された鳥谷の開放感はどういうことだろう。
 開幕から1番。核弾頭として活躍は、完全な疑問符が付いた状態であった。
 己の調子と連動するようにチーム状態は上向かない。
 それどころか、打撃リズムの悪さは、
 守備のミスを誘発する悪循環を生んだ。
 それが、この日の一発である。
 7番という降格人事は、鳥谷に何かを掴ませたのかもしれない。
 ショートゴロを2度、“掴み損ねた”のは愛嬌か。

 同じく、降格人事をくらった今岡の復調振りを見ると
 阪神タイガースの7番打者には、
 不思議な開放感をもたらす何かがあるのかもしれない。
 
 逆に、それらの開放感は、
 いかに、阪神タイガースのスタメンを守る重圧が
 想像以上に酷なものということを物語るのかもしれない。
 

中沢、高原が得点 キリン杯開幕、日本快勝(共同通信) - goo ニュース

阪神タイガース、打順7番の“リラックス度”(その1)

2007年05月31日 23時48分39秒 | 野球

 [写真]緩衝地帯など存在しないアウェー席。
     いや、“野球流”に言えばビジター席ということか。
     通路を挟んですぐ後ろには“ライオン”である。
     獣たちが集う外野席、である。

 午後6時40分-。
 すっかり到着が遅くなってしまった。
 小走りに、本日の晩餐となる食材と麦飲料を摘む。
 薄暮の甲子園周辺。全く同じ行動を取る人間は意外と多いのだ。
 平日のデーゲームは午後6時プレーボールである。
 就業時間という制約が付きまとう安月給のサラリーマンにとって、
 試合開始から足を運ぶことは不可能に近い。
 “粉モン”の臭いが立ちこめる中、
 レプリカユニホームを纏う虎党に混じって
 スーツ姿のサラリーマンが集団で甲子園詣する姿が見られるのも
 平日ナイター開催の特徴なのかもしれない。
 
 サッカー日本代表と同じく、
 阪神タイガースの人気は、星野仙一SDが嘆くように
 やや下降気味である。
 平日開催となれば尚更だ。
 当日券は当然のように売られる。
 “困った時の”ダフ屋も皆無である。
 レフト外野指定席。聖地のクルバとなるライト側以外は
 隙間だらけといったところだ。
 
 こうも空席が多ければ、チケット半券に記載される席へと
 急ぐ必要もなかろう。そうは言っても、良席の可能性も…
 一応、確かめてみるかと軽い気持ちで向かってみる。
 上段入口の目の前だ。金本知憲の真後ろ、の位置である。
 幸いにも、周辺に観客はいないようである。
 悪くない、と思ったのも束の間。
 GG佐藤への声援が背後から襲うのだ。
 通路を挟んだ上段席は、ビジター応援席だ。
 
 やれやれ…

 セレッソ観戦では、最近馴染みとなったアウェー席観戦の流れが
 まさか甲子園でも…と思わせるようなニアミスである。
 だが…。この席は悪くないな、と。
 普段、滅多に観戦することのないパ・リーグの応援を
 間近で体験する機会もそうはない。
 洒落た都会的な応援をアテにした麦飲料も
 決して不味くはないだろう。


稲本、オシムジャパン引っ張る!合流後いきなり練習フル参加(サンケイスポーツ) - goo ニュース