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CURVAなひととき

CURVA(クルバ)。イタリア語でカーブ、そしてゴール裏の席。あらゆるスポーツでチケットが安いCURVAから熱気を伝える

セレッソ大阪観戦記録、“落ちない-。”(2010年9月25日)その1

2010年09月26日 23時18分48秒 | サッカー(セレッソ大阪2010)

 大阪ダービーから、ちょうど1週間だ。ガンバとの戦いは、セレッソにとっての「強さと弱さ」が共存したようであった気がする。セットプレーでのナイーブさは別としても、強烈なプレスに防戦一方となった序盤は、改善の必要があるだろう。逆に、攻撃の活性化をドリブルでの突破に見出した後半は、ガンバ守備陣を混乱させた。激しい大阪の陣は、課題と自信を同時にもたらした。だからこそ、「次」が重要になることは間違いない。アウェーとはいえ、降格争いを演じる神戸を相手に、自信を確信に変える戦いが求められる。だからこその、試合終了後のブーイングだったに違いない。

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セレッソ大阪観戦記録、“落ちない-。”(2010年9月18日)その3

2010年09月23日 01時16分56秒 | サッカー(セレッソ大阪2010)

 いずれにしても、懸案事項であったことは間違いない。アドリアーノの“使い方”である。開幕序盤は縦のスペースへの飛び出しや、ポストプレーで強さを見せていた姿からは考えられない内容だ。だが、当事者にも言い分はあるのかもしれない。香川真二が抜け、3シャドーの細かなパスワークが冴えるとのは対照的に、アドリアーノのストロングポイントが薄れだしたのだから、輝けない理由がチーム戦術にあるとも言えるからだ。盛んに裏のスペースを狙うアドリアーノが、ボール欲しさに3シャドーと絡もうと位置が下がる状態こそ、セレッソの攻撃停滞期に他ならない。噛み合わない攻撃ユニットでのフラストレーションが、大阪ダービーでの退場劇に繋がったようにも考えられる。それでも、怪我から復帰以降、アドリアーノ自体の動きの質にも疑問が無いとは言えないだろう。1トップで挑む中、あまりにも少ない運動量では、ディフェンスを2人背負う状況を打破することは難しい。アドリアーノ個人の問題と、チーム戦術の問題-。チーム最大の得点源を有効に生かすことこそ、セレッソが上位進出する鍵になることは間違いない。

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セレッソ大阪観戦記録、“落ちない-。”(2010年9月18日)その2

2010年09月21日 22時30分33秒 | サッカー(セレッソ大阪2010)

 前半終了間際の“出来事”については、触れない。というもの、観戦場所が現場からあまりにも離れていたことと、ことの詳細がはっきりと解らないためだ。アドリアーノの退場のトリガーとなった、直前のプレーであるコーナーでの陣地争い。高木和道へイエローが提示されてからの一連の混乱ぶりは、至近距離での目撃者であるガンバサポーターにとっても、理解不能だったらしいことを付け加えておく。いずれにしても、攻撃的なガンバに対し、戦う人数が足りない不利な状況に追い込まれたセレッソである。後半の戦い方は、これ以上失点を増やさない守備的なものか。あるいは、2点を奪い返す積極策なのか。レヴィー・クルピ監督の選択は、「変化無し」であった。
 変わらないこと-。つまり、アドリアーノという前戦の起点を欠きながらも、攻撃スタイルは変えない、ということである。すなわち、3シャドーが最前線となってガンバゴールを目指す。家長昭博をトップ気味に残しながらも、ゼロトップとも思える3シャドーのポジションチェンジは、間違いなくガンバディフェンスを慌てさせた。あるいは、前半の得点とアドリアーノの退場で、セレッソの息の根を止めたと感じていたかもしれない。それほど、面食らった攻撃だったに違いない。乾貴士の弾丸ミドルと、マルチネスのシュートのこぼれを抜け目なく狙ったアマラウの得点は、主審に“誤った演出”を施された大阪ダービーを、再び緊張感が漂う環境へと向かわせる。

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セレッソ大阪観戦記録、“落ちない-。”(2010年9月18日)その1

2010年09月20日 22時23分52秒 | サッカー(セレッソ大阪2010)

 大阪ダービーである。リーグ屈指の攻撃的なサッカーを展開する両チームに、サポーターは敏感だった。当日券販売が無かったことでも、この一戦に対する期待値が高いことがわかる。ダービーなのだから敗戦は許されない。だが、敗戦後の重みはガンバ側が大きいのかもしれない。セレッソに勝ち点6差をつけられるだけでなく、首位を走る名古屋の背中を見失う恐れがあるからだ。大阪というマチの名をかけたプライドも大切だ。それでも、「勝利のみ」得ることが目標だったに違いない。それ程、ガンバは熱く、そして冷静にセレッソを追いつめたのから…。
 ガンバが全開状態で臨んでくることは、セレッソも予想していただろう。万博での戦いで、セレッソの出方を見極めることなど考えられなかった。ただ、それにしてはガンバの“圧”が強烈だったのかもしれない。3シャドーにボールが渡れば、武井択也と橋本英郎に素早く寄せられ、ディフェンスラインを高く保たれたことで、パスコースを封じられた。ボールを奪われた瞬間、安田理大がオーバーラップするスペースを突かれた時点で、セレッソの混乱は収まらなかったのだろう。ルーカスにペナルティエリアでタメを作られると、宇佐美貴史の仕事は随分と簡単なものとなってしまった。安田理大にエリア内深くまで侵入させた失敗と、ルーカスへのマークがルーズになったことで、丸橋祐介が中央に引っぱられたことが序盤の失点となった原因であることは間違いない。いつも以上に緩くなってしまったディフェンスに、いつも以上にタイトなマークに苦しむオフェンス-。セットプレーによる追加点は、セレッソに生じた混乱を修正しきれない状態を表していた。

