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CURVAなひととき

CURVA(クルバ)。イタリア語でカーブ、そしてゴール裏の席。あらゆるスポーツでチケットが安いCURVAから熱気を伝える

韓国戦での敗戦が“吉報”に思うワケ

2009年03月15日 22時21分26秒 | 野球

 韓国に惜敗し、1次ラウンドを2位で通過した日本代表。
 2位となったことが強豪・キューバとの対戦を早めたことから、
 韓国との順位決定戦での敗戦が大きかったとの見方も
 大きくは間違っていないだろう。
 イチローの調子が上がらないことも
 確かに2位に“甘んじた”理由なのかもしれない。
 しかし、安打製造器の調子を取り戻せない天才は
 むしろ、これから続く戦いへ力を溜めているという見方も
 無いわけではないだろう。
 日本代表は前回大会に優勝したことでもわかる通り、
 あくまでも頂点を狙い続けるチームである。
 サッカー日本代表が、W杯でベスト4を目指す戦いよりも
 はるかに現実的な力量であり、世界の勢力図を見渡しても
 異論を唱える者のいない筈だ。
 そんなチームが、1次ラウンドから全力で駆け抜ける必要性は決して無い。
 数多くの世界的な戦いで、大会当初からぶっちぎりの強さで
 頂点を極めたチームは多くない。
 予選リーグで絶頂期を迎えたチームが、
 決勝トーナメントの初戦であっけなく散る、といったことが、
 サッカーW杯やヨーロッパ選手権での例からも
 数多く存在する。
 むしろ、敗退の寸前から這い上がった逞しいチームや
 劇的な勝利で得た勢いを利用して栄冠を得るケースが
 多いのではないかと思える。
 初代チャンピオンとなった前回大会も
 韓国に2度も敗れながらも掴んだ栄誉だ。
 だとすると、調子が上がらない日本代表にとって
 韓国戦での敗戦は、むしろ吉報とも言えなくもない。
 
C大阪が東京V下し、開幕2連勝(読売新聞) - goo ニュース

メジャーリーガーを狂わす過激な“外野”(2009年2月24日)

2009年02月27日 00時03分53秒 | 野球

 [写真]満員の観衆となった京セラドーム

 あのイチローの打席がどうも“おかしい”。
 数々の大記録を達成する安打製造器が
 渋い内野へのゴロばかりとなっては、
 野球解説者ならずとも調子に疑問符を付けたくもなる。
 本番までの微調整を徹底的に行う天才の特殊な行動とも
 とれなくもないが……
 ここでは、イチローの打席での観客の様子に触れたい。
 無数のフラッシュが京セラドームを囲む光景は確かに幻想的でもある。
 ただ、ここは熱狂的なアイドルが躍動する場所でもなければ
 韓流スターが集うコンサート会場でもない。
 いくら、驚異的な打撃力を有するイチローであっても
 メジャーのスターの登場に沸く、光の競演が
 集中力に微妙な影響を与えているような気がしてならない。
 そういえば、松坂大輔も同じように本調子とはほど遠い内容だった。
 日本のファンからの過激な行為が
 メジャーリーガーのリズムを狂わせているとしたら
 何とも残念な話である。

 サッカー=ラウル、2011年に現役引退の可能性を示唆(トムソンロイター) - goo ニュース

誤った確信によって逃げた勝利-(2008年8月9日甲子園)

2008年08月10日 12時05分33秒 | 野球

 盛岡大付は、確信したに違いない。
 待たされた-。“しんがり”となった甲子園への登場である。
 テレビや新聞で伝え聞く聖地への憧れは最高潮だっただろう。
 まして、打っては初回から駒大岩見沢相手にホームベースを襲い、
 投げては1巡目を無安打に抑えるパーフェクトな状況では
 勝利は我がモノと考えるのも無理はない。

 だが、誤った確信の裏にはヒグマ打線による
 盛岡大付攻略の伏線が隠されていた。
 ストレートに狙いを絞ってセンター中心に打ち返す。
 ヒットは生まれなくとも、
 1巡目で長身サウスポーを攻略する糸口を掴んでいたのかもしれない。
 試合序盤に盛岡大付の攻撃に手を焼いきながら無失点切り抜けた。
 「いける」の思いが、徐々に打者の振りを大きくさせた盛岡大付とは対照的に
 コンパクトに振り抜くことに徹した駒大岩見沢が
 試合終盤にかけて奪った大量点。
 見誤った試合の流れは、守備のミスをも誘発させた。
 
 勢いに乗じて加勢することは勝利への近道かもしれない。
 ただ、勝負を決する分岐点をはかり損ねた時点で
 勝利が遠のくことも、また忘れてはならないのかもしれない。

九州勢対決、鹿児島実が宮崎商を延長12回で下す(読売新聞) - goo ニュース

掴んだ者と、掴めなかった者と-(2008年8月1日甲子園)

