正直、驚いている。セレッソが“鹿狩り”を得意としているとは言え、上位対決に勝利して2位だ。もちろん、清水の失速を含めた上での順位であることは間違いないが、健闘以上の成績であることは間違いない。だが、法外とも思える順位も、守備の安定という勝利への絶対条件が揃ってのことだから、夏の珍事で片づけるわけにもいくまい。前線の強烈なカウンターに加え、トップ下の3人が流動的に構成する攻撃は、守備のブロックの綻びを見逃さない。アドリアーノと乾貴士は、常にディフェンス裏へのスペースを狙うことで、マークを特定の選手に絞らせない。キッチリ守れば、チャンスが多い攻撃で得点奪い、勝つ-。セレッソにとって攻守の意思統一は完璧と言って良いのかもしれない。そして、見逃せない部分が……。猛暑での試合となっている中、常に相手を上回る運動量である。昨シーズンまで、試合終盤に足が止まって失点をくらう部分とは正反対だ。動き続けるセレッソに疲弊したディフェンス。大量得点は決して偶然が生み出した結果では、ない。過酷な気候を味方につける戦いは相手にとって脅威だ。今週末も“キンチョウの夏”はアツくなるに違いない。
松井に露名門ロコモティフが正式オファー(サンケイスポーツ) - goo ニュース