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セレッソ大阪観戦記録、“落ちない-。”(2010年9月11日)その2

2010年09月18日 00時39分43秒 | サッカー(セレッソ大阪2010)

 いよいよ本日は大阪ダービー、である。夏休みで疎かになっていたブログも再開だ。浮かれ気分、といったところだが、広島戦を観戦しながら、どうしても気になる部分があった。攻撃に関する「仕掛け」の具合についてである。中断明けのチーム状況とは明らかに違う部分に不安を感じずにはいられない。

 試合開始の号砲と共に、相手の思考が回転していない時期に猛攻を仕掛る-。
 
 多くの試合で主導権を握ったのには理由があった。3シャドーが小刻みにポジションチェンジを試み、ダイレクトでの素早いショートパスで守備ブロックを引き裂く。それこそ、守備陣形が整理されないうちにである。相手の混乱を誘発する試合序盤の展開は、ボディブローのような効果でジワリと綻びを生ませる。大量得点で勝利するのにはワケがあったのである。翻って広島戦だ。ミッドウィークに試合を行った相手の消耗を見極めようとする意図もあったのかもしれない。それでも、広島陣内でパスを回す“時間稼ぎ”にも似たプレーを許したことは、これまでの積極的な試合展開と対極にある姿だった。酷暑のデーゲームというエクスキューズも認めることも一案だろう。それでも、後手に回った昇格チームが、試合巧者の広島を捉えられなかったことも事実だ。果敢な攻撃姿勢という最大のセールスポイントを鞘に収めたセレッソ。出し惜しみ、をしている場合ではないことは明らかだ。もちろん、ダービーという勝利が絶対条件の戦いだとしても-。

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セレッソ大阪観戦記録、“落ちない-。”(2010年9月5日)番外編その2

2010年09月06日 22時42分01秒 | サッカー(セレッソ大阪2010)

 もちろん、セレッソについても触れなければならない。「カップ戦にチャンスがある-」。確かにJ開幕前、レビィー・クルピ監督が語っていた。ACL出場を目標としながらも、現実的にはJ1で上位を争うには時間が必要だと考えていたのだろう。多くのサポーターも、夢を物語ることも無かったような気がする。ところが、である。エース移籍後に訪れた攻撃の活性化は、折り返し地点を過ぎても上から2番目という位置につけている。ACL出場は勿論、トップの地位までも届きそうな勢いだ。だとすると、この日のスタメンが、「乾以外は同様」となったのも頷ける。出場機会の少ない選手に出番を与え、猛暑の中、走り続けたメンバーを休息させる。この選択は、頭には全く無かったに違いない。メンバーを「いじらない」ことで、リーグ戦での快走を維持したい。指揮官の思惑は、選手に緊張感を与えることに成功した。
 上本大海は頭脳的な守備でスペースを埋め、茂庭照幸は果敢な寄せで相手に隙を与えない。相手がどこであれ、「普段通り」の厳しさを見せた2人こそ、この日の収穫だった。「これで、いい。-」 後半開始早々の同時交代は、指揮官の信頼の表れなのかもしれない。 

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セレッソ大阪観戦記録、“落ちない-。”(2010年9月5日)番外編その1

2010年09月05日 23時40分25秒 | サッカー(セレッソ大阪2010)

 実力差は、わかっている。J1で首位を争うチームと富山県1部リーグの対戦である。富山新庄クラブの選択は2つだった。あくまで勝利することを目指し守りを固める。あるいは、自らの実力を試すべく真っ向勝負する。選択は、後者だった。4人のディフェンスラインを常に高く保つ戦術は、裏を取られたときのリスクと背中合わせだ。それにもかかわらず、一貫して変わりなかった。実際、裏を取られての失点は、後半のアドリアーノの独走だけだったのだから、「攻撃的ディフェンス」はある程度、成功したと言えるのかもしれない。それでも、ボランチがディフェンスラインに吸収される場面が多くなったあたりから、攻撃への連動性が難しくなった。マルチネスに狙いを絞り、高い位置でボールを奪うことに成功しても、数的優位な状況を作り出すまでには至らなかった。無理もあるまい。天皇杯1回戦からわずか中1日で、Jでも屈指の流動的なオフェンスを実行するセレッソが相手である。疲労は明らかだった。