2008年08月04日 00時43分56秒 | 野球

 [写真]8月の厳しい太陽が容赦なく選手、そして観客を照らす。
 

 まるで同じシーンを再生しているようであった。
 90回の記念大会となった全国高校野球選手権の開幕戦。
 先発投手の制球難から塁を埋め、
 タイムリーかと思われたシーンでは本塁での憤死である。
 下関工、駒大岩見沢ともに試合の立ち上がりとしては
 思わぬ連鎖反応をしてしまったようである。
 五輪開催年とも重なった大会ということもあり、
 普段であれば均等に割り当てられる筈の甲子園練習も、
 数分間に限られた、見学という形での“シャドー練習”のみであれば
 浮き足立つ選手の心境も理解できる。
 加えて、開会式直後の開幕戦である。
 優勝候補でも、
 目の肥えた甲子園ファンを歓喜させるような古豪対決でも、ない。
 それでも、観客数は普通ではないのだ。
 ほぼ満席となった甲子園独特の雰囲気も、
 両チームが不安定な立ち上がりとなってしまった理由かもしれない。
 そんな状況に真夏の太陽が容赦なく照りつける。
 すり鉢状となったマンモスは、選手から集中力さえも奪う。
 
 対等に行き来していた波が揺らぎだしたのは3回であった。
 駒大岩見沢が集中打に四球を絡め、
 一挙に6点を先制した。
 どちらにも平等になびいた風を
 最初に掴んだのはヒグマ打線であった。
 一度掴んだ風を背に、さらに中盤にも2点を加点する。
 だが、下関工にとっても決して凪であったわけではない。
 4回にも四球とエラーで無死満塁の得点機までは捉えていた。
 だが、チームを快走に導くような決定的な流れを掴むことを
 試合終盤まで待たなければならなかったことが
 勝敗の行方を決したような気がしてならない。
 
 下関工には19の、
 そして駒大岩見沢には20の安打と四球の結果が残る。

 勝敗を決する風は、両チームに対して平等に、吹いた。
 だがこの日一番の大波(6点)を掴んだ者と
 ビッグウェーブを掴めなかった者の差だけが
 試合を決めたのである。
 

報徳が2ランでサヨナラ勝ち 全国高校野球選手権第2日(共同通信) - goo ニュース

移籍は“マイナス”なのか?

2007年11月30日 00時09分58秒 | 野球

 シーズン終盤にもなってくると、
 来期の構想を具体化する動きも強まってくる。
 来るべき新監督、ということなら話は別だが
 現監督で“構想外”となっている選手なら
 自身の契約もさることながら、
 試合出場に飢えた気持ちを放っておけないのも事実だ。
 出場機会を求め、新天地へと向かう選手も少なくない。

 だが……
 濱中、交流戦で“リベンジ”-。
 オリックスへとトレードが決まった“元・若虎”に対し、
 一連の動きで“濱中・怒”の構図が強い。
 
 野球という異分野ではあるが、
 どうやら、移籍に対する負のイメージは
 根強いものが在りそうである。
 戦力外-。確かに響きは明らかなマイナス、だ。
 しかし、監督の好みといった些細なさじ加減で
 明暗が分かれる程でもあるのだ。
 プロ、である。著しく実力が不足している、という
 可能性は限りなくゼロに近い。
 環境が変われば、“再生工場”ならずとも
 活躍できる可能性はむしろ高いといえるのかもしれない。

 そう考えると、
 移籍は決してマイナスと考えるべきでは
 ない筈であるのだが……

 最後にこれだけは言っておきたい。
 “リベンジ”するとなれば、
 阪神タイガースというチームとは別に、
 岡田監督以下、首脳陣に対することであるのが相応しい。
 濱中治の活躍を信じて…。
  

横浜ハーフナー・マイクがJ2福岡移籍へ(日刊スポーツ) - goo ニュース

そして今日も甲子園へと足を運ぶ(2007年8月22日)その3

2007年08月24日 22時07分25秒 | 野球

 [写真]同士である“公立校”の快挙に、もう少し胸が高ぶるかとも思ったが…

 試合終了後の何とも言えない後味の悪さは
 表彰式が始まるインターバルさえも待てなかった。
 試合終了後、早々にバックスクリーン横の階段を下る。
 
 “勝つべきチーム”が勝負に敗れることは
 野球の世界に限らず無数に存在する。

 油断や慢心、そして安心感が
 自らの状況をマイナス方向に導き、
 結果として“敗者”となる構図は、決して希な話ではない。

 ただ、目の前で行われた勝負で
 広陵の選手に、そういった墓穴を掘るような行為があったか、と
 問われると、“外野”で傍観している限りは
 見つけられなかった。
 チャンスで、あと1本が出ない、ということは
 野球の世界では日常茶飯事でありミスとは認められない。
 勝負の“あや”を選手の起こした行為で組めなかったことが、
 広陵監督の怒りを生み出してしまったようで他ならない。
 選手が、判定に対して反論できない現状では
 指導的な立場にある者が、
 “進退を懸けて”発言することでのみ選手は救われるのである。

