マルチネスを封じられた場合の対応策とは-?セレッソにとっての放っておけない“現実”とは、この事において他ならない。ほぼ全てのビルドアップに絡むブラジル人は、まさに攻撃へ向かう際の“ハブ”の役割である。広い視野から、3シャドーへ鋭いパスを供給することはもちろん、前線が行き詰まった場合は長い距離のサイドチェンジも行う。ボール保持力に優れることからも、チームの共通理解としてマルチネスを一番に探すことが約束事になっているかのように、だ。この安定感抜群の司令塔が不在の場合は、途端に収まりが悪くなるのがセレッソである。最終ラインで行き場を失ったボールを窮屈そうにまわす機会が多くなるのは、マルチネス不在を最も嘆かせる光景だ。ただ、絶対的な存在といえる優秀な司令塔も、ここ数試合は相手にとっての狙い所となっているのも事実だ。マルチネス封じに、ハイプレスで行き場を失わせる。あるいは、中央へのパスコースを封じることで、3シャドーへのパイプを寸断する方法である。ドローとなった仙台戦では、サイドへパスを“逃がす”ことだけがマルチネスの仕事になったことでも、相手の研究が深く進んでいることが窺える。決定力が高いとはいえないセレッソにとって、チャンスそのものの数を制限されることは痛手だ。だからといって、抜本的な改善策が用意されているかといえば、そうでもない。
『マルチネス問題』へは、マルチネス以外で改善するのか?レヴィー・クルピ監督の答えは、間違いなくNOであろう。チームの閉塞期間に、未だ見ぬ傭兵をあてがうような真似をしない指揮官は、確実に攻撃の行き詰まりを現状のメンバーで打破させようとするはずだ。1トップ+3シャドーという基本的な布陣を変えずに、だ。期せずして訪れた、名古屋との大一番にマルチネスを欠くことは戦力的なダメージとして小さくない。しかし、名古屋戦での試合の組み立てが、マルチネス封じへの対抗策を探る機会であるならば、よろこんで苦境を受け入れるべきなのかもしれない。
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