 試合序盤、小気味よいダイレクトプレーで、セレッソのプレスをかわしたことでもわかるように、富山新庄は目指すべきものにブレが無い。相手がJであっても、だ。苦し紛れのロングボールやクリアが少なかったことからも、ボールを丁寧に繋いでいくスタイルが見て取れる。技術的なディテールはプロにはかなわない。それでも、怯まずひたむきに向かう姿が、キンチョウスタジアムの観客にはストレートに伝わったのだろう。この日、一番の歓声が、試合終了後だったのだから。セレッソのゴール裏へ挨拶に向かう偉大なチャレンジャーに対するコールは、決して大量失点となったチームへの哀れみではないだろう。ベストメンバーを揃えたセレッソに真っ向勝負を挑んだ富山新庄クラブに対する、心からのリスペクトからに他ならない。

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セレッソ大阪観戦記録、“落ちない-。”(2010年8月28日)その2

2010年08月29日 23時18分07秒 | サッカー(セレッソ大阪2010)

 決して本来の姿ではなかった。らしくないトラップのミスや、周囲とのコンビネーションが噛み合わないこともしばしばだった。得意な筈の高速ドリブルでも、大宮ディフェンスの網にかかり続けた。日本代表に選出された乾貴士にとって、大宮戦はワーストの部類に属するデキだったかもしれない。それでも、大宮のカウンターに素早く反応し、自陣深くまで戻ってディフェンスに奔走する姿は、悪いなりにもチームへの貢献を怠らなかったという評価が出来るかもしれない。明確なポジションチェンジで、ボランチへと入ることがある家長昭博と違い、3シャドーの一角を占める乾貴士と清武弘嗣の守備の負担は、軽くないといいだろう。マイボールになった瞬間、長い距離を敵陣へと全速力で駆けあがることを考えると、ある程度のミスにも目をつぶる配慮も必要だ。何より、酷暑の中、ミッドウィークを含めた試合をこなしているのだから疲労も蓄積されているだろう。それでも、この男に期待するサポーターの声は、強い。周囲からのゴールへの要求が高いからこそ、幾度もの決定機をモノにできなかった結果に一番落胆し、一番不満に思い、チームで最も怒りに満ちあふれていたのは乾貴士だったに違いない。

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セレッソ大阪観戦記録、“落ちない-。”(2010年8月28日)その1

2010年08月29日 22時43分50秒 | サッカー(セレッソ大阪2010)

 今年の夏は、暑い。ここで改めて書かなくても、大阪の夏がいかに過酷だということは、多くの人達に認識されているに違いない。18時キックオフと聞いただけで、観戦を敬遠する選択も多いだろう。30度を超える中で観戦する。もちろん、体力的な厳しさは選手と比べるまでもないだろう。それでも、この日のように微風のコンディションで、隣席と肩を寄せあうようにピッチを眺めることが、決して爽快ではないことは断言できる。不快指数を吹き飛ばす気象条件は望めない。ただ、ピッチ上から“良いモン”を感じられたら……。
 西日を考慮してか、前半、川崎戦と同じようにホームサイドへの攻撃を選択したセレッソ。8月8日と同じように……。しかし、この日は、果敢に陣内へと攻め入るセレッソではなかった。4バックと2ボランチが、ラインコントロールする大宮のディフェンスに隙がなかったのが理由だろう。それ程、試合序盤における大宮に戦い方は明確だった。4バックとボランチの僅かな隙を狙うセレッソの攻撃スタイルを封じる策、である。ディフェンスの背後を狙うアドリアーノが、本来の動きができていない中で、完全に攻め手を欠くことになる。厳しいチェイスから、高速カウンターを繰り出す大宮。あるいは、前半の内に李天秀の抜け出しやラファエルのポストプレーから失点となれば、勝敗は真逆となっていたのかもしれない。

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セレッソ大阪観戦記録、“落ちない-。”(2010年8月28日)プロローグ

2010年08月27日 00時16分14秒 | サッカー(セレッソ大阪2010)

 ACL出場圏内、である。週末とミッドウィークという中2日での試合が続いたにも関わらず上位を快走するセレッソ。走力で対戦相手を圧倒していることが、好調の要因ではということを前回のブログでも触れた。真夏でも走り続けられる理由とは-。試合中の“遊び”が生むものに他ならない。試合開始とともに、前戦の個人技で相手ディフェンスを幻惑する。スピードとテクニックにあわせてくるのを見計らったように“遊び”の時間はやってくる。ボランチへと素早くパスを送りながらも、攻撃する位置はハーフライン付近だ。守備ブロックが整備されていると見るや、攻撃方向は自陣へと向かう。無理に切り込むことを選択せず、最善の攻撃の機会を待つ。この急激なペースダウンこそが、後半の爆発を生むのだ。体力を整え、相手が疲弊したスキをつく戦略。試合序盤に得点を奪えば、より有効となるであろう作戦だ。同点ゴールを狙う焦りが、守備ブロックの隙を生む。セレッソの大量得点を生む好循環、である。

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