 勝つべき試合で勝てなかったことが、
 選手の将来に与える影響がどんなものとなるかは
 現時点でははれない。

 しかし、
 自らの力を持ってしても
 覆すことが出来ない“力”が存在することだけは
 選手が心に刻めた経験だったかもしれない。
 

発病、世界陸上辞退…「マラソン諦めない」 奥谷選手(神戸新聞) - goo ニュース

そして今日も甲子園へと足を運ぶ(2007年8月22日)その2

2007年08月23日 22時25分49秒 | 野球

 [写真]“問題の場面”をとらえた報道各社のカメラ群。
     微妙なコースの判定ではあったが。
     カメラの真横で軌道を追った限りは…

 
 広陵快勝、の空気が場内にも漂っていた。
 野村祐輔のテンポの良い投球からは、
 綻びの理由が微塵も存在しないかと思えた。
 それまで、決め球となる変化球に対し、
 佐賀北打線が積極的に手を出していたことが
 まるで戦略であったように、
 8回裏にバッターボックスへと歩んだ選手が
 早いカウントで、ボールに“当てにいった”ことから
 突破口を見いだす。
 2本のヒットと四球で満塁-。
 そして、問題の“シーン”である。

 「ストライク・ボールで、あれはないだろうというのが何球もあった。
  もう真ん中しか投げられない。」

 伏線はといえる異変は、確かにあった。
 だが、広陵に対してではなく佐賀北側に、である。
 馬場将史から久保貴大へ交代直後から、
 ストライク・コールされていた
 外角スライダーの決め球が“認定”されない。
 5回表の広陵の攻撃で、
 四球となったボールも、また、微妙であったのである。
 この辺りを境に、格段に“狭範囲”となったストライクゾーンは
 広陵の追加点への引き金となった、ということも
 言えなくもない。
 
 「少しひどすぎるんじゃないか。-」

 試合を振り返ると、
 両チームの勝敗を分けるポイントに
 主審の判定に対するブレが作用したことは
 紛れもない事実である。
 野村祐輔の投じた球が、
 “非認定”とならなかったとしたなら、
 中井哲之監督の発したコメントは
 逆に佐賀北・百崎監督が発する可能性も存在したのである。
  
 「言っちゃいけないことは分かっている。
  でも今後の高校野球を考えたら…」

 これが他のスポーツであったなら…
 いや、高校野球という“特殊な競技”でなかったら…
 絶対的な権限を有する高野連と、
 判定に異を唱えることが“完全悪”とされる状況。
 判定ミスは、人間が下している限り起こりうる事態である。
 ただ1人の人間が下した心の揺れによる判定結果が
 3年間、白球を追った選手に対しての“裁定”だったかと問われた時、
 「あれは低かった」では済まされないのも事実である。 
 

広陵監督「判定ひどすぎ」/夏の甲子園(日刊スポーツ) - goo ニュース

そして今日も甲子園へと足を運ぶ(2007年8月22日)その1

2007年08月22日 23時53分46秒 | 野球

 [写真]まさに“大甲子園”というような風景。
     六甲山に被る雲とのコントラストが美しい季節である。

 偶然だったのだろうか。
 休日出勤の振替が決勝戦の行われるこの日と一致した。
 既に、恒例行事である“墓参”は済ませているため、
 この稀にみる酷暑の中を出かける理由は特にない。
 ただ、過去3年連続で向かった決戦の場である。
 理由を見つけずとも、行くべきではないか。
 北海道勢のいない甲子園決勝-。
 随分と肩に力の入らない道程となった。

 思えば、早実フィーバーとなった昨年、
 外野席に辿り着くことさえ困難であったことと比べると
 随分、拍子抜けするような着席である。
 有料販売券は売切とのアナウンスが断続的に流れる中、
 比較的、余裕のある外野席だ。
 頭から日避けのタオルを被り、臨戦態勢を整える。
 急激な日焼けにより悲鳴を上げていた肌だが、
 今ではかなり楽になった。
 剥けた皮が床を汚さない以外、ではあるが…
 
 公立高校対私立校-。
 決勝戦での対決の構図は簡単にいえば、こうだ。
 私立高校で次々と明るみとなった特待生問題-。
 有力校が、実力上位のメンバーを揃えての熟成遅れが、
 公立校の追撃を許した、ということも言えなくない。
 こうした公立と私立を取り巻く流れの
 微妙な潮目が変化した1年だったことが
 この決勝戦の顔合わせにも表れているのかもしれない。

 佐賀北が5―4で広陵を下し初優勝 8回に逆転満塁HR(朝日新聞) - goo ニュース

そして今日も甲子園へと足を運ぶ(2007年8月11日)その3

2007年08月19日 00時06分22秒 | 野球

 [写真]甲子園の青い空はどこまでも続く…     


 勝負の世界で、負けたからには
 “戦犯捜し”はある程度は必要であろう。
 ミスを見過ごしたものや過度の選手を擁護する意見は
 後へと続く者に対しても、決して有意義な結果ではない。
 ただ、彼ら選手は高校生であって
 職業野球をベースとしているわけではない。
 特待生問題がクローズアップされ、
 “野球漬け”となっている一部の選手を除いては
 純粋な高校球児である。
 勝利が目前と迫った中で、
 精神的な部分(弱さとするべきか?)で隙を見せたことが
 敗戦に繋がったとしても、
 それは、彼ら人生の中での1ピースに過ぎない。
 それこそ、エラーが“村八分”をも引き起こした
 過去の高校球児と比較した場合、
 寛大な意見にも随分と納得がいく。
 
 経験…
 個人として-。
 そして、チーム全体として-。

 駒大苫小牧が初優勝を飾った前年。
 大量リードで勝利を9分9厘手中におさめた中、
 雨天ノーゲームである。
 仕切直しの試合も同じように…といかないのが
 勝負の世界である。
  
 もし雨が降らなければ…
 もし猛打が再試合に出ていれば…
 もし安定したピッチングが出来れば…

 エクスキューズできない数々の事柄が
 選手を襲ったに違いない。
 ただ、この敗戦により得た経験の大きさが
 翌年からの快進撃への伏線だとしたら
 先人達は、随分と大きな遺産をチームに与えたことになる。

 もしボークが無ければ…
 もしゴロを軽快に処理できたら…
 もしあそこで打てたら…
 
 広陵戦に敗れた3年生だけのチームが
 スタンド、そしてテレビの前で観ているであろう
 後輩達へ残した課題を克服することが
 夏に“常勝”を取り戻すことになるのかもしれない。

 この日、勝利できなかったことでの
 “大いなるリセット”が再び栄光の引き金と
 なるような気がしてならないのである。
 

ぎくしゃくG大阪、最下位横浜Cと痛い引き分け(読売新聞) - goo ニュース

そして今日も甲子園へと足を運ぶ(2007年8月11日)その2

2007年08月17日 22時13分42秒 | 野球

 [写真]ナイター照明点灯試合となった一戦。
     最後に駒大苫小牧は力尽きた。

 母校でもなければ、誰1人として選手に知り合いは存在しない。
 ましてや、生まれ育ったマチとも違う。
 高校時代、対戦した記憶が微かに残る程度だ。
 その対戦もサッカー部でのことだから、
 “関係性ゼロ”に限りなく近いのかもしれない。
 
 こうも熱くなれるのは、
 元・室蘭市民としての室蘭地区代表だからなのか?
 いや、そのチームが北海道代表だからののだろう。
 前日、北北海道代表の駒大岩見沢戦も
 “負傷観戦”しながらも足を運んでいるのだから…
 それにしても、数年前までと比べ、
 北海道勢の取り巻くが激変したことには
 誇らしさよりも驚きの方が強く感じるのだ。
 駒大苫小牧が、初めて決勝戦進出した3年前の済美戦。
 レフトスタンドで観戦する自分を襲った“アウェー感”は
 同じくライトスタンドで孤立する“阪神ファン外”の
 それと変わりなかった。巨人ファンに対する疎外感のように…
 
 この日、第4試合という観客動員には不利な環境の中、
 スタンドを埋めた観衆の殆どは、
 駒大苫小牧の勝利を信じて疑わなかった。
 目の前でプレーする選手は
 前年の秋、地区予選でコールド負けを喫し、
 甲子園が遠くに霞んでいたメンバーである。
 そして、相手はセンバツベスト8の広陵。
 純粋な力量を比べると、“差”は明確な筈であった。
 
 ただ、観客は3年連続決勝戦進出という実績に
 そして、広陵の選手は“常勝”が定着した相手の
 未知なる力に幻惑されていたのかもしれない。
 何も駒大苫小牧の力量を疑っているのではない。
 ただ、見えない力に手足を縛られていたのは
 寧ろ広陵側ではなかったのか、と。
 そして、評価すべきは
 駒大苫小牧が4年連続決勝戦に進出する、といった
 外部からあてがわれた目標に狂わされることなく
 自分達の実力を存分に発揮したという事実である。
 

U―17サッカーW杯が18日開幕、日本は決勝T目指す(読売新聞) - goo ニュース